2018年12月20日
タイでの日常生活(34)――最近好きなタイ料理
今回は最近よく食べるようになった、タイ料理をトピックにお送りします。
元々、最初の頃は(3年前頃)、自分はタイにロングステイして、ここで最期を迎えることになる可能性が高いと思い、或いは、自分に言い聞かせて、目の前に出されるタイ料理に、これは美味しい、アロイ(美味しいのタイ語)と言ったり、強調して、アロイ・マクマク(とてもを付加)なんて言ったりしてました。自分はタイでの生活は大丈夫、十分適応しているし、これからも問題なく適応していけると言いたかったんだと思います。
《タイ料理OKと自慢気》
しかし、年齢には勝てません。自分は、タイに来るまで20カ国以上の国を訪問し、様々な料理も食してきたので、タイ料理だって大丈夫。以前タイに来たこともあるし、タイ料理を食べた経験もあることを、自慢すらしていました。パスポートに押された各国のスタンプを自慢気に見せたり、10年有効のパスポートの頁が少なくなり、近々パスポートを更新しないといけない、なんて言いながら、悦に入っていたことを反省しています。
《体は正直です》
体は正直なもので、タイ料理を食べる回数が増えれば増えるほど、下痢などの変化があらわれはじめました。それに、辛いものは特に、胃に変化が現れ、徐々にギブアップ状態に近づいていきました。それで、朝ご飯を初めとして、辛い料理を避け、なるべく胃の負担にならないものを食すように変わっていきました。それで、今は、家で食べる料理は、出来るだけ刺激の少ないものに替えて貰っています。お陰で、体調が悪い頻度は激減しました。
《お気に入りの店》
そのような中、1年前くらいに、女房殿があるタイレストランに連れて行ってくれました。写真がその店の前側です。ちょっと分かり難いかも知れませんね。パンコーンという街にあり、国道22号線沿いにある店で、いつ行ってもお客さんで溢れています。合計で100人入れるくらいの、食事の出来るテーブルや椅子のある部屋がこの店の中にあります。決して、超綺麗という感じの中ではないですが、それなりに清潔さを維持している店です。タイの田舎では綺麗な方かも知れません。
この店(他の店も同じ感ですが)のいい点は、通りがかりの人も含めて、所謂、テイクアウトが出来ることです。タイ人はどの店に行っても、店の中で食べる人もいますが、半分くらいの人は、料理を持ち帰ります。発泡スチロールのケースに入れたり、ナイロン袋の中に入れたりして、持ち帰るのです。値段は店で食べても持ち帰っても同じです。テイクアウトは日本に比べると圧倒的に多いですね。
《店で一番気に入っている料理》
どのように作るのか興味がありました。店の表で、店員のお母さんたちが作っていました。最初、大きな鍋で何時間も具を煮込むようです。その煮込みの長さが絶妙な味を出しています。チキンにしても、豚肉にしても、すっかり柔らかくなっています。ゴーヤも柔らかくなった大根を食べる感じです。スープはこの長い煮込みの間に、とても美味しいスープになっています。お客の注文に応じられるように、大鍋で煮込んだスープは小分けにされて、写真のようにもう一度蒸すようです。そして、注文があると、それをお客に提供すると言う訳です。これは本当に美味しい。50バーツは安い。私が住んでいる所にも、他のどのレストランにもおいてない、この店の特別料理です。
《チキンのバーベキュウ》
上のスープにチキンを頼むのが私の定番になっています。写真はチキン一人前です。スープにこのチキンを食べると、もう腹一杯。イムラーオ(腹一杯の意味です)チキンは炭焼きをしています。肉をバーベキュー風に焼く料理はタイではよくあるようです。どこでもよくこの料理を見かけますが、味がもう一つ。この店の料理は何故か美味しい。外側はこんがりで、中はジューシー。肉も新しいです。肉はランダムにぶち切りしてあります。時々、爪のついた足が来たり、頭がまるごと来たりすることもあるようです。私の所にはまだ来たことはありませんが。
スープ、チキン、だけでは物足りない場合は、白ご飯を頼むことも出来ますし、焼きめしを頼むことも出来ます。白ご飯は勿論、ロングライスです。しかし、大釜で炊いているので、これも美味しい。スアイ(美味しいの意味です)。焼きめしは特に美味しいと言う訳ではありませんが、まずくはなく、ニッノイスアイ(ちょっと美味しい)です。
《店員》
おばさんたちが店を切り盛りしています。殆どが近辺のお母さんという感じです。役割分担がはっきりしていて、注文を取ったり、片付けをしたりする人、食材を処理したり、それを煮たり焼いたりする人、店の表で、テイクアウトのお客に対応したりする人、等々のようですが、皆さんよく働きますね。食材を処理する人は、店の横や裏で仕事をしているようですが、偶然その仕事具合を見て、関心しました。とてもよく働きます。私が以前日本で働いていた所の職員と比べると、比べようがありません。彼らは文句ばかり言って、どうやってサボろうかとばかり考えている感じの人たちでした。だから、凋落の道をまっしぐら。この店はさすが店員の誠実さがあるが故、多くのお客の訪問が得られているのだと思います。
《おまけ》
最後のもう一つ。
おまけに、宝くじのおじさんを紹介します。タイでは、宝くじ売りの人をとてもよく見かけます。ショッピングセンターに行っても、出入り口や店の中で宝くじを売っています。銀行のATMの横でも数人の人が売っていることがよくあります。宝くじ売人は、決まって開け閉めの出来る箱を持っています。その中に宝くじをホッチキスで留めています。その箱の一方を開いて、売ります。お客は自分の好きな数字の宝くじがあれば、箱の中から引きちぎる感じにして、宝くじを取ります。写真の感じです。この人は、宝くじの箱を持ち歩き、売っています。路上で歩きながら売る人もいますし、店の中にまで入ってきて、宝くじどうですか?と売る人もいます。この仕事は気楽な感じです。何処かに縛られることなく、自分のペースで販売出来るからです。お酒を時には飲んで、酒の匂いをさせながら売っている人もいます。この写真の人はそうでした。
今回は、最近気に入っているタイ料理について、記してみました。外国に長く住む時、料理は最も楽しみな点でもあり、最も難しい点でもあります。長く日本に住めば住むほど、日本人の舌が出来ているからです。新しい味に挑戦しようと思えば思うほど、葛藤があるものです。今回これを書きながら、自分も大分タイ料理の辛さに慣れて来たのかも知もれないと思っています。タイ料理のいろんなものに一緒についてくる、辛さを増すためのソースの減り具合が大きくなったなと感じることが時々あるからです。
今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。コメントなどありましたら、お願いします。また、ご訪問下されば幸いです。
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