今死ぬと思うにすぎし宝なし
心にしめて常に忘るな
これも非常にね、大事なことだと思います。
私の知っている人でこの言葉に導かれ将来、
この道絶対あきらめまいと強く決意を固めた人を知っていますけど。
今死ぬという真理が私を離さなかった。
求道していくと、求道が辛い、遊びたい。
そして途中この道脱落していく人もよくあるんだけど
そういう心が出てきたときに自分を
真実に導いてくれた歌がこれ。
またみなさんもそういう歌にして下さい。
全人類は死ぬと言うことを忘れているが、
死ぬときは今まで集めてきた地位や名誉も
一切おいて死んでいかなければならない。
今死ぬという真理が、人生の目的から離れることなく
軌道修正して貰えるそういう真理なんです。
またこの心が常に合ってこそ信心決定ができる。
今死ぬという真理。
今日死ぬかも分からないという真理が分かったら早く信心決定できます。
死が苦になって苦になって仕方ない、夜も眠れない、
食事もノドを通らないと言うほど苦になったら赤飯炊きなさいと言われている。
ああじゃあ炊こうか、なんて実際は赤飯なんて炊いておれませんけど。
信心決定は間近。
それがなかなか思えない。
何かみなさんの前で発表となれば夜も眠れないとか。
緊張するし準備も大変だから眠れない食事もノドを通らないと言うことがあるが、
死ぬとなるとそういうことがない。
だから思う以上の宝はない。
死刑囚なんかはよく言うのが、死刑囚となって
自分は今まで無駄な時間を過ごしてきた。
無為に時を過ごしてきたことが知らされたとこう言いますね。
死を自覚して充実した人生を初めておくれたと言われる。
死を意識して初めて人生を充実できる。
お釈迦さまも言われていますけどね。
まだまだ死なないと思うからくだらないことに時間を使っている。
死んでいかねばならないとなったら、
惰性の求道が正されるし惰性の日々正していけるんですね。
心に掛けなさい、忘れてはなりませんよ。
これが我々を決勝点まで導いてくれる真理です。
机の前に『死ぬぞ』と書かれたそうです。
友達が来たらびっくりするけど。
信心決定には無常観と罪悪観が大事だから。
私もこのサークル途中でやめられなかった。
今晩死んだらどうなると考えると、
この死の解決をせずして、本当の幸せはないから。
それを忘れているからこのサークルつらいから、やめたいとなる。
辞めたいという人に対して
君この仏教を聞くのやめたら死ななくなるのか。
あなたが求道を辞めようが辞めまいが死んでいきます。
辞めても辞めなくても必ず死んでいく。
この真理ね、100%、卒業、老後、結婚が
無くても死だけは絶対にあるのだから。
これが本当に我々を幸福に導いてくれる道しるべとなる。
後生の一大事を心に掛けなさいと言われる。
朝起きるときも思い出して貰いたい。
今晩死んだらどうするんだ。
我々が臨終を迎えるときはどうか。
真冬に、夜裸で外に飛び出す。
非常に涼しいですね。
地獄はそれくらいの寒さ、苦しさではない。
もっと恐ろしい苦しみを受ける。
あの寒さ、つらさ。
そう思ったら朝起きるときも今晩死んだらと思ったら起きれます。
これもある人が、この信心決定した人、これが縁となって救われたのですが、
こういう指導をされた。
布団をかむっている人に対して布団のぬくもりは地獄のぬくもりと言われて、
朝もしっかり起きて朝会合にも出たそうです。
これから寒くなってこの布団からでてたまるかと。
布団の中で葛藤する。
みんなそんな怠け心は一杯だけど布団のぬくもりは
地獄のぬくもりと思って飛び起きて聴聞に馳せ参じた人知っていますけど。
そしてシッカリと規則正しい生活をする。
このぬくもりのまま地獄へ堕ちて行くんです。
布団のぬくもりは結構ですが、地獄のぬくもりは大変なもの。
大変な苦しみが我々の足下に待ちかまえている。
心にしめて常に忘れるなと戒めて下さっている。
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