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2016年05月07日

「足し算」の発想から「引き算」へ

あるパン屋さんのブログの書き込みが
フェイスブックに流れてきたので読んだ。

そのパン屋さんは、
かつては人をたくさん雇い、多種多様のパンを作っていたそうだ。
だが一向に儲からない。
儲からないからまたまたパンの種類を増やしたのだが、
労働時間と余ったパンを廃棄する量が増えるだけで
もっと儲からなくなった。

儲からないけど従業員には給料を払わなければいけない。
そうしてイライラが募り、ついには店を閉めてしまった。

店を閉めたこの店主は
海外のパン屋に研修に行く。
そこでの仕事は非常に工程が少なく、
ただ混ぜるだけなので勤務時間が短い。
だけどそのパンの味は
それまでこの店主が手間ひまかけて作っていたパンより
数倍も美味しいものだった。

それに衝撃を受けたこの店主は日本に帰り
再びパン屋を始める。
今度はパンの種類を4種類だけにして、
それも研修先と同じようにただ混ぜるだけ。
しかも従業員は雇わずに。

種類が少ないから仕込みが少なく、混ぜるだけなので
朝4時に仕事を始めて午前11時には仕事が終わる。
出来上がったパンを12時から店主の奥さんが販売する。
こういうスタイルに変えたら廃棄するパンの量が激減したそうだ。

体は楽だし、人件費がかからないから儲かる。

ただ、材料には気を遣う。
混ぜるだけだと材料の良し悪しがもろに出るから
できるだけ良い物を使う。
そうすることによって素材本来の味がハッキリとして
日常食としてのパンの個性が出せた。

この店主は
この混ぜるだけというのを「手抜き」と呼んでいたが
果たしてそうなのだろうか。

良い物を作りたいと思うとどうしても
「足し算」の発想になってしまう。
少し前に「ちょい足し」というのが流行ったが、
足すことによって味が良くなると思い込んでいる。
だから「抜く」ことに対しては罪悪感めいたものを感じてしまう。

最近の洋菓子にも言えることなのだが、
やたらといろんな素材を積み上げてしまって
結局何を食べているのか分からなくなっている。
味がゴチャゴチャしているものばかりなので
どれを食べても印象に残らない商品ばかり
という店が珍しくない。

抜くという行為は勇気が必要だ。
せっかく積み上げて一定の味にすることができたのに、
抜くことによってバランスが崩れてしまうのではないかという
恐れが生じてくる。
足すことによってごまかせていたものが、
引くことによって表面化してしまうんじゃないか。

だからこそ素材選びが大事になってくる。
ごまかしがきかないからこそ力のある素材で勝負しなければいけない。

「足し算」から「引き算」に発想を転換したことによって
体も楽だし、儲かるし、味も良くなるという結果になった良い例だ。
全てに当てはまるかどうかは分からないが、
行き詰まった時には180度発想を転換してみればいい。
どうせ行き詰まっているのだから。




posted by 黒豚猫 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生業
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