2019年11月20日
ゴルフと人生は運命と偶然を綴った日記のようなもの
とっちゃんです。
いつもご訪問有難うございます。
先週の伊藤園レディスゴルフトーナメントでは鈴木愛選手が見事3週連続優勝という快挙を成し遂げました。
その中で優勝争いの終盤に解説者の戸張捷が言った言葉が今も印象に残っています。
鈴木選手はティーショットで見事フェアウェイを捉えましたが、運悪くディボットつまり他のプレーヤーが打った跡のへこんだ穴に止まってしまったのです。
これは綺麗な芝と違って格段に難しいショットになります。
その時戸張捷はこう言いました。
「見事なショットでしたがこういう事があるんですね。これがゴルフと人生がよく似ていると例えられる由縁なんですね。」と・・
私はこれを「球を打つ技術は生きる術に通じる」と解釈しました。
共に持っている引き出しが多い程切り抜けられる可能性が大きいという事でしょう。
ゴルフも人生でもいざという時に備えていかに練習や勉強を怠らないかで勝負は決まります。
さて今回はこれに相応しいゴルフの名言に触れてみたいと思います。
ゴルフの80パーセントは頭脳でプレーされ、筋肉でプレーするのは残り20パーセントである
(ジャック・バーク)
この言葉は色々な解釈が出来ます。
しかし端的に言えば今や欠かせないコースマネジメントが勝敗の行方を決定するという考え方です。
このコース、このホールをどのようにして攻略するかが非常に大切な要素となっています。
実はゴルフ場には様々な罠が仕掛けられています。
例えば落下地点付近に設置されたバンカーや池、短いミドルホールでは林越えギリギリにナイスショットをすればワンオンが可能なようにプレーヤーを誘う設計をしています。
早い話が「甘いけどリスキーな誘惑」です。
つまりどのような戦略で臨むかという、頭脳プレーが要求されているのです。
そして自分に関する多くのデータの中から長所や弱点を把握しながら黙々とトレーニングを積み重ねているというのが現実の世界です。
ところで昔は今ほどのデータを取る事ができなかったのにこうした言葉が残っているというのには正直驚きました。
この頭脳とは、あるいは経験でも知識でも知恵でもなく設計者とプレーヤーとの心との戦いではないかと思ったのです。
トッププロともなればなんと300ヤード以上先のあの位置に落とすとピンポイントで攻めていくという精度も持っています。
そして、特にロングホールなどでは2オンが無理だと判断した場合は、ピンまで何ヤード残すかを逆算して打つというのはもはや常識となっています
私などのように、ともかくドライバーは真ん中に行ってくれ、セカンドは当たってくれ、
アプローチはどこでもいいから乗ってくれとは別世界です。
このようにコースをどう攻めていくかという事を考えてプレーするというのもゴルフの醍醐味だとこの言葉は語っているように思います。
しかも先程の鈴木選手ではありませんが、運というのは人生にもつきものです。
勿論そのディボットからのショットは優勝に繋がる見事なものでした。
だけどこの名言には腑に落ちない点が一つだけあります。
それは「ゴルフは再現性を高めるスポーツ」だと言われている事と反するからです。
「反復練習をして身体に覚え込ませるんだ」とよく教えられました。
これがたったの20%ですか?
もっとも技術が伴わない私にとってはしばしば頭脳と筋肉が裏腹な動きをするので言えた義理ではありませんが。
では最後に私からの戯言を一つご紹介しておきましょう。
「ゴルフと人生の共通点とは運命と偶然を綴った日記のようであることだ。
そのうち50%は人との出会いや別れで成り立ち、30%は喜びや幸せに浸る事で占められる。
しかしふと橋の下を覗いてみるとそこには10%ほどの見栄や世間体という川が流れていて、その橋の上で20%の後悔とともにため息をつきながら最終章を迎える事となる。」
まるで自分の人生観をさらけ出すようで恥ずかしい限りですが、実に潔い感じがしませんか?
ハイ、今日はここまでとします!!
スポンサーリンク
タグ:鈴木愛