アフィリエイト広告を利用しています
ファン
<< 2023年02月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
最新記事
カテゴリアーカイブ
コーヒー(150)
手作り品(76)
(109)
大相撲(48)
健康(45)
社会(308)
生業(133)
お菓子(10)
生活(190)
宗教(12)
美術(8)
物理(4)
スポーツ(76)
哲学(54)
テレビ(67)
世界(58)
心理(19)
政治(190)
メディア(130)
経済(179)
日別アーカイブ

広告

posted by fanblog

2016年05月01日

三菱自動車 燃費データ不正

三菱自不正、下請け7800社を直撃 地域経済や雇用に影響
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160428-00000008-fsi-bus_all


私がホテルで働いていた時、
いつもズルをして誤魔化そうとするバイトの大学生がいた。

致命的なズルはしないのだが、
些細な過ちを繰り返す度に
「私はやっていない」とシラを切る。
その隠し方が巧妙ならば騙され甲斐もあるのだが、
毎回稚拙なごまかし方しかできないものだから
指摘するこちらもだんだん飽きてくる。

「ずる賢い」という言葉があるが、
そのバイトのズルさには賢さがないので私はそのバイトに
「ズル馬鹿」というアダ名をつけた。

三菱自動車が再び問題を起こしたと聞いて、
しかもその経緯を知るに従って
この「ズル馬鹿」という言葉が頭に浮かんでしまった。

三菱自動車が過去に起こしたリコール隠しは
強烈に印象に残っている。
あの頃の私はまだ日本の産業の矜持というものを信じていたから
まさか大企業がこれだけの問題を起こすとは
信じられない思いだった。

しかも欠陥車によって2件の死亡事故が起きているし、
欠陥車を保有していた運送業者は廃業に追い込まれている。

当時三菱自動車はものすごく叩かれたし、
ダイムラークライスラーが支援を打ち切ったから
会社は存亡の危機に陥った。

そのどん底のなか、新しい経営陣は
二度とこのような事件は引き起こさないと誓って
会社再建に乗り出す姿は
NHKだかどこかでドキュメンタリーとして流れたはずだ。

なんともマヌケなのは
同じクルマ屋を騙せると思ったことだろう。

日産自動車は、2005年に三菱自動車が赤字を拡大させて
もう後がないときに包括提携した、
言わば救いの女神である。
その日産に対して不義理を働いたのだから
告発されて当然だろう。
日産の腹ただしい気持はよく分かる。

不義理を働いたのは日産に対してだけではない。
もちろん消費者に対してもだし、
従業員や下請け企業に対してもだ。

経営陣はそんな人々のことなど
全く眼中になかったのだろう。
不正を続けた結果、どれだけの人が不幸になるか、
そんなことは想像すらしなかったことだろう。

前回のリコール隠しは内部告発で発覚した。
それはまだ会社内に自浄作用の種が残っていたことを示している。
だが、今回のデータ不正は日産の指摘によって発覚した。
自浄作用の種すら腐って消えてなくなってしまったようだ。

今後ユーザーへの補償や
エコカー減税の差額で莫大な費用がかかる。
三菱自動車工業はついに崖から落ちてしまった。

三菱自動車が消えて経営陣が困るのは自業自得だ。
従業員や下請け会社は自らに降りかかった不幸を
嘆くしかないのだろうか。

それにしても日本全体の質の劣化は
どこまで進んでしまうのだろう。
日本という国に誇りを持てる日は
再び来るのだろうか。

私が「ズル馬鹿」とアダ名をつけたあいつは
元気でいるのだろうか。
ズル馬鹿だったけどあいつは悪い人間ではなかった。
少なくとも大勢の人生を狂わせるようなズルはしないはずだ。





posted by 黒豚猫 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5012048
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
最新コメント
タグクラウド
プロフィール
黒豚猫さんの画像
黒豚猫
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。