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2018年07月03日

「虹男」小林桂樹角田喜久彦伊福部昭

1949年製作の「虹男」は角田喜久雄原作の探偵小説の映画化である。レーザーディスクのみで
ソフト化されてそれも廃盤になっていたので幻の作品となっていたのだ。今はDVDになっているが
虹男のレーザーディスクのイラストが不気味でずっと気になっていた作品だった。

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映画は新聞記者の明石(小林桂樹)とライバル女性記者の鳥飼美々が摩耶家の謎の殺人事件を
追いかけるところから始まる。鳥飼美々は昔からの友人の由利枝の無実を晴らそうと奔走する。

由利枝は物理学者の摩耶龍三のメイだったのだ。そしょて摩耶家の本宅から突然由利枝のところへ
女中かねから「虹だ、虹男だ」と電話がかかってくる。かねは絶叫しながら死んでいた。

警察は由利枝を連続殺人の容疑者として捜査するが美々は納得しなかった。そして摩耶家の画家の
長男や正体不明の次男豊彦など怪しい人物がいたのだ・・・

モノクロ映画だが虹男のシーンだけカラーの虹が出るという作品だが、このシーン実は散逸していて
後から想像でソフト化したものだそうで元の映像がどういうものだったかは誰もわからないそうだ。

女の悲鳴ばかりが気になりいつまでたっても虹男が出てこないのでいささかがっかりした。
映画と原作もかなり異なるようで成功した作品とは言えないだろう。珍品映画好きの方ならものは試しと
鑑賞するのもいいだろう。

音楽はゴジラを手掛ける前の伊福部昭で独特の雰囲気は出ている。女中かねに浦辺粂子、監督は
牛原虚彦。特撮は円谷英二


posted by ハヤテ at 13:34| サスペンス
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