2018年11月16日
タイでの日常生活(13)――運転免許証
今回は、タイで経験した運転免許証の書き換えや運転に関してお伝えします。
外国に住む場合、車の運転が出来るととても便利です。1週間以内の旅の場合は、バスやタクシーで事足りることが多いですが、それ以上になると、レンタカーを借りたり、自分の車を所有し運転できた方が、便利です。しかし、お国柄もあり、車の運転となると、注意が必要です。
《国際運転免許証》
外国で車を運転する時は、取り敢えず必要なものは、国際運転免許証だということはご存じですよね。日本を出発する前に、免許センターで、日本の免許証を持参したら、殆ど、何の制限もなく、簡単に入手できます。有効期間は1年間。それ以上、同じ国に滞在する人は、現地の免許証が必要になりますね。ところによると、国際免許証が利かないところもあるようです。必ず、日本の免許証を持参して、日本の国際運転免許証が有効なものであることを、説明することが必要な時もあります。
《アメリカでの免許証の話》
嘗て、アメリカに住んでいたとき、国際運転免許証はあまり信用してもらえませんでした。アメリカ人は普段、カードや小切手で買い物をして、その時人物確認の為に、車の免許証の提示を求めます。
合点がいかなかったことがあります。それは、買い物をする時、人物確認の為に国際運転免許証とパスポートを提示しても、これでは駄目だというんですね。
国際的に最も権威がある書類ですよ、といっても駄目なものは駄目なんですね。結局、現金払いをしました。アメリカとはそんな国なんです。自分以外はあまり信用しないってところがあります。
《アメリカでの書き換え》
要は、IDとして、運転免許証が最も強いということです。
それで、アメリカの免許証を取ることにしました。最初、日本の国際運転免許証を使って、書き換えようとしました。カリフォルニア州での話です。日本のように、地区ごとにある、所謂、免許センターに行って、書き換えの手続をしたいと言ったのですが、それはやってないということで、追い返されました。いくら議論しても、勝ち目はないので、カリフォルニア州の運転免許証を新たに取得しました。
アメリカという国は、面白い?国ですね。他の州にも住んだことがあるのですが、カリフォルニア州の車の免許証は使えない、もう一度、この州の免許証を取り直しなさいと言う州が沢山あるのです。まぁ、それはUnited States(「州が一つにまとまった」)の国なので、仕方がないのでしょうね。アメリカでは国際運転免許証の書き換えは出来ませんでした。
《タイでの書き換え》
タイで日本の国際運転免許証をタイの普通の運転免許証に書き換えるのは簡単にできました。必要な書類を提出するのは、日本で免許証を新たに取るのと同じですが、その後の、手続はとても簡単です。
勿論、何もしないという訳ではなく、すべきことはちゃんとやります。そのやり方、取り組み方が、『マイペンライ』ということです。主な検査は、目の検査です。日本で行う目のチェックと基本は同じことをします。それに加えて、動体視力的検査をします。光がネオンサインのように棒状になったところを、上から下へ流れ落ちます。その棒状の物の上の方と下の方に目盛りがついています。自分の近くにボタンがあり、それを押すと、光が流れ落ちます。検査を受ける人は、その目盛りの間で、ペダルを踏まなければなりません。反応を調べる検査です。私は実はうまくいきませんでした。早すぎたり、遅すぎたり。挙げ句の果ては、これは壊れているかも知れないと言うと、係の女性が自分で試していました。勿論、目盛りの間で止まりました。しかし、「マイペンライ」でOK。助かった。それで、晴れて、免許証の書き換えは終了し、タイの免許証を貰うことが出来ました。
タイの免許証で面白いのは、免許証の裏です。日本の免許証と比べると、免許証の種類が裏に示してあるというところです。私は、車の免許証とバイクの免許証を持っていましたから、写真のように、2つ獲得しました。
《タイの免許証事情》
無免許の人が多い。特に田舎は非常に多いと言われています。実際に私もそう思います。何度も言いますけど、田舎ではということかも知れません。子供、小学生から高校生。彼らは時に学校へバイクで行きます。しかも、2人乗り3人乗りで、また、時には痩せていれば、4人乗りで。学校の前には、交通整理のための警官が立っているのですが、見て見ぬふりです。勿論、先生は何も言いません。
女性の中にも、免許を持たない人が多いようです。警察は時々交通検問をしますが、その時、何度も、女性が方向転換して、別の方向に行ったのを見ています。言葉の上で、何故方向転換するのだと聞き詰めたことはないのですが、明らかに、無免許なので、止められると困るからでしょう。10年前くらいまでは、お金で免許を買っていたという話も聞きます。すなわち、試験場には行くが、何もしないで、免許証だけ持って帰って来たということです。
タイでは、昔の日本のように、ノーヘルメットで運転出来ました。しかし、事故が多く当局は、ヘルメット着用を義務づけ始めています。キャンペーンでヘルメット着用を強く勧めています。
《タイの田舎の交通事情》
田舎と言っても、程度があるが、大都会でない道路という前提。
スピード制限は90キロ。大型トラックは80キロ。バイクも90キロです。バイクも90キロまでOKですから、少しのろのろ走っていると、50CCのバイクが追い抜いて行きます。尚、バイクの免許所持者は、排気量制限がありません。中には、50CC、中には125CCと、好きな大きさのバイクに乗れます。日本のように細かく分かれていないのです。
道路の状態は、アメリカの大都会でないところのフリーウエイと似ています。都会と都会を結ぶ道路は、2−3車線で、真ん中に溝の中央分離帯があります。車は、日本と同じく左側通行です。
交通違反はカメラで行うのが中心です。日本のようなネズミ取りはあるのでしょうが、引っかかったことはありません。カメラでの取り締まりに引っかかったことは何度かあります。スピード違反です。街中は60キロ制限ですから、ちょっと油断すると、すぐに80キロでてしいます。
また、側道からメインストリートに入るところと、その逆のところがあり、間違って、側道からメインストリートに入ってはいけないところで入ってしまい、写真を撮られました。その写真が送られてくる訳です。罰金は地区を管轄する交通局に行って支払うことになります。多分、銀行やコンビニ払いもOKなのでしょう。
今回は、タイの免許証や交通事情に関して記しました。少々、長くなってすいません。
今日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。コメントなどありましたら、お願いします。また、ご訪問下されば幸いです。
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