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2018年07月23日

国家試験解説「社会・環境と健康(No.8)」

Q8.飲酒に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)長期にわたる多量飲酒は、骨粗鬆症のリスク因子である。
(2)適正飲酒は、HDL-コレステロール値を低下させる。
(3)アルコール依存症の発症リスクは、飲酒開始年齢と関係がない。
(4)総死亡の相対危険は、飲酒量がゼロの時に最も低い。
(5)飲酒した未成年者は、未成年者飲酒禁止法により罰せられる。

【解説】…正答(1)
(1)正しい。この他、喫煙、カルシウム・ビタミンD・ビタミンKの摂取不足、
   運動不足などの生活習慣も骨粗鬆症のリスク因子である。
(2)誤り。適正飲酒は、HDL-コレステロール値を上昇させ、動脈硬化を予防する。
(3)誤り。飲酒開始年齢が早いほど、アルコール依存症の発症リスクは高くなる。
(4)誤り。既存の疫学研究から、飲酒量を健康リスクとの関係は
   様々なパターンをとることが示唆されている。
   高血圧や脳出血などは正比例関係を示すといわれている。
   しかし、非飲酒者に比べて少量飲酒者のリスクがむしろ低く、
   飲酒量が増えればリスクが高くなるという「Jカーブパターン」をとるものもあり、
   虚血性心疾患・脳梗塞・2型糖尿病などでこのような関係が認められている。
(5)誤り。未成年者飲酒禁止法は、大正11年に制定された法律で、
   親権者やその他の監督者、酒類を販売・供与した営業者についての罰則を定めているが、
   飲酒した未成年への罰則については定められていない。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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