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2018年10月23日

買い物の季節は続く2〈服〉(十月十九日)



 靴はスロバキアの会社だったが、服は、これも十年ほど前に、OPプロスチェヨフのものがまとめていくつも買ってあった。オロモウツ市内に一店と、郊外のショッピングセンターのツェントルム・ハナーのあるエリアに一店直営店が出ていて、当時はすでに会社が左前だったせいか、店内の商品のうちかなりの割合のものが、びっくりするような廉価で売られていたのである。ズボン一本200〜300コルナ、ワイシャツ一枚100コルナとかね。
 OPプロスチェヨフが完全に倒産して清算手続きに入って直営店が消滅するまでの間、二年ぐらいだっただろうか、しばしば直営店に立ち寄って、あれこれ購入していたのだ。今数え上げて見ると、すべてを特価で買ったわけではないが、ズボンを夏物、冬物全部合わせて7本、ワイシャツを数枚、コートなどの上着も何着か買ったかな。下着としてのTシャツや、夏が暑くなって最近着る機会の増えているポロシャツなどを除けば、このとき買ったものが我がワードロープの中心であり続けてきた。
 さすがは、伝統あるチェコ最大の服飾企業の製品というべきか、すぐに生地に穴が開いたり破れたりして着られなくなるというものはなかったのだが、さすがに着続けた年数が二桁に近づくと少しずつ問題が出始めた。特に問題になったのが冬物のズボンで、一本はすでに履けなくなり、二本はこの春までは何とか騙し騙し履いてきたのだけど、さすがに限界で冬物のズボンが足りなくなった。

 夏は本当に必要になるぎりぎりまで買い物に行かず、お店の人にちょっと遅いよなんて言われたこともあるので、今回は早めに行くつもりだったのだけど、寒さで体調を壊したりしているうちにすっかり忘れていた。その後気温が上がって、薄手のズボンでしのいでいる間に新しいのを買えばいいやと考えていた。そして或る日と言っても昨日の話だけど、前日と変わらないだろうと薄着で出たら、寒くて凍えそうになった。上はまだセーターをリュックに入れていたので、途中で着込むことで寒さをしのげたのだけど、下が耐えられなかった。とはいえ一度うちに戻ってズボンをはき変えるのも面倒である。

 そこで、途中の、今年の夏に半ズボンを買いに入ったときに、ちょうどいいサイズのものがなくて買わなかったお店に入って、おっちゃんに今回はズボン探しに来たんだけどと言ったら、若い人たちが履いていそうなカーキーっぽい色のズボンをこれはどうだと進めてきた。うなぎの寝床のように細長い店の奥は照明がそこまで明るくなくて、色はちょっと違ったかもしれないけど。色合いがいまいちだったのと、ふともものところに装飾が着いているのが気に食わないといったら、別の黒いズボンを引っ張り出してくれた。
 次は試着である。これが面倒であんまり服は買いたくないんだよなあと思い出した。とはいえ試着して買っても後で大きさを後悔することがあるのだから、しないわけにはいかない。最初に履いてみたのは、輿周りの大きさは問題ないのだけど、ふくらはぎの部分がきつかった。お店のおっちゃんの話だと、どうもそいうつくりのズボンらしい。伸縮性の高い布で作られているから、慣れるまではきつく感じるかもしれないけど慣れれば、歩き回るときも、仕事で椅子に座っているときも快適だぜと説明してくれたんだけど、ちょっときつすぎたし、今以上に寒くなったらプンチョヒ(ズボン下、もしくは股引)を履くことになるから、少しは余裕があったほうがいい。

 ということで、少し大きめのものを出してもらってさらに試着。しかし、考えたらこんなスリムな足にぴったりとくっつくようなシルエットのズボンなんて履いたことがない。いびつな足の形がそのまま浮き彫りになってみっともない姿をさらすのではないかと不安だったが、一本ぐらいは違うタイプのがあってもいいかと購入を決めた。決定的だったのは、丈がちょうどいい長さで短くする必要がないと言うことだったのだけど。これなら、買ったその時点から履くことができる。さすがにお店では着替えはしなかったけど、日が暮れてから職場を出るときには履き替えていた。
 これまで、日本でも、チェコに来てからも、ズボンを買うとウェストの辺りは何とか合うのを見つけられても、ズボンよりもはるかに自分の足が短くて、そのままは履けないという短足の悲哀を味あわされてきたのだ。自分の足の長さに合うズボンを買ったのは初めてのことかもしれない。このズボン、脱ぎやすいようにだと思うけど、裾の部分にファスナーが付いていて下のほうを開けられるようになっているから、長さが合わなかったら買えないところだった。

 お店のおっちゃんとは、買い物しながらあれこれ話をして、店の上の部屋を、パラツキー大学の韓国語の先生に貸していて、その先生がチェコ語はできないけどロシア語ができるから、ロシア語でちょっと話したなんてことを聞いた。おっちゃんの世代は学校でロシア語が必修だったのだ。そう言えば、この前半ズボンを探したときには、サッカーのシグマ・オロモウツが勝てないねえなんて話をしたんだったなあ。こんな買い物とは関係のない話ができるなら、服を買うのもたまにだったらいいかなと思えてしまう。

 それから、こんなのもあるぞと、グレーのハーフコートを引っ張り出して見せてくれた。そういえば、現時点ではまだ着られているけど、毎年酷使している黒のハーフコートも、そろそろ後継を準備しておいた方がよさそうな状況にはあるのだ。それで、もうちょっと寒くなったら買いに来るわと約束して店を出た。かくて次の買い物が決まってしまった。いや、店を出て、このとき着ていた春秋物の薄い黄色のジャンパーの袖の部分がほつれてしまって、これ以上の濫用には耐えそうもないことに気づいてしまったから、その前に秋物のジャンパーかなあ。来年の春まで待つか悩ましいところである。
 十年ほど前に一時期にまとめて購入したのが、現在の買い物の山につながっていることを考えると、ずらした方がいいのかなあ。あの第一期買い物の時代は勢い余って黒のベストとかまで買っちゃったからなあ。とまれかくまれ、第二期買い物期はもうしばらく続きそうである。この二日、ちょっと日記っぽいよね。
2018年10月20日22時40分。










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