2018年01月18日
C健康状態・疾病の測定と評価【解説】
それでは、「健康状態・疾病の測定と評価」の問題の解説をします。
(1)曝露群と非曝露群のそれぞれについて、罹患率を求めることができる。
(2)曝露要因と当該疾患との間に時間的順序が成立している。
(3)研究開始時に、当該疾患に罹患している人を観察コホートから除外する。
(4)症例対照研究よりも時間と経費がかかる。
(5)曝露情報を過去にさかのぼって思い出させる。
【解説】…正答(5)
(1)正しい。
(2)正しい。
(3)正しい。コホート研究は、曝露群と非曝露群で罹患の出現が異なるか否かを調べる研究であるので、
罹患している人は対象から当然除外される。
(4)正しい。
(5)誤り。曝露情報を過去にさかのぼって調べるのは、症例対照研究である。
(1)特定保健用食品の効果ー地域相関研究
(2)新型インフルエンザの罹患率ー横断研究
(3)腸管出血性大腸菌食中毒の原因食品ーコホート研究
(4)悪性中皮腫と石綿曝露との関連ー症例対照研究
(5)放射性物質の健康影響ーランダム化比較試験(RCT)
【解説】…正答(4)
(1)誤り。ランダム化比較試験(RCT)を用いる。
(2)誤り。地域相関研究を用いる。
なお、新型インフルエンザ等の発生状況等は、感染症発生動向調査にて公表される。
(3)誤り。症例対照研究を用いる。
なお、腸管出血性大腸菌等の食中毒及びその原因食品は、食中毒統計にて公表される。
(4)正しい。
(5)誤り。コホート研究を用いる。
(1)敏感度が高くなり、特異度が高くなる。
(2)敏感度が高くなり、特異度が低くなる。
(3)敏感度が低くなり、特異度が高くなる。
(4)敏感度が低くなり、特異度が低くなる。
(5)敏感度、特異度は変わらない。
【解説】…正答(3)
陽性基準を110mg/dLから120mg/dLにあげると、陽性者の割合は低くなるので敏感度も低くなる。
敏感度と特異度はトレードオフの関係にあるので、特異度は高くなる。
(1)70人
(2)80人
(3)150人
(4)180人
(5)250人
【解説】…正答(5)
a:真陽性、d:真陰性、c:偽陽性、b:偽陰性
敏感度とは、疾病罹患者に占める検査陽性者の割合である。
したがって、この場合、有病者100人に対する70%でであるから70人となる(aに該当)。
特異度とは、疾病に罹患していない者に占める検査陰性者の割合である。
したがって、この場合、非有病者900人に対する80%であるから720人となる(dに該当)。
有病者100人のうち検査陽性者が70人であるから、残りの30人が検査陰性者となる(bに該当)。
非有病者900人のうち検査陰性者が720人であるから、残りの180人が検査陽性者となる(cに該当)。
(1)〜(4)誤り。
(5)正しい。検査陽性者は真陽性者と偽陽性者の合計である。
Q1.コホート研究に関する記述である。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)曝露群と非曝露群のそれぞれについて、罹患率を求めることができる。
(2)曝露要因と当該疾患との間に時間的順序が成立している。
(3)研究開始時に、当該疾患に罹患している人を観察コホートから除外する。
(4)症例対照研究よりも時間と経費がかかる。
(5)曝露情報を過去にさかのぼって思い出させる。
【解説】…正答(5)
(1)正しい。
(2)正しい。
(3)正しい。コホート研究は、曝露群と非曝露群で罹患の出現が異なるか否かを調べる研究であるので、
罹患している人は対象から当然除外される。
(4)正しい。
(5)誤り。曝露情報を過去にさかのぼって調べるのは、症例対照研究である。
Q2.調べたい事柄の疫学の方法との組み合わせである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)特定保健用食品の効果ー地域相関研究
(2)新型インフルエンザの罹患率ー横断研究
(3)腸管出血性大腸菌食中毒の原因食品ーコホート研究
(4)悪性中皮腫と石綿曝露との関連ー症例対照研究
(5)放射性物質の健康影響ーランダム化比較試験(RCT)
【解説】…正答(4)
(1)誤り。ランダム化比較試験(RCT)を用いる。
(2)誤り。地域相関研究を用いる。
なお、新型インフルエンザ等の発生状況等は、感染症発生動向調査にて公表される。
(3)誤り。症例対照研究を用いる。
なお、腸管出血性大腸菌等の食中毒及びその原因食品は、食中毒統計にて公表される。
(4)正しい。
(5)誤り。コホート研究を用いる。
Q3.空腹時血糖検査による糖尿病のスクリーニング陽性基準を110r/dLにあげると、糖尿病診断の敏感度、特異度はどうなるか。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)敏感度が高くなり、特異度が高くなる。
(2)敏感度が高くなり、特異度が低くなる。
(3)敏感度が低くなり、特異度が高くなる。
(4)敏感度が低くなり、特異度が低くなる。
(5)敏感度、特異度は変わらない。
【解説】…正答(3)
陽性基準を110mg/dLから120mg/dLにあげると、陽性者の割合は低くなるので敏感度も低くなる。
敏感度と特異度はトレードオフの関係にあるので、特異度は高くなる。
Q4.ある疾病の有病率が10%である1,000人の集団に対して、敏感度70%、特異度80%のスクリーニング検査を行ったときに、検査陽性となる者の期待人数である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)70人
(2)80人
(3)150人
(4)180人
(5)250人
【解説】…正答(5)
a:真陽性、d:真陰性、c:偽陽性、b:偽陰性
敏感度とは、疾病罹患者に占める検査陽性者の割合である。
したがって、この場合、有病者100人に対する70%でであるから70人となる(aに該当)。
特異度とは、疾病に罹患していない者に占める検査陰性者の割合である。
したがって、この場合、非有病者900人に対する80%であるから720人となる(dに該当)。
有病者100人のうち検査陽性者が70人であるから、残りの30人が検査陰性者となる(bに該当)。
非有病者900人のうち検査陰性者が720人であるから、残りの180人が検査陽性者となる(cに該当)。
(1)〜(4)誤り。
(5)正しい。検査陽性者は真陽性者と偽陽性者の合計である。
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