うつ病が良くなり働けるまでの5年間、最初の3年はフルタイムで働くのは難しかった。
3年以降、自分は残業が多い建設コンサルタントに年齢的に限界があるのではと考え
他の業種はどうかと、試行錯誤をした。
その中で、ネットでの転職サイトへの登録やハローワークでの求人条件などでの経験だと
仕事ブランクがあり56歳の私でも、結構オファーが来るのだ。
自分が高年齢者でも求人に有利だと感じる資格は以下だ。
1、土木施工管理技士
2、宅地建物取引士
3、衛生管理者1種
4、危険物取扱者
5、測量士
私が持っている、上記の資格はすべて国家資格で建設コンサルタント以外でもニーズがあるようだ。
私の現場把握、地権者調査などでの不動産把握スキルや設計実務、
CADなどが使えることでのパソコンスキルも評価されてのことだろうが
自分とは関係ない業界からオファーが結構来るのだ。
例えば、不動産の賃貸管理や斡旋などを行っている不動産会社、メンテナンス会社から
ただ勤務地が東京都とか首都圏が多いので対応できないが。
私が宅地建物取引士、危険物取扱丙種、第1種衛生管理者を持っていることが大きな理由だろう。
それは、一度不動産屋を面接した時に感じた。
宅建士は業務上必須で、危険物取扱や衛生管理者は
アパートなどの物件を扱う際に掃除や灯油などの危険物取扱があるので役立つのだろう。
不動産の斡旋の場合、上下水道の状況、地盤のよしあし、自然災害での防災上の観点などは
土木設計の仕事では地下埋設物調査などで既存のインフラや地盤調査をするのは普通のことであるから
勝手に不動産取引で必要な一部の実務スキルが身についている感じだ。
年収400万円程度でそのような仕事内容ならやってもよいと思うのだが、
勤務地が東京や首都圏では居住地が遠く家族のいる私では無理だ。
単身赴任して年収400万円では家族への仕送りでは生活できないだろう。
大手有名ハウスメーカーなどから年収800万円プラスインセンティブ可能などとたくさんのオファーを貰うが
家の建売販売の営業やマンションの営業は、いくら有名な企業でも
販売ノルマがあり、顧客は自分で開拓を迫られ、はじめは知り合いや親せきなどを営業し
家を買ってもらうように営業するように仕向けられる。
売れなくなったらお払い箱で会社から売り上げのことで叱責されたり、
売り上げの高い年下部下にいじめられたりしていずらくなり退職する人が多いと聞いているから
そのようなハウスメーカーやマンション販売会社のオファーは無視である。
多くの人が社会や世間から喜ばれない、嫌がられる保険加入や建物の販売促進の仕事はやりたくないだろう。
年齢を経てもやりたくない仕事はお断りだ。
それと、次に多いのが工事の施工管理の仕事だ。
施工管理は建設現場の責任者で、大手ゼネコンでは現場を見回り下請け管理、施工計画を立てたりだが
多くは工事着手のための測量をして、丁張をかけたり、職人さんの指導をしたり、
パソコンで図面の修正や数量の計算、役所に提出する書類の作成、
安全管理、衛生管理、品質管理、工程管理など仕事の責任が重く、
休みが少ないことは知っているから断る。
ただ、建設会社での現場管理の経験が豊富で土木施工管理技士の資格があると
年齢を経ても高い給与での求人が多く、現場監督の求人は多い。
施工現場では設計と工事で似たスキルが求められる。
公共事業でも私の様に設計向きの人と現場向きの人がいると思う。
しかし、公共事業だと設計でも工事現場でも共通して
土木工学の技術や知識、図面作製や修正、材料計算、書類作成、測量、写真撮影、施工前の現場調査
などは少しノウハウが違う程度のほぼ共通したスキルだ。
だから、設計の経験しかなくとも年をとっても求人でのオファーが多く来るのだろう。
今も施工管理は多忙らしく、大手人材派遣会社、建設会社など私が民間企業での施工管理の経験がないのに
土木分野の経験者というだけでオファーがどんどんくる。
多分現場では現場監督の補助的な人でもよいから、助けてくれと言う感じで人手不足なのだろう。
施工管理技士の仕事は肉体労働主体の現場の職人の様な技能工ではない。
現場を指導管理する仕事で、下請け会社や職人や作業員のやっている内容の指導や管理
書類や図面、段階確認の多くの写真整理などとても多忙なのだ。
だから人が欲しくてしかたなく。
大手ゼネコンだとお手伝いでも月給30万円はもらえる。
現場経験が長い人でトータルに仕事ができる人は年収600万円以上だろう。
だけど設計屋の私は朝8時前から勤務が始まり、夜遅くまでの仕事で
土曜日も休みがとれない施工管理技士の手伝いの面接確約などのオファーがきても断る。
若い人ならよいが、もう60歳に近い私が、東北地方の冬の現場、朝早い事、夏は熱中症も考えられ
始業時間が9時から勤務してきた建設コンサル高齢者が急に慣れない仕事と長時間勤務は、
命にかかわるかもしれない。
寒さや暑さ、早朝の起床など体が現場に慣れていないのだから、
心筋梗塞や高血圧、脳梗塞で倒れたりする可能性がある。
施工管理技士の資格とそこそこの土木のスキル、パソコンが使えれば
若い人で現場が寒い暑い現場が苦にならない人なら、給与が高く、将来性もあり良いのではと思う。
建設業に多く従事した団塊の世代が今から8年ほど前に大量退職して今は70歳を過ぎて年金暮らし
公共事業の業界は施工管理管理技士は引く手あまただと思う。
私は取得していないが、建築分野の求人も多く、1級建築士や2級建築士なども転職に有利だと感じる。
でも、いちばん大切なことは実務経験で、実際、ある特定の業務でもよいから任せられて仕事ができる程度の
即戦力実務が強いと思う。
私の設計業界では実務経験と資格の両方がないと40歳以降はかなり苦しい。
役所が相手であるから、役所の共通仕様書に記載されている国家資格が必須になり実務経験だけでは厳しいのだ。
やれないわけではないが、若手が国家資格を持ていると、若手が責任者であるから
部下に自分が使われる格好になるのだ。また、後輩が役職付きで上司になったりする。
だから、実務経験と資格取得の両方が必須なのだ。
ここ5年で働き方改革で残業の減少やコロナの影響で在宅ワークやテレワークも増えてきたので
やり慣れた建設コンサルタントの仕事をまたやっている。
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