アフィリエイト広告を利用しています
最新記事
プロフィール
ペンギンの欲しい物リストを作成しました。ご支援をお願いいたします! https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/NSVA3HUHFFEF?ref_=wl_share
カテゴリーアーカイブ

2020年03月08日

サイバー戦を第二の敗北としないために

『サイバー戦をレーダーの二の舞としないように』
(2019年投稿記事です。)
\PR!/

自衛隊・防衛省は、防衛大綱によりようやくサイバー戦について具体化しました。
22大綱にて最初に記述されてから、長い道のりでした。

かつて日本海軍が味わった、レーダー開発の敗北の二の舞にならないか?

今後、自衛隊の能力向上への考察です。
(前回記事):『韓国文在寅はハーメルンの笛吹き男なのか?
\こちらもご参考にPR!/
(1)進み始めたサイバー・ハイブリット戦能力

2019年以降の新しい防衛大綱(31大綱)にて、ようやくサイバー戦が作戦能力の根幹に据えられました。

22大綱(平成22年度防衛大綱)にて、初めてサイバー戦に関する記述からかなり経過しています。

この新大綱(31大綱)にて、本格的な対処能力整備となります。

1.1 明記されたサイバー戦反撃能力

サイバー戦について、従来までは防御のみを重視していました。
図1 サイバー戦
hacker-1872291_640.jpg
引用URL:https://pixabay.com/ja/illustrations/ハッカー-攻撃-マスク-1872291/
世界サイバー戦技術は発展し続け、ハイブリッド戦にまで進化しています。

ようやく反撃能力を含めた領域横断作戦が規定されました。
(宇宙・サイバー・電磁波領域)

1.2 遅すぎたのではないか?

サイバー戦の対処能力については、以前から指摘されていましたが、ようやく整備されることになりました。


もはや、体制整備が遅すぎたと言えます。

かつて、日本海軍がレーダー開発で遅れを取り、敗北の一因となりました。

サイバー戦が、レーダー開発の遅れという二の舞となるのではないかと考えます。
図2 日本海軍レーダー(21号電探)
300px-Bridge_of_IJN_CV_ZUIKAKU_with_21-GO_rader.jpg
引用URL:wiki
かつての失敗がまた繰り返される心配があります。
\レーダー開発はなぜ遅れた?PR/

【中古】海軍技術研究所 エレクトロニクス王国の先駆者たち 新装版/潮書房光人新社/中川靖造(文庫)

価格:376円
(2024/3/26 10:08時点)
感想(0件)

\PR!/
(2)日本海軍はなぜレーダー装備が遅れたのか?
かつて日本海軍はレーダーという、当時最新鋭の機器の導入が遅れました。

八木・宇田アンテナ・マグネトロンといった、新技術が日本から誕生していたにも関わらず、レーダーの装備が遅れました。

なぜ、レーダーの装備が遅れたのでしょう?

いろいろな持論などがあるかと思いますが、ここで重要な要点があります。

2.1 兵器として用兵側の理解が遅かった。
極論として言えば、兵器としてのレーダーの効果に理解を得ることが遅れたことが原因といえます。

技術陣側の責任としても、

・計画的研究開発体制の不備
・使用に耐えうるだけの頑丈さに欠けた。
・マネジメント不足により、理解者の活用ができなかった。

などがあげられます。

日本海軍の砲術の神様と言われた黛治夫大佐(海軍砲戦史談著者)など、理解者が多くいたはずなのですが・・・

22号電探の射撃管制レーダー化の提案も、黛大佐です。
図3 22号電探
c92ceb98.jpg
引用URL:http://livedoor.blogimg.jp/oy1982/imgs/c/9/c92ceb98.jpg

海軍の全体的な空気は、電探無用論がはびこりました。
(闇夜に提灯を照らすものだ!と批判された)

2.2 保守的体制に革新をどう理解してもらうか?

昔も今も、軍・自衛隊は官僚的組織の面があります。

その中では、革新的な技術に対する否定的一面がどうしても存在します。
『目に見えた攻撃に対する効果が判り難い』
レーダーとサイバー戦・ハイブリット戦には、共通した部分が存在します。

どのようにして理解してもらうべきか、答えとしては、
『大規模サイバー演習にて実感してもらう』
となるでしょう。

実際に体験しないと保守的組織に、ゲームチェンジャーを理解させることができません。

早期のサイバー戦演習が必要でしょう!
\PR!/
(3)電子装備研究所の研究はどこまで進んだのだろう?

防衛省・自衛隊のサイバー戦に関する研究拠点は、電子装備研究所です。
(防衛装備庁電子装備研究所)

東京の、三宿駐屯地(世田谷区)に存在します。

現職時代に、研究内容の見学でサイバー戦の研究部署も見学しました。

その時には、かなりの研究が進んでいました。

主任研究官のある言葉が忘れられません。

3.1 攻撃用ウィルスはすでに完成している

電子装備研究所での見学で、制服組との意見交換がありました。

主任研究官からは、

・『サイバー戦の攻撃用ウィルスの作成はすでに完了している』
・『サイバー戦について、防衛計画上の位置づけが明確ではない』
・『防御だけでなく攻撃についての位置づけが必要である』

との発言がありました。(31大綱前の話)
図4 自衛隊サイバー防衛隊(勤務中)
photo0301019.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2016/image/photo0301019.jpg

3.2 用兵者の深い理解が必要!

サイバー戦・ハイブリッド戦は、新たな次元の戦いとなっています。

サイバー戦を生かすも殺すも、用兵者がしっかりと理解する必要があります。

かつて日本海軍が、レーダーの装備実用化に遅れを取った二の舞だけは避ける必要があります。

より進化した体制を望みます!
\PR!/

菓子と関連情報紹介!ロゴ.png
防衛・軍事ランキング
↑ブログ主の更新意欲維持の為↑バナーをクリック↑
↑していただければブログ主が↑頑張ります↑
posted by sstd7628 at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 自衛隊
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前: 必須項目

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント: 必須項目

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9686019
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
最新コメント
検索
記事ランキング
  1. 1. いわゆる任務艦の話に関するエトセトラ!
  2. 2. 艦補処自衛艦隊司令部後方幕僚に派遣!(その1)
  3. 3. 海自幹部候補生になったペンギンのお話その1(カナヅチ編)
  4. 4. 海自幹部候補生になったお話その7(卒業編)
  5. 5. 艦発隊での特別警備隊(SBU)に関係する研究について
  6. 6. 韓国レーダー照射を技術的視点から首謀者の推測へ!
  7. 7. 空母より強襲揚陸艦が欲しいのが海自の本音!
  8. 8. 海上自衛隊ネットのコピペで出現!結婚式での大和逸話!!
  9. 9. ロシアSLBM最高機密の写真が流失?!
  10. 10. 海上自衛隊船務士だって仕事してるもん!なんにもせんむ士じゃない!
  11. 11. 海上自衛隊アニメコラボで大騒動!
  12. 12. 海上自衛隊から防衛省に出向したら世界が変わった(笑)
タグクラウド