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2019年12月11日

スパルタ・プラハ2019秋(十二月八日)



 サッカーのチェコリーグも秋の部を1節残すだけとなった。19節まで終了して、スラビアが2位のプルゼニュに勝ち点14もの差をつけているから、下手すれば30節の通常のリーグ戦終了時点で優勝が決定してしまうかもしれない。16勝3敗という成績も凄いけれども、とんでもないのは19試合で失点3という守備の堅さである。得点も41でダントツだから、守備的に試合をしているわけではない。とにかく今のスラビアは、チェコリーグでは頭一つも二つも抜け出した存在なのだ。
 2位にプルゼニュがいるのは、普通のことというか開幕前の予想通りなのだが、スラビアとの差がここまで大きくなるとは予想していなかった。3位以下は、スパルタ、ムラダー・ボレスラフ、ヤブロネツ、オストラバ、チェスケー・ブデヨビツェ、スロバーツコの6チームが勝ち点3の中に団子状態で並んでいる。

 その中で現時点での最強チームを挙げろということになると、8試合負けなしを続けているチェスケー・ぶでよびつぇとスパルタの2チームだろう。11節が終わった時点で11位だったスパルタは3位に、最下位だったブデヨビツェは7位まで順位を上げている。ブデヨビツェは、移籍がなかなか決まらなかったシボクと、ドイツから帰国したキーパーのドロブニーが出場するようになって、一気にチーム状態が上がった。われらがオロモウツも0−4で惨敗したしなあ。
 ただ、今回のテーマは、今年の夏にオロモウツから監督のイーレクを買い取ったスパルタ・プラハである。以前の絶対的な強さはまだ戻ってきていないが、面白い試合、いや劇的な試合が多いのである。劇的な試合が多いのは、今のスパルタになら勝てるということで相手チームが簡単に試合をあきらめないからというのもあるが、スパルタの状態、特に攻撃の側の状態が上がってきつつあるのも理由となっている。ただ、守備が不安定で、不用意な失点をするから、相手チームは負けていても、一方的に押されていても諦めないのである。

 今日のボレスラフとの試合も、典型的な今シーズンのスパルタの試合だった。開始直後に先制点を挙げて、前半のうちに追加点も取って2−0にした。以前の強かったころのスパルタならこのまま勝ちきるところだけど、不用意に点を与える今年のスパルタは前半のうちに失点して2−1にされてしまう。そして、後半開始後しばらくして同点に追いつかれてしまう。同点になって開き直ったのか、その後はスパルタが3点決めて5−2で勝ったのだけど、見ていると面白かっただろうなあ。ファンにとってはスリル満点の試合だっただろうけど。
 スパルタとボレスラフの試合は、ボレスラフで行なわれた第5節も劇的だったのだった。ボレスラフがリードしてスパルタが追いつくという展開を繰り返して3−3。スパルタの3点目が決まったのは終了間際で、このまま引き分けかと思っていたら、アディショナルタイムにボレスラフが劇的なゴールを決めて勝利。これはスパルタが引き分け狙いに出ずに勝つために攻めた結果だったから、つまらない試合の多かった去年、一昨年に比べればこの時点でも随分印象はよくなっていたのだ。

 テプリツェとの試合でも、オロモウツとの試合でもリードしていたのに、試合終了間際にミス、もしくは軽すぎる守備から失点して同点に追いつかれたし、終了間際のミスからの失点で勝ち点を落としていなかったら、2位のプルゼニュを上回る勝ち点を獲得していたはずなのだ。攻撃のほうは前半駄目でも後半立て直してくることもあるし、かなり改善されてきている。守備もたいていの試合では失点シーン以外は堅実な守備をしているのだけど……。
 スパルタの守備の不安定さの原因は、システム上の問題ではなく、個々の選手たちが突然信じられないようなミスをおかし、それがほとんど毎回失点につながることにある。特にセンターバックの選手たちは、誰が試合に出てもほぼ必ず失点につながるミスをやらかしていて、その結果、監督のイーレクは理想的な組み合わせを求めて、毎回のように選手を入れ替えていた。それがまた不安定さを呼んでいた面もある。

 ボレスラフとの2試合は、ニュースでしか見ていないのでどこまで大きなミスがあったのかは覚えていないが、チェコテレビで中継してくれたちょっと前のチェスケー・ブデヨビツェとの試合では、スパルタの3つのミスをブデヨビツェがことごとく得点に結び付けて、スパルタは常に追いかける展開に追い込まれ3−3で引き分けるのがやっとだった。
 前半の1点目の失点は、攻めあがろうとした瞬間に中盤でボールを失いカウンターを食らったものだった。幸運なPKで同点に追いついた後の2失点目は相手のフリーキックで壁に入った選手のジャンプする方向がバラバラで二人の頭の間に開いた隙間を抜かれて、キーパーは全く動けなかった。後半に入って2−2の同点に追いついて、勢いに乗って攻め込んでブデヨビツェがほとんど何もできない状態になっていたときに取られた3点目は、相手がクリアしたボールをセンターバックの選手がトラップミスだったのか、胸で相棒にパスしようとして失敗したのか、よくわからないけど、こぼれたボールの相手にさらわれたものだった。

 三つのミスとも、大きなミスではあったけど、チェコリーグのレベルでは100パーセント絶対に失点すると言い切れるようなものでもなかった。その三つともきっちりゴールに結びつけたのは、ブデヨビツェのチームの状態のよさを反映しているのだろうし、同時にスパルタ相手でモチベーションが高かったというのもあるのだろう。見事なものだった。3点目を取られて今日は負けたと思ったスパルタが立て直して同点に追いついたのも、近年まれに見るしぶとさで、スパルタが確実に復活途上にあることを印象付けた。
 選手たちの話では、守備が不安定になる原因は、チャンスを決めきれない攻撃陣にもあるとのことだった。せめてもせめても追加点が取れないと、守備の選手たちが神経質になってしまってミスする確率が上がるのだとか。得点だけでなくチャンスの数も以前と比べると増えているんだよなあ。チェコでよく言われる「チャンスで決められないと失点する」という格言を地で行っているのが今のスパルタなのだ。

 これからもしばらくは不安定さが続くだろうけど、多少成績が落ちても監督を解任せず我慢できれば、強かったスパルタの復活もありそうな気がする。ファンも勝っても負けても引き分けても劇的な試合が多いから、結果はともかく内容には満足しているだろうしさ。
2019年12月9日24時。










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