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2016年05月24日

氷の男たち(五月廿一日)



 四月になって気温が上がり、本格的な春が来たと思って喜んでいたら、突然寒さがぶり返して、最低気温が気温が氷点下に下がる日が数日続いた。そのとき「氷の男たち」と呼ばれる時期はこのあたりだったのかと思ったのだが、「氷の男たち」は四月ではなくて五月だった。

 チェコのカレンダーを見たことがある人は、それぞれの日に名前が書いてあることに気づいているだろう。特別な祝日など、名前の書かれていない日もあるけど、キリスト教の聖人の名前が並んでおり、チェコの人が、子供に名前をつけるときには、原則としてこのカレンダーにある名前の中から選ぶ。だから名前の由来になった聖人の日は、チェコ人にとって、もう一つの誕生日のような意味を持つ。「名前の日」なんて言われることもあるのかな。
 もちろん誕生日ほどのお祝いをするわけではないようだが、街中を歩いていると、花屋などの店先に、カレンダーの今日の名前が大きく書かれているのは、知り合いにその名前の人がいたら、プレゼントを買うようにということなのだろう。あれ、でも師匠は、誕生日とか名前の日のお祝いは、前日にするものだといっていたような気もする。そうすると、お店の入り口の看板に書いてあるのは、今日じゃなくて、明日かもしれない。

 カレンダーに並んでいる名前には、ヤンやマルティンなどのチェコ人によくある名前ももちろん多いが、一度も聴いたことのないような、うちのの言葉を借りれば、古めかしい名前も並んでいる。チェコ人の名前に関しては、一昔前は、アメリカの映画やテレビドラマ、場合によっては南米のテレノベラといわれるドラマの登場人物の名前から、カレンダーにない名前を選ぶ親が増えていたらしいが、最近はまた伝統的なチェコの名前を選ぶ親が増えているらしい。親の心理として子供には特別な名前を与えたいというのもあるはずだから、今後は古い半ば忘れられた名前の復権もありうるのではないかと期待している。

 チェコのカレンダーに、パンクラーツ、セルバーツ、ボニファーツという三人の男の名前が並んでいるのが五月十二、十三、十四の三日間である。この時期にその年最後の寒波が襲ってくることが多いことから、この三人のことを「氷の男たち」と言うようになったらしい。今年も、五月に気温が気温が急激に下がり、南モラビアのワイン農家の育てているブドウに大きな被害が出たのだが、それがちょうど「氷の男たち」の日か、その次の日だった。長年の経験に基づいた天気の予測というのも侮れないものである。
 この時期の変わりやすい天気のことを、チェコ語で「アプリロベー・ポチャシー」という。アプリルは英語のエイプリルから来ているのだろうから、「四月の天気」というところか。いや、五月の天気に四月というのも変なことを考えると「エイプリルフールみたいな天気」と訳すのがいいかも知れない。気温の変化と突然の雨に騙されたような気分になることも多いし。

 カレンダーに載せられた名前に関する天気の予測にかんしては、「聖マルティンは白い馬に乗ってやってくる」というのがある。最近フランスのボジョレヌーボーを真似て、聖マルティンのワインという新酒のワインの発売が解禁されるようになった聖マルティンの日、つまり十一月十一日には、毎年のように雪が降るということを示しているらしい。
 氷の男たちにしても、聖マルティンにしても、いわゆる民間伝承、俗信の類なので、当たることもあれば外れることもあるだろうから、どのぐらいの確率で当たるのか統計があるといいのにと思ってしまう。
5月23日9時



 またまた気取った文章を書こうとして沈没。うーん、分量的にはこれくらいでまとまるのが理想なのだけど、構成のほうが……。5月23日追記。
タグ: 言伝え 名前
posted by olomoučan at 06:13| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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