会者定離ありとはかねて聞きしかど
昨日今日とは思わざりけり
これは親鸞聖人のお歌であります。
これはあなたが必ず直面する、そういうことでもある。
仏教で会者定離という言葉がお経にあります。
この世の真理を教えている。
あったものは必ず定めて離れてしまう。
これがこの世の定め。
会うは別れの初めなりといわれる。
会ったものは必ず別れが来る。
今縁があって一緒にいるだけ。
親子と言っても夫婦と言っても兄弟と言っても友達と言ってもしばらくの間。
この世の一切は暫くがつきます。
親孝行できるのも、しばらくの短い間です。
しばらくの間私もあなたも法友友達なんです。
100%私もあなたも離れて行かねばならない。
しばらくの間の御縁なんです。
離合集散は縁による。
今、因縁和合して一緒にいるだけ。
会者定離があると言うことはお師匠さま
法然上人から聞かせていただいてはいましたが、
まさかその別れが昨日今日くるとは思っていませんでした。
仏教の教えから言えばいつかは別れが来るとは聞かせていただいてはいましたが
昨日今日来るとは思っていませんでしたとなかずにおれない。
親鸞聖人はお顔をくしゃくしゃにされて泣いておられる。
煩悩は救われても変わりませんから。
また如何に法然上人との別れが辛かったか。
親鸞聖人は、法然上人との別れは恋人との別れよりも辛かった。
この方のお陰で真実の仏教に出会い最高無上の身にさせていただいた
と惚れぬかずにおれないから、苦しい。
その別れに、顔をくしゃくしゃにされて泣き悲しんでおられる。
これは仏教の先生だけでなく恋人親戚も当てはまる。
まさかあなた昨日、今日、臨終かも知れませんから。
諸行無常は誰も否定できない真理です。
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