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2021年01月14日

「人魚の嘆き」本文vol,5/29

「人魚の嘆き」VOL,5


酒の方では、先ず第一が甜(あま)くて強い山西のるう(漢字なし)安酒(るうあんちゅう)、淡くて柔らかい常州の恵泉酒、その他蘇州の福珍酒(ほちんちゅう)だの、湖州の烏程ちん(漢字なし)酒(うーじんちんちゅう)だの、北方の葡萄酒、馬( )酒、←漢字・読み共に無し。梨酒、棗酒(そうしゅ)から、南方の椰漿酒、樹汁酒、蜜酒の類に至るまで、四百餘州に名高い佳醴芳醇(かれいほうじゅん)は、朝な夕なの食膳に交わる交わる杯へ注がれて、貴公子の唇を湿おしました。


しかしこれ等の酒の味も、以前に度々飲み慣れている気功師の舌には、それ程新奇に感ずる筈がありません。
飲めば酔い、酔えば愉快になるものの、何となく物足りない心地がして、昔のように神思飄飄(ひょうひょう)たる感興は、一向胸に湧いて来ないのです。



引用書籍
谷崎潤一郎「人魚の嘆き」中央公論社刊


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