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2014年10月31日

NHK大河「太平記」まとめ

太平記の主人公となった足利尊氏は、後の戦国大名、信長や秀吉に較べると優柔不断なところがあった。

帝より討伐の綸旨が出ているのに、いきなり出家して許しをこおうとしてみたり、敵である後醍醐天皇の死を嘆き

悲しみ味方を困惑させたり、政務を弟直義に丸投げしてわれ関せずであったりと無責任とも思える態度は将軍とは

思えぬふるまいである。

しかし、優柔不断なだけの男が新幕府を打ち立てるわけがない。家族や安定した生活を振り切って親族である北条に

弓を弾き壊滅させ中先代の乱では敗北寸前だった直義を救出、護良親王の野望を打ち砕き武家の棟梁として

一同を心服させ、九州へ追い落とされながら捲土重来、楠木、新田の剛勇を打ちのめした。

戦闘に強く、一旦決断すれば信念を貫く凄さがあった。このドラマではそういう知られざる尊氏を描いた唯一の大河

ドラマなのである。このドラマが成功したのは、演出のよさもさることながら、主演の真田広之の演技力や身体能力

によるところが大きい。盟友である佐々木道誉を演じた陣内孝則のバサラ演技、生真面目な弟を演じた高嶋政伸、

あるいは、破天荒な高師直を演じた柄本明の演技力など。

とにかく面白い。もともと古典太平記は日本の歴史文学の中でも最も長く登場人物も多く、お互い敵になったり、味方

になったり、時代背景も鎌倉末期、建武の新政、南北朝時代と目まぐるしく変転し、舞台も鎌倉、京都を中心に東北

から九州におよび映像化するのが困難な作品だった。

制作にはNHKでも賛否両論あったらしい。しかし脚本がすばらしく登場人物も整理されていてストーリーもわかりやすく

吉川英治本や古典を読むときのテキストとしてもよくできている。

もちろんドラマであるから相当の脚色はあるがコアな部分は十分に描かれているだろう。

三枝成彰のスコアも素晴らしく大河史上5本の指に入るのではないか。

このブログでも当初三回くらいで終わらせるつもりだったがあらすじを追うと少し長くなってしまった。

しかし、尊氏の右腕で一色右馬介を演じた大地康男やましらの石柳葉らの活躍には触れられなかった。

詳しくは吉川原作かドラマを見ていただきたい。忠実にストーリーを追うと1年かかっても終わらないのでこれぐらいで

終わりにします。

しかし、この時代を大河でまた取り上げることがあるのだろうか。いずれにしろ私見になるが大河史上屈指の面白い

ドラマであることは間違いなくぜひ見ていただきたい。

追記 尊氏が六波羅打倒のため、挙兵した篠村八幡宮は住宅地の近くにあり、言われなければ気がつかないほど

平凡な社であり、一方尊氏に敗れた楠木正成の湊川神社は地元神戸では楠公さんとして有名で知らぬ者がいない

ほどです。こんなところにも南朝重視の明治以来の政策があり、逆賊尊氏は差別されてると思うのは考えすぎだろうか。

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posted by ハヤテ at 14:26| テレビ太河ドラマ
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