これは、犯罪者の心の闇ではありません。
心の闇ですから暗い心です。
暗いというのははっきりしないということです。
何がハッキリしないかというと、
死んだらどうなるか、後生ハッキリしない。
みんなそうです。
死んだら死んだ時という人がありますが、
そんな簡単に片付くでしとょうか。
平生元気な人は死んだ後はないという人が多くあります。
一般の人3分の2はないと思っています。
私達は肉体だから、死んだらなにもないだろう、
というあんばいです。
ところが死を目の前にしたらとてもそう簡単に片付きません。
ある医師によると、
病院で患者に接していると死んだらない、
という人はいないそうです。
元気な人がないというのと
死にゆく人があるというのと、どちらが真実か、
後者ですと
その医師は言っています。
後生が迫ってきたら
死んだら無になるとは思えません。
死んだ後、あると臨終に思うのは、自分の死となるからです。
今日明日は、死なないだろうと思っています。
115歳の人も、今日明日、死なないと思っています。
本音からいうと人間は永遠に死なないと思っています。
必ず死ななければならないことくらい、
頭では分かっています。
ところが癌の宣告を受けたら、
暗い心が胸一面を覆います。
永遠に死なないと思っている間は分からない心です。
本心は、いよいよ死んでいくとなった時に死んだらどうなるか、問題になります。
14歳の子供は病気になって、
「死んだらどうなるの、死んだらどうなるの」
と言って死んでいきました。
ドイツの文豪ゲーテは、
「暗い、暗い、もっと光を」
といって死んで行きました。
そんな暗い心があって、それが私たちの苦しみの根本原因だと
仏教で教えられています。
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