2018年11月30日
国家試験解説「公衆栄養学(No.147)」
Q147.世界の健康・栄養問題に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)先進国・開発途上国ともに栄養障害の二重苦(double burden of malnutrition) の問題がある。
(2)ヨウ素欠乏症は、増加している。
(3)5歳未満児死亡率は、増加している。
(4)年齢別身長を指標とした5歳未満児の発育阻害は、増加している。
(5)成人の肥満(BMI30kg/m2以上)の割合は、減少している。
【解説】…正答(1)
(1)正しい。栄養障害の二重苦とは、低栄養と過栄養が混在することであり、栄養転換によるものである。
栄養転換とは、栄養不足から栄養過多への移行をいう。
(2)誤り。大陸の内陸部を中心にみられるヨウ素欠乏症は、
ヨウ素添加塩による食物へのアクセスによって大幅に減少している。
(3)誤り。「2017年度版子どもの死亡における地域レベルの傾向」によると、
1990年時点では出生1,000人あたり93人の5歳未満児が死亡していたが、
2016年には出生1,000人あたり41人に減少した(56%減少)。
(4)誤り。ユニセフ/WHOによると、1990年時点で2億5,500万人だった5歳未満児の発育阻害は、
2016年時点では1憶5,500万人に減少した。
(5)誤り。英国のインペリアルカレッジロンドンと世界保健機関の研究チームの調査によると、
世界の肥満人口は1975年から40年間に急速に増えている。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8035921
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック