2018年11月23日
タイでの日常生活(19)ーー農業
今回は、タイの農業について記したいと思います。
タイでは様々な種類の業種がありますが、農業はその中でも、タイ国に取って重要な役割を担っています。中心部の地域を除いて、ほぼ、全土で農業地帯をなしています。中心部周辺では農地も、耕地整理が実施されて、広大な農地を機械が効率よく、耕作する形態になっています。また、気候は安定していて、収穫量も一定の状態を常時保てる状況です。そのため、国際的にも競争力は高く、輸出される米は順調にその上げ幅を伸ばしています。今回は、米を取り上げますが、他の主要農産物として、タピオカ、天然ゴム、砂糖などあります。
《イサーン地域での農業》
イサーン地域とはタイの東北部を言います。この地域は、土質が悪く、米生産にはマイナス要因が高い地域です。それでも人々は、米作りに固執しているところがあります。日本の昔の農家のような感じです。私の日本の実家も農家です。父がよく、やっぱり稲作が一番手がかからなくていいと言ってました。タイでも同じような感じです。一度米を植えると、その後、殆ど何もしません。雨季を経て、乾期になると、稲刈りをして、売るというサイクルです。売った後は何もしないで、次の植え付けの時期を待つという流れです。
《タイの季――暑季》
タイでは暑季、雨季、乾季とあります。暑季は3月から4月で、最も暑い時期です。気温は40度近くに上ることもあります。とても暑い時期です。この暑さを象徴するのが、「タイ正月」のソンクランです。これは別名「水掛祭り」とも言われています。お互いに水を掛け合って、暑さを凌ぐと言う感じです。水を掛けられても誰も文句は言わず、ニコニコしています。この時期にパーティに参加すると、いつの間にか服がずぶ濡れになっています。食べたり飲んだりしている時に、後ろから容器に入れた水をザブーーンと掛けられるのです。勿論、ニコニコ。ここは怒る場面ではないのです。
《タイの季――雨季――田植え》
《雨季と稲の田ごしらえ》
《タイの季――乾季》
10月の終わり頃から、雨の回数が少なくなって来ます。乾季の到来を農家の人たちは待ちわびています。刈り取りも機械化が進んで来ていますが、まだ、手でかる農家が多いです。しかし、田植えにしても稲刈りにしても、人を雇ったり、近所の農家と協力しあって、行います。みんな楽しそうに作業をします。近所の農家と協力して行うことも、昔の日本とよく似ていますね。今日はお隣さんの作業を、明日は私のところの作業をって感じで、お互い協力しあって、農業を行っていました。今は、そんなこと・・・って感じで、横の繋がりを、日本では徐々に失ってしまいましたね。タイもそう長くない将来、機械化が更に進み、隣と協力して作業をするということがなくなるのかも知れません。機械化は人間の肉体的負担を軽減したことは確かですが、人間と人間の繋がりを弱めていったことは確かです。
《脱穀と稲乾し》
《タイ米と日本米》
今回は、農業をトピックに記して見ました。何度も途中書いたように、農作業にしても、米収穫や収穫後の作業にしても、昔の日本そのままです。懐かしさと共に、大らかさを感じる一面です。昭和の日本かな〜〜。いいですね。
今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。コメントなどありましたら、お願いします。また、ご訪問下されば幸いです。
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