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2014年05月21日

死より恐ろしい世界「ジョニーは戦場へ行った」

1971年に公開された「ジョニーは戦場へ行った」は反戦映画の名作である。第一次大戦の勃発によりアメリカはヨーロッパ

戦線に参戦。コロラドの若者ジョニー(ティモシーボトムズ)も志願兵となって従軍することになった。

ある軍用病院に一人の若者が運びこまれた。若者は両手両足、目、アゴ、舌を失いただの肉の塊となってこの病院に

きたのだ。軍医たちは、もはや廃人となった青年をただ実験のために生かしておくことにした。

しかし、傍目にわからなくても青年には意識もあり考える力もあった。

青年の名はジョニー。志願して戦場に赴いたジョニーであった。

ジョニーは果たして自分が目覚めているのか眠っているのかすらわからなかった。あらゆる器官を廃絶され確かめようが

なかったのだ。

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回想の中で恋人カリーン(ダイアンヴァーシ)との最後の一夜を思い出すジョー、子供のころ父と釣りにいったことすべて走馬灯のように

思い浮かべる。ジョーは塹壕に飛び込んだとき砲弾で吹き飛ばされた記憶にまでたどり着いた。

あまりのむごさに気の毒に思った看護婦長は鎧戸をあけ外の光を入れたことによりジョーは太陽を感じ始めて生きる

喜びを覚えた。

ジョニーはなんとか他の人間とコミュニーケーションをとろうと軍隊時代に覚えたモールス信号で連絡を取ろうしたのだが

医師たちに痙攣と勘違いされて鎮静剤を打たれてしまう・・・・

この映画を初めてみたとき、死より恐ろしい世界があることを知った。死は苦痛だがそれは一瞬だ。

ジョニーのようにすべての感覚を奪われ芋虫のようになってそれでも生きなければならないとしたらそれは無限の地獄

であろう。

ジョニーのモデルは実際に第一次大戦のころの英国の兵隊だそうだ。石破幹事長は日本の若者は国のために命を懸けよといったが、ジョニーのようになれということだろうか。
現実の戦争を知らない無知な人間のたわごととしかおもえない。

ジョニーを演じたティモシーボトムズは首から上だけの演技で喜怒哀楽を演じるという難しい演技をやってのけたのは
見事なものである。

監督のドルトントランボはマッカーシズムの吹き荒れるハリウッドで赤狩りにあい雌伏していたころ別名で「ローマの

休日」の脚本を書いている。

この作品とは対極の夢のある恋物語である。ジョニーは戦場へ行ったはトランボが1939年に発表した小説で戦争が

起こるたびに発禁になっている。それだけ軍産複合体にとって都合が悪い作品だろう。

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posted by ハヤテ at 19:29| 戦争映画
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