私の知り合いに、高校でぐれて中退した人がいる。
彼は中卒であるが、今から50年くらい前は公共土木事業での建設作業員や職人には学歴は関係なかった。
なぜなら当時の戦力は現在の70歳くらいの人たちで、
その当時は中卒が普通で、高校への進学率が5割ほどで家庭が貧しいなどの原因で優秀でも中卒の人がいたのだ。
60年前だと総理大臣の田中角栄が有名だ。
ところが、建設現場の仕事は今もそうである。
現在は少子高齢化社会で建設現場や運送会社は人手不足なのだ。
最近は建設関係でも職人系は高度成長期を支えた段階の世代がもうすでに75歳を超えて
体力的に働けなくなったり、年金暮らしで一挙に職人や建設作業員を担っていた団塊世代はいない。
よって、世の中、学歴社会と言われているが、建設関係の職人も監督である施工管理も求人が多い。
下請けとして元請けの指示にしたがってきちんと仕事さえできれば、人間性に問題があってもあまり関係ない
建設系の職人、それと下請けのダンプトラックドライバーなどは学歴は必要ない感じだ。
しかし、彼らも技能講習を受講して取得できる技能系国家資格が必要な場合が多い。
そのような、当時は受講するだけ、今は受講後に終了テストがある技能関係の国家資格を持っている必要がある。
例えば、フォークリフト、建設系の建設機械の操縦資格、玉掛け技能者、型枠支保工、地山掘削作業員
鉄筋技能、足場工、左官工、板金工などの技能工の2級以上の資格を持っていることが多い。
持っていない場合は作業員としての補助者だが、現場で目的物を作るには体と頭と経験が必要であるから
現在の工場でのロボットなどの自動化では対処できない場合がいまだに、現場ではある。
ところが、現在ニーズが多い介護系の仕事の多くが体が不自由な高齢者やその家族などと接する
つまり人の健康や命に直結した仕事であるために所定のそこそこ勉強しないと取得できない国家資格が必要で
その資格を取得するためには専門学校以上や大学卒などの学齢と実務経験年数が必要で
大変な割に、就職へのハードルが高いと周囲を見ていて思う。
私の知り合いだと看護師資格を持つ中高年女性が介護関係の仕事についている人がほとんどで、
誰も中学卒、高校中退という人はいない。
看護師になるためには高校や専門学校、大学卒でないと試験を受けられないためだろう。
求人票で学歴不問と書かれていても、中卒だったら採用をためらう会社が多いから
最低限、高校は卒業しておくべきだろう。
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