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2016年07月30日

今週の天声人語より(7/24〜30)

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24(日)
戦艦「大和」
戦艦「大和」の最新映像を大和ミュージアムで見た。呉市は今年5月に初の潜水調査をし、18日間で水深50mの海域を調べた。50時間分の映像、7千枚の写真。17年前にもテレビ朝日が取材しているが、当時と比較して船体の痛みが進んだ。大和は1945年春に米軍の攻撃を受け、わずか2時間の交戦後、爆発炎上のうえ沈没。3千人の乗組員が犠牲になった。空中戦が増す時代に大鑑にこだわった軍首脳陣の判断が問われる。

⇒「戦艦大和」より「宇宙戦艦ヤマト」の方がしっくりきます。私の名に同じ字が使われていることから数ある戦艦の中でも特に愛着があります。ただ当時のことを思うとやりきれない気持ちに。死を覚悟した戦いに挑む気持ちの陰にある本当の自分気持ち。自分の悩みがどうでもよくなりました。


25(月)芥川賞「コンビニ人間」
古倉恵子(36)は一人ぐらしのコンビニ店員。駅前のコンビニで18年も。「まともさ」を押し付けてくる世の中とは違い、ここは状況に応じた手際の良い販売で認められる。作者・村田沙耶香さんも同い年。不器用な自分がコンビニではやっていけると。朝2時起床し6時まで執筆。コンビニ勤務は13時まで。戻って書いて21時就寝。三島由紀夫賞受賞後も今回の後も勤務は続きそうだ。コンビニはその「副作用」に目が行き、独特の言い回しが耳に付く。しかしなくてはならない存在。全国に5万数千店、毎月延べ14億人が利用。

⇒自分の居場所を見つけた古倉さんが羨ましい。私も目下「居場所」を求めて奮闘中。これまでどうしても破れなかった世間体を少しずつ壊していこうと思っています。自由に生きる。自分を信じてやり遂げたいです。周りは資格を取れだの正社員を目指せだの言いますが興味がない。大衆はいつも間違っている!


26(火)ロッキード事件から40年
吉永祐介検事らは1976年7月27日、田中元首相を逮捕した。(「田中角栄を逮捕した男 吉永祐介と特捜検察『栄光』の裏側」)NHKで再現ドラマがあった。取材で何度かお会いしたが、分厚い眼鏡で額を押し付けるようにして読む姿が忘れられない。頑固で緻密で職人気質だが、少年のような純粋さもあった。翌年の初公判には検察官で臨み、涙声で訴える元首相をみつめた。あの頃が特捜検察の黄金期か。「特捜事件は(中略)一歩まちがえれば国民から批判される」と本人の懸念は現実となる。無理な取調べ、証拠の改ざん失った信頼は大きい。ロッキード事件の成功体験が後輩を強引にさせたか。

⇒当時小学生だったので事の重大さが分かりませんでした。田中角栄氏をモノマネする芸人がたくさんいるくらい特徴があり、印象深いです。最近、石原慎太郎氏が「天才」という本を出されました(読んでませんが)。「数字に強い、駆け引きが上手い、義理人情を欠かさない」。有罪判決を受けた元首相が後世に名を遺したのに比べ、正義の吉永氏の知名度の低さときたら…


27(水津久井やまゆり園での事件
神奈川県北西部にある「津久井やまゆり園」は1964(昭和39)年開園。元職員・太田顕さん著『一所懸命』には開園時の苦労とその後の微笑ましいエピソードが。太田さんは彼らの我慢強さに感心。優劣をつけようとする自分を反省し、内にある差別を恥じた。指導する立場ながら彼らから学ぶ日々だった。その園で19人が亡くなった。逮捕された元職員(26)の「障碍者なんていなくなればいい」は常軌を逸している。彼らの笑顔に胸を温められたり、仕事に誇りを感じる事はなかったか。職員と彼らが築いた半世紀が一夜で崩された。

⇒私の職場にも障害をもった方がいます。意識の集中が過ぎて周りが見えず、時々ヒヤッとすることも無くはないですが、作業に没頭する姿には勉強させられることが多いです。お互い感情をもった人間。気持ちが通じないときは悔しい気持ちになりますが、それは相手も同じ。教員になれなかった元職員(26)…では子供の気持ちは理解できるとでも?


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28(木)「がまだせ!熊本城」
熊本城を訪ねた。「飯田丸五階櫓」は「一本石垣」で崩落をまぬがれた。西南戦争にも耐えた城が崩れ住民は衝撃を受けた。熊本城調査研究センター文化財保護主幹の鶴嶋俊彦さん(61)は涙をぬぐうお年寄りを見た。市は修復過程の公表の一環として人の形が刻まれた石垣(一部)を公開。初代藩主・加藤清正かその息子の時代に彫られたその「人」は今でいう顔文字のよう。お城の安全や永続を願って名もない石工が400年前に彫ったとは感慨深い。施設の掲示板には熊本弁での手書きメッセージが並ぶ。名城の復刻には20年を要する。

⇒NHKの番組「ブラタモリ」で地震の直前に熊本城を訪れたらしいですね。「一本石垣」をサイトで見ましたがまさに「一本」足。熊本城の意地を感じました。ついでに彫られた「顔文字」も。こちらは幼い子が書いた落書きの様で可愛らしさとユーモアさを感じました。当時に彫った石工の方々に現代のスマホの顔文字や画面を見せてあげたらどんなふうに思うのでしょう?「私の彫った人の方が〇〇だ」…なんて言われそうです。


29(金)「実験書店ブックバード」
今年2月、北海道江別市に一風変わった書店が開店した。店主の荒井宏明さん(53)はどこでどんな本を揃えたら経営が成り立つかの実験。昼間は「北海道ブックシェアリング」活動に多忙。寄付してもらった本を補修し学校などの施設へ贈る。「大都市とそれ以外の地域との格差が深刻と」話す。大変な努力をしないと読書環境を保てない時代が来てしまった。「とにかく街のなかで本を活発に回すことだ」と。

⇒昔から本を読まなかった私は、いま知識や知恵不足を後悔しています。言われてみればあれほどあった書店が今はない。時代のスピードが年々早くなり、読書をしている時間が惜しまれると知人が言います。確かに電子書籍なるものはいつでも読めるし、かさばらない。書店に行かなくても数日で自宅に本が届き、声に出して良くでくれるアプリもあります。でもページをめくる感触が恋しくなる時があります。


30(土)中村紘子さん逝く
自著「ピアニストという蛮族がいる」にご本人が描く典型的なピアニスト像がある。天才少女は国民的人気を集め、庄司薫さんの小説「赤頭巾ちゃんに気をつけて」でも取り上げられた。中村さんが不思議な縁を感じ、のちに結婚する。向日性の人柄だった。CMでもTV番組でも執筆活動でも。去年初めに大腸がんを公表。自ら髪を刈り、カツラが似合わないと笑い話に。がん患者を励ますことも。72歳の生涯だった。勝ち気で前向きでしぶとくて、常に周囲を励まし気品があって恐ろしく楽天的かつ芯のしっかりした大輪の花のようなピアニストだった。

⇒コーヒーのCMので印象があります。見るからに気の強そうな顔立ちで、こんなピアノの先生だったら続かないだろうなぁと思っていました。ショパンコンクール入賞者としての経歴をTVで見たり、音楽番組での演奏を見たりしましたが、男らしい雰囲気の演奏ぶりだなと感じました。今週もまた昭和から活躍されていた著名な方が亡くなられました。残念です。





posted by Mr.UFO at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 天声人語
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