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2018年03月19日

プルゼニュ終戦(三月十六日)



 昨日、サッカーのヨーロッパリーグの準々決勝進出をかけた試合の第二戦が行われ、チェコから唯一春まで生き残ったプルゼニュが、試合には勝って二試合合計で同点に追いついたものの延長戦で力尽きて、敗退が決まった。残念ながら三度目のベスト8への挑戦も失敗に終わった。

 ヨーロッパリーグの春の初戦は、セルビアのパルチザン・ベオグラード相手に二試合合計3−1で勝ち抜けを決めたけれども、再開後のチェコリーグではあまりいいところがなかった。初戦のオロモウツとの試合は、0−0で引き分け。これで秋の最終戦から二試合連続で引き分けということになった。次の試合は、春の最大の驚きであるイフラバ相手に得点できずに0−1で敗戦。シーズン最初の負けを記録した。
 春の第三節は再開に沈むバニーク・オストラバ相手で勝ってヨーロッパリーグの試合に勢いをつけたいところだったのだが、オストラバのビートコビツェのスタジアムの融雪装置が前時代的なもので、突然戻ってきた寒波と雪に対応できずグラウンドのコンディションが悪すぎて選手が怪我をしかねないと言うことで中止になった。

 悪い流れを止めることができないまま、リスボンでのスポルティングとの試合に臨んだのだが、この試合はひどかった。ディフェンスはいつも以上にざる状態で、オフェンスはほとんどチャンスの兆しもなく、負けるべくして負けた。ディフェンスがざるでも、取られる以上に点を取ることで勝つのがプルゼニュのスタイルだというのに、攻撃が全く機能しないのでは勝てるわけがないのである。特に長年攻撃を支えてきたコラーシュとペトルジェラの調子が上がっていないのが問題だった。
 救いは二つ。一つはかつてプシーブラムの象徴だったゴールキーパーのフルシュカが好調で、4、5点取られてもおかしくない状況で、失点を2に抑えられたことである。これで、プルゼニュでの第二戦に多少の希望が残った。もう一つは、プルゼニュに移籍して以来怪我などもあってあまり出場もできていなかったコバジークが途中から出場して、いくつかチャンスを演出していたことである。ヤブロネツ時代は、コバジークが左サイドからセンタリングを上げて、ラファタが得点するというのがパターンになっていたように、コバジークの左足の正確さは他のサイドの選手をしのいでいるのだけど、プルゼニュではこれまで目立った活躍ができていない。

 第二戦を前に行われたリベレツとの試合では、ブルバ監督は珍しいことに点が取れない攻撃陣を大きく変えてきた。コラーシュを外してクルメンチークとホリーの二人の電柱型フォワードを並べ、中盤の左サイドにコバジークを出場させたのである。これが当たって、コバジークのセンタリングからホリーが移籍後初のゴールを決め、同点に追いつかれた直後にはホリーのパスからディフェンスの裏に抜けたクルメンチークが得点と采配が見事にはまった。
 ただ守備の不安定さは相変わらずで、とくに後半はリードを守りに入ってリベレツに押し込まれた結果、失点するのは時間の問題という状態になっていた。同点にされてからはまた攻めにまわっていたのだけど、プルゼニュみたいなチームが守りに入ってはいけないのである。ただスポルティングとの第二戦を前に多少は状態が上向きになったといってもよさそうだった。

 そして迎えたプルゼニュでの試合は、二月末の大寒波はすでに去ったというものの、一度暖かくなった後、また少し冷え込んでおりポルトガルの選手たちにはすこし厳しい環境だったかもしれない。正直な話、開始直後に失点し、勝ちぬけのために4点必要になったプルゼニュが、全面的に攻撃にまわるけれども、2点か3点しか取れずに、敗退というシナリオを予想していた。失点しないように慎重に試合に入りすぎて守りに回って失点するというパターンが見えるような気がしたのだ。
 しかし、展開は全く逆だった。開始早々に今回はサイドバックで出場したコバジークが珍しく右足でゴール前に上げたボールを、久々に出場のバコシュが頭で合わせて先制。ディフェンスもリンベルスキーの出場停止の影響でコバジークとハベルというここまで出場機会の少なかった選手が出ていたにもかかわらず意外と堅く、というよりは、リスボンでの試合と違って防戦一方にならずに、プルゼニュの攻撃が効いていたおかげで、相手にチャンスをあまり与えていなかった。たまに与えたチャンスには、フルシュカの存在がプレッシャーになったのか、スポルティングの選手たちのシュートは、ゴールを外れるかフルシュカにぶつかるかしていたのである。

 後半に入ってハベルのパスからバコシュが二点目を決めて、二戦合計で同点に追いついた直後は、スポルティングの選手たちの絶望みたいなものが感じられたのだが、そこで迎えたチャンスに3点目を取れなかったのが最終的にはプルゼニュの敗退を決めた。終了間際にジェズニークが微妙な判定で取られたPKは、フルシュカがきっちり止め、跳ね返ったボールに詰めた選手のシュートはフルシュカに当たらないように打たれた結果、ゴールの枠をとらえられなかった。この日のスポルティングの選手たちにはシュートが入らない呪いがかかっているような感じだった。勢いはプルゼニュ側にあったはずなのだけどね。
 試合はそのまま延長戦に入り、スポルティングが延長前半終了間際にコーナーキックからゴールを決め、点が取れない呪いを解いた。そしてそのまま試合は終わり、プルゼニュは二戦合計2−3で敗退したのである。延長に入ってからは、足をつって引きずる選手が多くPK戦になるんじゃないかと思っていたのだけどねえ。

 ブルバ監督の誤算は、途中バコシュに代わって入ったクルメンチークと、ゼマンと交代したペトルジェラが攻撃を活性化できなかったことだろうか。延長後半から交代出場したヘイダは、出場直後に決定的なシュートを放つなど活躍しただけに、リスボンでもいい所のなかった二人以外の選択肢はなかったのかと思ってしまう。
 それはともかく、初戦での絶望的な惨敗から一週間でここまで立て直したのは、ブルバ監督の有能さを示しているのだろう。2016年のヨーロッパ選手権で惨敗して代表監督の座はひいたわけだけれども、もう一度代表の監督としてチームを率いる姿を見てみたい気もする。
2018年3月17日19時。







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