2012年03月08日
原発の闇「人魚伝説」
昨年の福島原発の爆発は、世界を震感させたが、今日紹介する「人魚伝説」では時代を遙かに先取
りした作品だった。主人公の海女みぎわ(白戸真理)は漁師の夫(江藤淳)と海辺の町で平和に暮らしていた。
しかしこの街にも原発誘致の影が忍びよっていたのである。
夫は、海が汚されることを嫌がって原発に反対していたのだが、利権屋に謀略で殺されてしまう。
真相を知ったみぎわは、利権屋をプールで溺死させた。そして原発の発足の日機動隊が警備する
中、手製の銛を持って鬼神のごとく利権屋勢力を殺戮しまくるのであった。
利権屋の息子に清水健太郎、みぎわの相談にのる振りしてみぎわを裸にむいて極悪そのものだが包丁でずたぼろにされて血まみれで死んでしまうのだ。
みぎわは職業が海女なので泳ぎは持って来いだ。ピンチになると海に飛び込んで難を逃れるのである。
この映画の見せ場はラストの殺戮シーンだろう。海女の白い服が血にまみれて息をきらして暴れる白戸真理の演技は最高である。まさに体を張った演技である。
原作の劇画は鬼才宮谷一彦、監督は池田敏春。
白戸のこの映画での美しさは一品である。
しかし、昨年1月福島の事故が起こるわずか2ヶ月前に池田監督はこの映画のロケ地である伊勢
で入水自殺しているのである。
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