2014年7月に発売されたレクサスNX(NX300h/NX300(NX200t)は、今や日本におけるレクサス車の最量販車種となりましたが、デビューから5年が経過する2019年4月に再度小変更(年次改良)が行われ、商品力がアップするようです。
パワートレーンの変更や内外装の意匠変更はなく、現行プラットフォームにおける最終モデルと推測されます。
価格については最小限である「約15,000円」前後のアップに留まるとの情報もあり、装備の増強内容から考えると商品力は高いと感じます。
(なお、2019年モデルはすでにオーダー停止済)
正式発表はもう少し先ですが、NX発売当初の2015年モデルと、近々改良予定の2020年モデルで進化した部分をざっとまとめてみました。
■エクステリアデザイン変更
外装デザインをリフレッシュ、RXやLXのデザインも受け継いだデザインを採用。
3眼ヘッドランプは早速デザイン変更(個人的にはMC前のほうが好きですが)し、アダプティブ方式も採用。
■フルLEDリヤコンビネーションランプの採用
リアウィンカー等がLED化され、ターンシグナル(流れるウィンカー)にも対応。
■アクティブコーナリングアシスト[ACA]
FF駆動車で目立つ、コーナリング時に発生しやすいアンダーステアを軽減するACA機能をレクサスES、UXに続き採用。
■ドライブセレクトモード機能拡充
好みのシャーシ、パワー、足回りを組み合わせできるカスタマイズモードを追加。
■足回り(AVS)減衰力調整領域拡大【”F SPORT”】
LCで先行採用された減衰力の調整領域が広いAVSを採用。
■18インチホイール意匠変更
特徴的なブロンズデサインのホイールを設定。
■Lexus Safety System+の標準化
単品でのオプションだった各種安全装備を統合した「LSS+」が2020年モデルで進化し、第3世代レクサス標準仕様にアップデート。競合他車とくらべても遜色ない性能を確保しています。
・プリクラッシュセーフティシステムの進化(2世代分)
[通常版]→[昼間歩行者検知機能]→[夜間歩行者検知・昼間自転車検知]
・車線逸脱防止警報の進化 (2世代分)
[LDA]→(LKAをスルー)→[LTA](レーントレーシングアシスト)
・自動ハイビームシステムの進化
[AHB]→[AHS](アダプティブハイビームシステム)
・ロードサインアシスト(RSA)の新規付加
交通標識(4種類)をカメラで検知することが可能に。
・先行車発進告知機能[TMN]の新規付加
■ITS Connectの設定
ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)専用周波数(760MHz)による信号とクルマ、クルマ同士が通信する運転支援システムをメーカーオプションで採用。まだまだ大都市部でしか採用がありませんが、今後の拡充に期待。
■ヘルプネットの進化(D-Call Net対応)
動作させた方は少ないと思いますが、万一の際の緊急時「ヘルプネット」がドクターヘリ対応に。
■パーキングサポートブレーキ (静止物)[PKSB]への進化
従来の「クリアランスソナー」から機能アップを果たし、自動停止機能が付加されました。
■アナログクロック (GPS時刻補正機能付)
従来上級モデルのみに付与されていたGPS調整機能を搭載。その後IS,RCにも搭載され、第3世代レクサスでは標準化に。
■ハンズフリーパワーバックドア
2017年夏のマイナーチェンジでレクサス車初搭載。欧州車ライクなキックオープン式を採用。
利便性が大きくアップしました。
■内装デザイン変更、質感向上
エアコンパネル、ナビ/オーディオパネル、スイッチ類の質感不足が懸念されていましたが、一気に質感を向上させました。
■インテリアパネル追加
”F SPORT”に、質感を向上させた「なぐり調本アルミパネル」を採用。
■HUD/メーターフード意匠変更
スッキリとしたデザインに変更。また、おそらく「RSA」の標識が表示できるように。
■後席シートヒーター
このクラスではまだ採用がそれほど多くないリヤシートヒーターを採用。【version.L】
■10.3インチワイドモニターの採用
発売当時から要望の高かったワイドディスプレイ化(7インチ→10.3インチ)が行われているのが最大のトピックス。
これに伴い、ナビのソフトウェアも入れ替えされており、ソフトウェアの最適化や処理速度の向上など地道な改良が行われています。
■ハイレゾ音源再生対応&Miracast再生対応
あまりPRされていませんが、ハイレゾ音源( FLAC / ALAC / OGG Vorbis)の再生(SDカード)に対応しています。
■ハイブリッドナビの採用
クラウドでの検索、あいまい検索など機能アップした新ナビゲーションシステムを採用。
当初モデルに比べ処理速度も向上。(しかし、これがパイオニア社の経営不振の原因?!)
■リモートタッチパッド拡大、ボタン追加
操作面の拡大、リターンボタン、ファンクションボタン(あまり使いみちがない?)など、操作性が向上しています。
また、地図の拡大縮小が無段階になりました。(物理的な拡大/縮小ボタンは廃止)
■セルフパワーサイレン(セキュリティ)
カタログには記載がありませんが、セキュリティ機能が強化されています。
■ボディカラーの変更
次のとおり、当初からはかなりの色が追加・変更されています。(赤字は2020年モデルでの変更)
✗プラチナムシルバーマイカメタリック<1J4>
✗スターライトブラックガラスフレーク<217>
✗ファイアーアゲートマイカメタリック<4V3>
✗メテオブルーマイカメタリック<8W3>
✗エクシードブルーメタリック<8U1>【”F SPORT”】
○グラファイトブラックガラスフレーク<223>
○ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング<4Y1>
○ラヴァオレンジクリスタルシャイン<4W7>【”F SPORT”】
○アンバークリスタルシャイン<4X2>
○ヒートブルーコントラストレイヤリング<8X1>【”F SPORT”】
○スパークリングメテオメタリック<8X9>
■内装カラーの追加
マイナーチェンジにより、ブラック以外は全面的に入れ替えとなりました。NXのに限りませんが、茶系、グレー系の内装色はなかなか長続きしませんね。(赤字は2020年モデルでの変更)
✗サドルタン
✗ガーネット
✗ホワイトオーカー
✗プラチナム
✗トパーズブラウン
✗ダークローズ【”F SPORT”】
✗ブラック&ダークローズ【”F SPORT”】
○リッチクリーム
○オーカー
○ホワイト【”F SPORT”】
○フレアレッド 【”F SPORT”】
○ブラック×アクセントマスタードイエロー【”F SPORT】
○ブラック×アクセントサンフレアブラウン【"version.L"】
主な違いは以上のとおりと思います。
時間の経過とともに商品力が落ちないようにアップデートしているのはNXの特徴といえますが、そもそも発売当時から「電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド」、「全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールシステム」、「置くだけ充電(Qi)」、「タッチスイッチ式LEDオーバーヘッドランプ」、「カラーヘッドアップディスプレイ」等の先進装備をしっかりそなえてデビューしたおかげで、2019年時点でも商品力を保っているのは大きいですね。
なお、新型NX(2020年モデル)に関しては現時点では2019年6月頃の納車見込みとなっている模様ですが、正式発表後は一時的に納期が伸びる可能性もあります。ハードウェアや見栄えに関する大きな変更はないものの、第3世代レクサスの仕様に可能な限り近づけた新型NXはより輝きを増しそうですね。
正式発表が待ち遠しいところです。
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NXはもともとベースがしっかりしていたのもあり、アップデートがしやすいのが有利ですね。
ISはやRCはそこが足かせになっていますので・・・
NXは内装の新色も取り入れるなど、なかなかやりますねぇ〜
アクセントマスタードイエローはかなり気になります。
好みは分かれるかもしれませんが、シートベルト色も変更できたらなぁ・・・と思います。
本日、担当者から値上げは6千円との情報を頂きました☆
6千円であの装備は、凄いですね(^_^;)
生産開始は5月半ばからと伺いました☆
増税に間に合うかは。。。(^_^;)
それと、私は訳あって本日からイエローの限定車を2〜3週間借りることになり今、手元にあります☆
写真などいりますか??
こういう風に見ると、NXの進化は早いですね。
MC後のNXを見掛けることも多くなってきました。
技術が日進月歩なのは分かりますが、あっという間に置いてきぼりになりました。(笑)
内装カラーも今ではありませんからね・・・。
ブラック×アクセントマスタードイエローの展示車もしくは試乗車が出ると、実車を見てみたいと思います。