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2020年05月23日

半自宅監禁日記(五月廿日)



 選手一人の感染が確認されたムラダー・ボレスラフとリーグ再開初戦で対戦することになっているスラビア・プラハでも一人の選手の感染が確認されたらしい。どちらも症状はでておらず、普通に練習をしていたようだが、感染がわかってからは自宅隔離状態に置かれている。ただし、チーム全体を隔離することはなく、両チームとも再開された練習を中止して、選手たちの体に過度の負荷をかけない対策をとっただけで、現状では予定通り試合が行なわれることになっている。
 選手だけでなくチーム関係者も含めて、確か1500人以上の検査をして、二人しか感染していないのだから、特に騒ぐほどのことでもないだろう。感染が拡大期にあるのであれば、これは危惧すべき事態であろうが、収束に向かっている現状では過剰に恐れる方が害が大きい。対策責任者も務めた厚生省の疫学の専門家であるプリムラ氏も、ここまでくれば規制をどうするかは学者ではなく、政治家の仕事だと断言している。

 この手の感染症というのは、どんなに厳重な対策をとっても、感染のリスクをゼロにすることはできないのだから、疫学上危険性が残るという理由で規制を継続していたのでは、いつまでたっても規制の解除はできないのである。 こいうところで腹をくくれる政治家が国政を担当していればいいのだけどね。チェコは、専門家の意見を受け入れることが大切だった対策の導入期は、あまり問題はなかったが、規制を解除する段になって頼りなくなった印象である。

 その意味でちょっと心配なのがスロバキアで、周辺国よりもはるかに少ない感染者数と、犠牲者数を誇りながら、規制の解除には慎重な姿勢を崩していない。規制自体もチェコよりも厳しい印象で、輸送用のトラックなどの入国の審査が厳しかったため、スロバキアとの国境から延々トラックの列が伸びていて何時間も待たされているなんてニュースもあった。
 これは、国会の選挙が終わって現在の内閣が成立するまでの間に、武漢風邪がヨーロッパを席巻したため、当初の対策を担ったのは前政権だったのである。その前政権の対策が緩すぎると、就任の際に批判したのが尾を引いているのか、流行が収束に向かい始めてもなかなか規制の緩和が進んでいない。

 チェコが先週の月曜日から解禁した大規模ショッピングセンターの営業も、今日になってようやく解禁されたし、帰国したスロバキアの人たちに課される14日間の隔離生活も、チェコのような自宅ではなく、政府指定の期間で過ごすことを強要され、その設備が刑務所並みだとか、食費を取りながらその額に見合わないものしか提供されないという批判がなされている。
 チェコとオーストリアの間で進んでいる、国境を越える移動の自由化の交渉に関しても、スロバキアも引き込みたいようなのだが、返事が煮え切らないというか、チェコとオーストリアが考えている日取りよりも遅い日程を提案しているようである。チェコで仕事をしたり勉強したりしているスロバキア人も多いから、この二国の国境はできるだけ早く解放するべきだと思うのだけど、なかなか大変である。

 イタリアもそうだけど、ギリシャやクロアチアなど、夏の観光シーズンで一年分稼がなければならない(誇張あり)人々の多い国では、六月中旬をめどに外国からの観光客の受入をはじめる方向で準備を進めているという。無条件に国境を開放するのではなく、武漢風邪の流行を押さえ込むことに成功した国と特別の協定を結ぶことで、その国民への入国の便宜を図る、つまりは検査や証明書なしでの入国を許可するなんてことを考えている国もあるようだ。

 チェコは、チェコ人が大好きな夏のバカンスの地、クロアチアとの協定を結ぼうと働きかけているようである。もちろんクロアチアの流行の状況がイタリアなどと比べるとはるかによかったのも、交渉対象として選ばれた理由である。当初はプラハから飛行機で往復するチェコ人観光客を対象にという話だったのだが、その後オーストリア、スロベニアなど周辺諸国の状況も改善されたことで、陸路での移動も対象になるかもしれない。
 そういえば、チェコ、オーストリアなどを中心に、中欧の武漢風邪の流行が終息に向かっている国々で、ミニシェンゲンみたいなものを設定して、相互の国民の出入国の規制を解除するという計画も存在するはずだ。さすがに外国からの観光客の落ち込みを国内需要だけで取り戻すのは不可能だから、全く入国させないというのも現実的ではないし、あれこれ入国後の隔離生活だの陰性の証明書だのが必要になると、観光客が来るとも思えない。EU主義者は、分断行為だとして批判するのだろうけれども、現状で一斉の国境解放をしたら、再度流行が戻ってくるのは目に見えているから、これが現実的な対応というものである。

 まあ、チェコでは、来週からのホテルの営業再開で、再開しても現状ではどれだけ客が来るかはわからないけど、滞在許可なしでの入国も、条件さえ満たせば可能になるらしいから、今年の夏がどうなるのは少しは見えてくるのかな。
2020年5月21日9時。






https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/









posted by olomoučan at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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