私は30年以上公共施設の計画、調査、設計、補償コンサルタント業務などの建設コンサルタントに
携わり、国や地方自治体、それと民間企業から依頼の業務も経験した。
ネット動画で転職コンサルタントさんが言っていることは事実だと感じ、同感だ。
それは以下の内容でだ、
1、資格は国家資格が強く、また必置資格、名称独占資格が強く、
その資格が無いとその業務がでいないと法令で決められている資格は強い。
爺いになった今でも、求人があり、就職のオファーなどが良く来る。
2、知識を問う資格よりも実務経験が重要
実務経験を積む中で仕事では問題の打開策で苦しい事、人間関係で苦しいことを乗り越える方法が
問題解決のスキル身に着く、実務をこなしていると、トラブルでの対処法や仕事を円滑に進める方法が身に着くと思う。
これは苦労しないと体得できないと思う。
基本知識も仕事で必要だが、知識は基礎であり、実務経験は実際の実力だと思う。
3、国家資格でも役人の天下りOBの資格ビジネスになっている国家資格がある
民間資格の多くが資格ビジネス資格で、その陰で役人OBなどが理事や役職に就き
高い年収を貰っていることがあるので、自分の目指す仕事の実務経験を積む方が
必置資格でもない民間資格を取得に多くの時間を割くよりも
自分が目指す分野の仕事または関連業務の実務経験を積む時間に費やしたほうが良い。
上記のことは全くそうだと思う。
私の仕事であった建設コンサルタントは現地の地形の把握のために測量が必要であるが
測量の仕事をするには測量士が必要と測量法で決まっており、役所からも測量の仕事に入札参加できるのは
測量士がいる会社と国や自治体の共通仕様書に明記されている。
計画や設計業務も役所の仕様書に当該業務を専門分野とする技術士が企業にいて
その当該専門技術分野専攻で合格登録した技術士がいる企業でなければ、入札参加ができない。
また管理技術者は当該業務の専門分野の技術士又はRCCM(シビルコンサルティングマネージャ)となっている。
更に公共事業では用地買収を伴うことがほとんどであるため、不動産の売買や補償の知識
生態系など環境に影響を与えるために環境保全の知識も必要になる。
その後、建設工事は役所が建設会社を選定して工事を行うが、
建設コンサルタントが書く設計図面での構造物は実際に現場で施工できるものである必要がある。
また、労働安全なども考慮する必要がある。
つまり、建設コンサルタント技術者は自分の専門技術分野だけでなく、
国土計画から地方計画、多くの関連した法令を知りつつ、
建設の上流から下流、維持管理までの長い工程の広範な知識が実務で必要になる。
だから、私は多くの関連した資格を習得したのだ。
ただ、役所からみても実務を行っている我々からしても、偏差値70を超える難関国家資格である
技術士を30歳で取得したとしても、実務経験が大学院卒で5年程度では実務経験が浅いと言える。
技術士を取得していないが建設コンサルタントとして高い専門性や難易度の高い業務経験が豊富な
40歳代半ばのRCCM試験合格登録者が全体のバランスを考えた技術的な問題解決能力がある場合が多いと思う。
国や地域や顧客ニーズを的確にとらえ、広範囲な社会資本整備、専門性の高い業務を円滑処理し、
技術的な問題が発生した場合の対処法では実務経験豊富なほうが有利だと思う。
ただし、技術コンサルタント業を開業するには企業に最低1人の技術士がいなければけない。
RCCMでは技術コンサルタント会社を開業できないし、役所に入札参加できない。
RCCMは業務の責任者としての必置資格だが、技術士は開業でもコンサル業務でも必置資格であるから
実務経験が豊富な技術士は転職で有利で、60歳でも仕事に困らず高い給与となることが多い。
まあ、技術士資格の平均合格年齢が42歳程度であり、総合技術管理部門ともなれば偏差値75の
科学技術分野のエリートが合格できる資格であるから、平均合格年齢が45歳ほどだ。
その前に建設コンサルタント技術者は今でこそ、働き方改革で残業時間が減ったが
5年くらい前までは繁忙期である12月から翌年4月上旬までは残業が連続して月100時間はゆうに超える
劣悪な労働環境を毎年数カ月経験し、繁忙期でなくとも毎日夜8時以降でないと帰宅できないほど
大変である中で、休日や繁忙期でない時期に勉強を重ね合格する必要があるから、
体を壊したり、私の様にうつ病やストレス疾患などで業界から去って行く人が多いのに耐える必要がある。
よく司法試験は難関だと言われるが、日本国内で30歳以下で技術士試験に合格する人は稀である。
司法試験のように25歳そこそこで受かる試験ではない。
私は仕事をしながら12年以上、技術士試験を勉強して、3度受験したが合格せず50歳ころに諦めた。
でも技術士試験のために勉強した内容は技術者として社会に役立つための
自分の分野の技術がどのように社会に役立つのかの関連性を学習することができたおかげで
自分の仕事に対する誇りが持てるようになった。
自分が行っている仕事は国、地域、社会に役立っていると自信を持って思えるのだ。
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