なつかしの映画

１９７７年にウイリアムフリードキンは、クルーゾー監督の「恐怖の報酬」をリメイクした。テーマは、追い詰められた男たちが

リスクと引き換えに、莫大な報酬を目当てに危険な仕事を引き受ける話である。

この映画の導入部では、パリで銀行家セラノが仕事に失敗し、暗黒街から狙われるエピソードや、主人公のドミンゲス（ロイ

シャイダー）がマフイアの賭場荒らしで現金を強奪するが仲間割れからの自動車事故等が描かれていて、このシーンだけでも見ごたえがある。

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このふたりに加えてシオニストのニーロ（フランシスコラバル）、爆弾テロリストのカッセム（アミドウ）を含めて４人が吸い寄せられように南米の危険な町ボルベニールへ集まっていた。

ちょうどそのころ、３００キロ離れた油田で爆発が起こり消火するのにニトログリセリンが必要だった。

石油会社の募集に４人は応じ、人跡未踏のジャングルをオンボロトラックにニトロを積んで命がけの運搬が始まった。

ドミンゲスはニーロと組み、セラノはカッセムと組んだ。依頼主はリスク分散のためにチームを分けたのだ。

この旅は難儀を極め、大雨の中をいまにも崩れそうな吊り橋をトラックで渡るシーン、一難去ったと思えばトラックが

流木に挟まれ流されそうになるシーンなどハラハラドキドキの連続である。

一般的にリメイク版は失敗作が多いがこの映画は成功しているのではないか。

タンジェリンドリームのサントラも素晴らしく緊張感を盛り上げる。

国内DVD化は待たれる。

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