宅建士試験では民法が必須であり、法律行為ができる者や不動産の貸借などの根拠となる民法の規定、
相続の権利関係、相続人になれる者など生活に関係した内容で、民事的な法律の知識を問う問題が多い。
そのような中で私が私生活で役立ったのは相続に関係したことだった。
私の父は長男で実家を守ってきたが他の兄弟5人と仲が悪く、兄弟が集まるといつもいざこざがおきるのだった。
そこで、私は祖父が癌で亡くなる半年前に、祖父を説得して公証人を依頼して父だけに財産がゆく
ことを祖父に承諾してもらい、公正証書で遺言を書いてもらった。
公正証書記載には当該不動産が存する地域に住む不動産登記所有者2名の立ち合いが必要だった。
そして、公正証書ができあがり、祖父が亡くなった後に、父の兄弟に法廷遺留分相当の金額を支払い、
祖父の財産を父にすべて移すことができた。
そのきっかけになったのは民法の法律を勉強していたことが役に立った。
宅建士試験ではそこまで深く民法や遺言の問題は出ないが、入り口の民法を勉強していた関係で役立ったと言える。
実をいうと私は密かに宅建と並行して司法書士の勉強をしており、手始めに宅建でも出題される
民法を深く学習していたのだ。
司法書士の勉強のきっかけは宅建だった。
司法書士資格はあまりに勉強量が多く、合格した人を2人ほど知っているが、
仕事を辞めて2年間、スクールに週に1度通い毎日10時間の勉強でやっと合格したとのことで、
勉強途中であまりにも多い学習内容の多さと、勉強の苦痛に耐えかねて挫折してゆく人が続出ということで
独学ではほぼ難しいと言っていた。
なんせ合格率は司法試験よりも難しい2%程度である。
私も途中で挫折し、資格取得を早々に諦めて、本業の設計業務に力を入れ、技術職として現在に至っている。
私が若いころ仕事でお付き合い人たちに司法書士3名、土地家屋調査士3名いるが、
彼らのほとんどが法律資格のは入り口として宅建を取得しており、
難易度の高い法律資格を取得するなら、まずは宅建に合格する程度の実力が必要との認識が多くの方が持っていた。
話は横道にそれたが、宅建が法律資格の入り口になり、私生活での相続や商取引でも役立つ民法は人生での
問題解決においても、会社で管理職になった際の常識的な法律知識を保持する中でも役立つと思う。
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