2018年07月22日
国家試験解説「社会・環境と健康(No.7)」
Q7.身体活動・運動に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)健康づくりのための身体活動基準2013では、小児の身体活動の基準値が示されている。
(2)3メッツ以上の身体活動でなければ、健康に対する効果は得られない。
(3)身体活動・運動は、結腸がんのリスクを低減する。
(4)身体活動・運動は、骨格筋のインスリン抵抗性を高める。
(5)身体活動・運動は、HDL-コレステロール値を低下させる。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。健康づくりのための身体活動基準2013において、
身体活動の基準値が示されているのは18歳以上であり、18歳未満については示されていない。
(2)誤り。立って食事の支度をする(2.0メッツ)、ストレッチングをする(2.3メッツ)、
ゆっくりと平地を歩く(2.8メッツ)など3メッツ未満の身体活動でも健康に対する効果は期待できる。
なお、65歳以上の身体活動の目標は、高齢者の身体活動不足を予防することに主眼を置き
「強度と問わず、身体活動を10メッツ・時/週」と設定されている。
(3)正しい。国立がんセンターの研究報告によると、身体活動量が高い人ほど、男性では、結腸がん、
肝がん、膵がん、女性では胃がんにおいてリスクが低下するとしている。
(4)誤り。身体活動・運動は、骨格筋のインスリン抵抗性を低下(インスリン感受性を上昇)させ、
GLUT4による血中グルコースの筋細胞への取り込みを促進する。
(5)誤り。身体活動・運動は、血中トリグリセリド値、血中LDL-コレステロール値を低下させ、
血中HDL-コレステロール値を上昇させる。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7882507
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック