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2016年08月31日
要約・天声人語(8/31)
自殺する前の言葉
「みんなに迷惑かけるし、悲しむ人も居ないかもしれないくらい生きる価値本当にないし、綺麗な死に方すらできないけど、楽しい時もありました。本当に13年間ありがとうございました」
先週自殺した青森市の中学2年の女子生徒の言葉。
青森県では19日にも中1の男子中学生がいじめが原因で自殺している。
18歳以下の子供が長期休暇明けの前後に自殺を図る傾向がある。
特に9月1日は多い。
作家の石田衣良さんの言葉。
「状況は厳しいかもしれない。でも、永遠には続かない。死んだふりをして、苦しい時間を生きのびてください。そして、いつか笑いながら光のなかを歩いてください」
いまの関係から離れることのできる場所はある。
発信されない言葉を少しでもすくえれば。
感想とか…
自殺を真剣に考えたことの無い人には分からないと思います。
その人にとってその時が限界だという事が。
誰も死にたくは無い。だけども、今の環境が辛い。自分の力だけではどうにもできない。
人に迷惑をかけるのは心苦しい。
自分がかけられているから、自分のような思いをするんじゃないかと心配する。
親やきょうだい、親類など…。相談できる人は居なかったのか?という人がいる。
近い人ほど相談しにくい。
なんて言われるかわからない。すぐに解決しようとして相手のところへ行くかもしれない。
そんな事されたらまた何かされるかもしれない。
第一、言えるわけがない。
そのあとも顔をあわせるのだから。
だったら、こうした方がいいんじゃない?という提案が、早く適当に解決する無責任な言葉に聞こえる。
私のことを真剣に考えてくれてないなと感じる。
まだ、お腹が空く。たまに笑うこともある。性欲もある。人目も気にする。逢いたい人もいる。
だけど、これらがひとつずつ無くなって、全部無くなった時、私もどうするか分からない。
どんな方法でも死んでしまうと後を任される人は大変な思いをする。
迷惑をかけたくない。だからできない。
残された家族に少しでもお金を残すため、自殺はできないかな。
だったら事故にみせかけるか。
何にしろお金がいる。…ない。
稼がないと死にもできない。
それも苦しいと思いませんか?
生き地獄とはこんな事なのでしょうか?
2016年08月30日
要約・天声人語(8/30)
五感を働かせる
宮村忠著『水害』に新潟の加茂川付近の昔の水害の予測の様子がある。
軒先の雨だれが一本の糸になったら避難を始めたほか、池の水の増え方、川の流れの音にも気をつけたと。
台風10号が近づいている。
太平洋側から東北に上陸すれば、統計後の1951年以降、初となる。
今年は8月に3つの台風が上陸しており、10号が4つ目となれば半世紀ぶり。
地球温暖化で台風が生まれやすくなっている。
23年前の鹿児島の水害で、豪雨を経験した。
犠牲者40人以上の被害になるとは想像できなかった。
速報が伝わる技術が発達しても、最後に頼れるのは自分の判断だろう。
感想とか…
いつもニュースを見て、他人事としてしか見てないな、と考えさせられます。
心のどこかで、自分のところには来ない、また何事もなく過ぎ去っていくだろう、と思っています。
でも、ちょっと大雨が続いて川が増水したり、強い風が続いて道に物が飛ばされていたりすると、急に不安になります。
えぇ?台風で家が壊れるのか?道が寸断されるのか?避難所に行かなければらないのか?など。
そうなった時に、こんなはずではっ!って思うってことは普段からの準備が出来ていない証拠です。
防災訓練を適当にやったり、災害時の常備品に興味がないのもそう。
いざという時、自分や家族の命を守るために、どこに何がどれだけあって、どう行動すればいいかイメージする事ぐらいはしておかなければならないと思いました。
お金もかかりませんし…。
そうする事がこれまでに災害で無念の死を遂げた方々への供養になると信じて!
2016年08月29日
要約・天声人語(8/29)
警察内での常識
「踊る大捜査線」シリーズのひとコマ。「警察が市民を包囲した」と幹部。これに対し「プライバシーの問題になる」とする若い刑事とのやりとり…。
大分県警には異議を唱える警官はいなかったのか。
別府署員が私有地敷地内に隠しカメラを設置した事件で4人が書類送検された。
関係者がカメラを見つけ、そのカメラを違法に設置した別府署に通報した。喜劇映画のよう。
選挙違反の証拠集めというが、街頭に防犯カメラが増えている事に「これもいいだろう」と気が緩んだのか。
違法行為と感じていた警官もいたようだが、異議を唱えなかった。その理由は上位階級の警官の指揮だったからと。
映画では上の顔色を伺う警官を皮肉る場面が多い。
感想とか…
最近、ニュース報道で防犯カメラの映像がよく映されています。
いたるところに有るのだなと思ってましたけど、まさか私有地に無断で設置するとは。
こうなると、他の都道府県でも同じ様なことが、身近なところにも設置されているのかなと疑ってしまいます。
未解決事件が増えていると以前のニュースでみました。
インターネットの普及などで犯罪の手口などが巧妙になり、検挙が難しくなっているのでしょうか。
上官の指揮に異議を唱えることが出来ないとは、まるで戦前の軍隊みたいですね。
でも逆に考えると、その命令系統が確立されているからこそ組織としての優秀さが誇れるのかもしれません。
要は上官の価値観、道徳観、倫理観によるということなんでしょうね…
2016年08月28日
要約・天声人語(8/28)
安倍首相の思惑は
卓球女子団体で銅メダルの伊藤美誠さん、体操男子団体の白井健三さんら選手の目はすでに2020年に向いている。
マリオに扮した安倍首相も閉会式に登場して東京五輪を盛り立てる輪に入った。その時はもう首相ではないが。
自民党の二階俊博幹事長は首相が自分の手で五輪を成功させたいという意欲が無ければリオへは行かないと。
これは内向きの政治利用ではないか。
G7伊勢志摩サミットでは「世界経済のリスク」を強調したが、これは消費増税延期の口実だったようだ。
「立っているものは親でも使え」ならぬ「そこにあるなら国際舞台でも使え」か。
ロンドン五輪への引継ぎにはサッカーのベッカム氏が、リオ五輪へは同じくペレ氏が登場した。
今回の安倍首相がそんなスーパースターだと世界が誤解しなければいいが。
感想とか…
安倍首相はひどく嫌われてるようですね。
選手だけでなく、首相も都知事も都民のみなさんも国民も世界中のひとたちもみんな2020年を向いていると思います。
リオ五輪が終わったら次は東京五輪だと決まっているから。
閉会式への登場がそんなに気に入らなかったのか、この言われよう。
この企画、日本が世界にアピールできるものの一つに「ゲーム」というキーワードをあげて、そのキャラクターに扮して今の日本の顔となっている人を登場させる…といったものなのでしょう。
それがどういった経緯で決まったかわかりませんが、決して首相が「いや、それは俺がやる」とは言わなかったと思います。
もし言ったのだとしたらそれはそれで親近感がわきますが…。
日本人は控えめだといわれます。
それが良くも悪くも世界から見た日本人のイメージだと思います。
しかし、最近の若い世代が世界へ挑戦する様子をみていると、そうでもなくなってきたのかな、と感じます。
積極的に自分をアピールする、堂々とした態度で振舞うことができる。
全ての人がそうだとは言えませんが少しずつ変わってきているような気がします。
そして、それは私のような上の世代へのアピールかも。「おじさんたちももっとがんばれよ」と。
今までにない事をすると叩かれます。失敗すれば「はい、もう終り」みたいな風潮も無いわけではない。
なんでも変わればいいというものではないですが、日本の首相も変わったなと世界が思っても悪くはないのでは。
私は今回の演出が日本の恥だとは思わない。
2016年08月27日
要約・天声人語(8/27)
選挙を制する者とは…
1958年、青森県津軽地方の町長選で選挙長や開票立会人が策を練った。
ある候補の得票を無効票にしてしまおうと。「津軽選挙」はすさまじい。
岐阜県本巣市では先月の参院選では票が行方不明に。市選管が発表した民進党候補の「0票」に裁判を起こした。
市内には少なくとも200人の後援会員がいたらしいのだが。
3年前の高松市では開票中に票を紛失したと思い込み、職員がつじつまをあわせた。
津軽の話、選挙長の不正が露見したその氏は町長を1期務め、津軽には教訓が残された。
「選管を制する者が選挙を制す」
感想とか…
「津軽選挙」をウィキペディアで調べてみました。
1953年から2014年の間に16件の警察沙汰になった事件が記載されてます。
62年間に16件…ざっくり4年に1度…W杯か五輪かって感じですね。
選挙がどうとか言うつもりはありません。あまり興味がないので。
でも、大の大人がやるべきことなんでしようか?
何かに駆られて事をおこしてしまう…戦時中でもあるまいし。
政治的な要素や地元に古くから根強く残る因縁などがあるらしいのですが、そんなことは全国どこにでもあると思います。
なぜこの地方だけは4年に1度のペースでつづくのでしょう?
さらに不思議なのは、津軽の不正で当選した氏。なんと町長を1期務めたと。
その方がどんな方かは知りませんが、周りの人は何も感じなかったのでしょうか?
相手の方が辞退したからでも、私だったらやる気が起こらない。
町民の方からの理解が得られないと思うから。
それともそれをも凌ぐことが待っているのでしょうか?
待っているとしたら、町史に名を残せることでしょうか?
75日間ガマンすれば、荒らしが通り過ぎて…。
その方が人々の記憶に残るかもしれません。
それについても私は興味がありません。
2016年08月26日
【写真】特別拝観・宝山寺『獅子閣』、良い眺めです!
高い所から見下ろすって…良いですね(笑)
ここは、奈良県生駒市にあります宝山寺です。
特別拝観中の『獅子閣』から奈良市方面を向いてます!
良い眺めです…
奥の少し緑がうすくなってるところが「若草山」。山焼きはここからでもOK!
その手前の緑は「矢田丘陵」。あじさいで有名な「矢田寺」があります。
矢田寺も行ってきたんでまたブログにあげます
境内に入る前に『獅子閣』の外観をみた所を2階から見てます。
傾斜のきつい所に立っているお寺の建物に負けないように、緑ががんばってる
↓来るときまずここから獅子閣をみました
2階のベランダから西の方角を見てます。
手前の蔵から本堂など、ところせましと並ぶ建物。
アーチ型にくり抜かれてなかなか絵になると思いませんか?
ベランダの三本の柱と飾り柱頭
西洋の様式をまねたのですが、材質は「木」です。
当時の職人さんの技術力の高さがうかがえますね。
よく見ると、どれも微妙に違っているとか…
ベランダの柱間
ベランダや手すりはほぼこの様式で統一されています。手間と時間がかかったと思います。
さっきの奈良市方面や鐘つき場もこの柱間を通してみるとまた違った趣があります。
回廊の様子
床板を踏むと音がするんですが、決してビクッとするような恐怖感はありません。
なぜか音をたてないように静かに歩いてしまう…そんな雰囲気があります。
そのほかの”凝った造作”
それまでの日本の建築は「縦と横」、あって「斜め」でしたが、ここに「曲線」が加わります。
↑植物をデザインした柱頭は「木」でできているせいか、西洋の「石」よりも柔らかく見える…
→逆に、正確な半円を要求されるサッシにも対応している技術力の高さです。
曲げたのかな?くり抜いたのかな?
1階・北側の回廊です
(2階から見た北庭全体)
ここは洋館にいながらにして純和風の庭を楽しめる空間になってます。
さあ、いかがだったでしょうか!
建築の事をああだこうだ書きましたが、専門家でもなんでもなく、ただの歴史建物好きな私です。
当時の人が使った建物に、今、自分がいると妙な気持ちになります。
昔の人と会ってるような…
出来ればいまもある、歴史的な趣を醸し出している建物なんかは保存していって欲しいなと思います。
そこに入れば、なんか当時の日本人と会えるような気がするので。
毅然とした態度が取れて、かつ自身に満ち溢れた日本人に…
そんな大人を目指していますが…なかなかねぇ…(笑)
宝山寺のいろいろ
宝山寺にはそのほかにもいろんな見どころがあります。
また季節をかえて来てみたいと思います。
今回の特別拝観は2016年9月4日までの毎週日曜日に見学できます。
GW、夏、秋と年3回、特別公開されるそうですので機会があれば是非っ
入場料は中学生以上500円です。
時間は午前9時から午後4時まで(入場は午後3時半までに)
お問い合わせは宝山寺0743-73-2006まで
詳しい地図はこちら
要約・天声人語(8/26)
出典:三重県総合博物館
夏休みの自由研究には良い思い出がないと。
津市立橋北中2年の西川充希さん(14)は珍しい昆虫が採れるコンビニを知りたくて研究を進めた。
自宅から半径10キロ圏内の39店舗をまわり、店の照明が青っぽい所に多く、白や黄色には少ないことがわかった。
三重県総合博物館の指導を受けLEDや紫外線カットフィルムが無い所に多いと結論付けた。
「コンビニ昆虫」は同館で展示され反響をよび、堺市での日本昆虫学会でも披露された。
今年のテーマも昆虫だ。3枚の布に違う光線を当て集まり方を調べる。
毎夜2時間が楽しくて仕方がない。
こんな経験が将来を決めるのではないでしょうか?
私が一番感心したのは、その研究を見守ったご家族です。
私の経験では、これをしたい…そんなんじゃあねぇ…。
じゃあ、これは?…もうひとつかな…の繰り返し。
結局のところ親が満足しないまでも合格ラインに達するものをやった記憶があります。
正確には「やらされた」でしょうか?
立場変わって、いざ自分が親の立場になった時、その時は自分も必死で知恵を出したりしてあげた、と思ってました。
が、この記事を見て自分も同じことをしてしまってたなと反省しています。
以前の天声人語で東北のロケット製造を成し遂げた方のお話が載ってました。
「どうせ無理だから…」との周りの言葉の中、たった1人おばあちゃんだけは応援してくれたと。
言葉の持つ恐ろしさと力強さを感じた内容でしたが、普段の生活でいたるところに落とし穴はあると実感します。
この青年、将来は研究者になるのでしょうか?
なって欲しいと思う反面、また新たな事にも挑戦して欲しいともおもいます。
こういう大人の勝手な期待が一番いけないんですよね?(笑)
『コンビニ昆虫』
夏休みの自由研究には良い思い出がないと。
津市立橋北中2年の西川充希さん(14)は珍しい昆虫が採れるコンビニを知りたくて研究を進めた。
自宅から半径10キロ圏内の39店舗をまわり、店の照明が青っぽい所に多く、白や黄色には少ないことがわかった。
三重県総合博物館の指導を受けLEDや紫外線カットフィルムが無い所に多いと結論付けた。
「コンビニ昆虫」は同館で展示され反響をよび、堺市での日本昆虫学会でも披露された。
今年のテーマも昆虫だ。3枚の布に違う光線を当て集まり方を調べる。
毎夜2時間が楽しくて仕方がない。
感想とか…
こんな経験が将来を決めるのではないでしょうか?
私が一番感心したのは、その研究を見守ったご家族です。
私の経験では、これをしたい…そんなんじゃあねぇ…。
じゃあ、これは?…もうひとつかな…の繰り返し。
結局のところ親が満足しないまでも合格ラインに達するものをやった記憶があります。
正確には「やらされた」でしょうか?
立場変わって、いざ自分が親の立場になった時、その時は自分も必死で知恵を出したりしてあげた、と思ってました。
が、この記事を見て自分も同じことをしてしまってたなと反省しています。
以前の天声人語で東北のロケット製造を成し遂げた方のお話が載ってました。
「どうせ無理だから…」との周りの言葉の中、たった1人おばあちゃんだけは応援してくれたと。
言葉の持つ恐ろしさと力強さを感じた内容でしたが、普段の生活でいたるところに落とし穴はあると実感します。
この青年、将来は研究者になるのでしょうか?
なって欲しいと思う反面、また新たな事にも挑戦して欲しいともおもいます。
こういう大人の勝手な期待が一番いけないんですよね?(笑)
2016年08月25日
【写真】特別拝観・宝山寺『獅子閣』、室内編
まさか、自分がこんなとこに居るなんて!
昨日に引き続き、宝山寺「獅子閣」の特別拝観の様子をあげます!
と、その前に宝山寺『獅子閣』とは?(超・カンタンに)
宝山寺第14世の乗空が温めていた「洋室客殿の実現!」だそうです。
明治8年の寺院内の建築に携わった越後出身の吉村松太郎さんの腕を見込んで、彼を横浜で3年間修行させたのちに棟梁としてむかえ、明治15年上棟、同17年に完成しました。
そんなことをパンフレットでみながら中へ入りました(¥500円)。
1階からじっくり見ようかと思ってたら、
緑のポロシャツのボランティアのガイドのおじさんが
「まぁ、2階からどうぞっ。2階に案内がおりますのでっ!」
と強めに言うので、下は後まわしにして2階へ上がります
2階の南面の廊下(左の写真↓)と西側の廊下です(→)
2階は10畳の畳部屋が二間続きになってます
(↑)この廊下の突き当たりに、もう一人のガイドのおじさんがいました
もちろん、緑のポロシャツです!
こっちは北側の廊下です(↓)
さっきの螺旋階段はお客さまやホストさまが使う用。
この細い急な階段は、お世話をする方用。
ちょっと急すぎません?しかも細い(→)
今は「昇降禁止」ってなってました。そりゃそうだ…
二間を仕切っている襖の両側です。
それぞれ4枚に四季をあらわす絵が描かれています
えーっ、左の写真が情景を、右が桜、……(スミマセン)
(↓)これは「釘かくし」と言って、
大工さんの遊び心で施した装飾品です
みなさま、お分かりでしょうか?
先ほどからの2階の写真…煌めいています…
そうです!
壁、襖、装飾品…すべて金箔が張られています。
金です。GOLDです。豪華絢爛です。
ちょっと、2階のおじさんと仲良くなりすぎたので、下へ降ります。
ちょうど、建築を勉強してる学生さんが上がってこられたので
では、1階へ!
ちょっと怖いんです。手すりの高さが低いんです。
「トン、トン、トン、トン、日野の2トン」byリリー・フランキー
降りてきました。
この螺旋階段ったら木製なんです。
1段目なんか「ぎしっ」っという音に加えて、若干揺れるんです…
で、その訳が分かりました。
一本の柱にそれぞれ踏み板がついてますが、
下から支えてるのは、この柱一本
なんですね…
昔の人は体重が軽かった…カルカッタ…コルタカ…
柱と言えば…
1階のこの柱も見事です。
この各所に見られる柱の飾りは、西洋風に植物をデザインしたものだそうです。
西洋の建築は石やレンガでつくられていますが、
この獅子閣では一つ一つ手彫りで作られています。
建てたときの職人さんの仕事が今も残ってます。
ご本人や親族の方々はさぞ鼻が高いでしょう!
さらに、そのとなりの窓↓
この窓から外の景色を眺めてたんですが、
ちょっと、ある部分が滲んだというか、揺らいだというか…
ガラスの一部分に少し均一になってないところがありました(写真・右)。
こんなところが凄く素敵に思えます。
明治時代に西洋の建物を日本人が日本の技術で建てようとして立派なものが建ちました。
でも、ほんの少し。ちょっとだけ、当時の技術が追いつけなかったところもあって、そこが妙に人間臭いです。
この色ガラスもそう。
できる技術を盛り込んだ感があるんですが、原色ではっきりしてて、
各色を通してみる景色も全く違うものに見えます。
時間や時代が変わったようにも。
こういうのって、好きなんです。
当時は今のような技術はなかったですし、
扉と言えば、引き戸が当たり前だったので。
写真・右のドアノブも(分かりづらいですが)光沢があって質感の高さを感じます。
このドアノブ、皇族の方が握っておられたんですね。
当時の国賓の方々も…まさに、時代を超えた握手
この襖の「取っ手?」もよく見ると緑色の部分が瑠璃色っぽくなってます。
ひとつひとつの金属の型に流し込んで作られたような…
手間暇がかかっています。
そして最後に1階の和室二間です。
洋館のなかにある和室。隣り合わせにある和室。
このギャップがたまりません。
それと、ここに映っている壁もそうなんですが、
「漆喰塗り」となってます。
この壁、光沢があるんです。
右側の写真の床の間の壁に照明が当たって光っていますが、ここも漆喰なんです。
職人さんの技術の高さがうかがえる、なんて偉そうなことは言いません。
とにかく艶のある漆喰を見てほしいです…
工芸品のような趣があります。
思わず力が入ってしまいましたが、建物好きな私にとって明治時代の建物は特に素晴らしいものを感じます。
ノウハウがないにもかかわらず、西洋の建物を模倣して、それで実際には造ってしまう…その技術力というか、感性というか、意気込みというか…。
だから日本製品って世界で胸を張れるんですよね!
誇りに思います。
さて、宝山寺『獅子閣』の外観と室内を見てきましたが、
ここからの眺めも素晴らしいです。
特に生駒山の中腹なんですが、遠く若草山まで見通せます。
(県外の方はわからないかな…)
という訳で、その景色の素晴らしさは、また明日あげます。
明日もお楽しみに
今回の特別拝観は2016年9月4日までの毎週日曜日に見学できます。
GW、夏、秋と年3回、特別公開されるそうですので機会があれば是非っ
入場料は中学生以上500円です。
時間は午前9時から午後4時まで(入場は午後3時半までに)
お問い合わせは宝山寺0743-73-2006まで
詳しい地図はこちら
おまけ
これ、なんて虫ですか?
要約・天声人語(8/25)
(写真は東京新聞web版より)
村営スーパーの挑戦
東京都檜原村にこの夏、村営スーパーが開店した。そのいばらの道を。
人口6千人が現在2300人。商店40以上が10に減る。
地元の店主らには断られ、コンビニ各社へ打診。
毎日300人の来店で月商900万円が採算ラインと。
9500万円を出資して第三セクターを立ち上げた。店名は「買うべえ」から「かあべえ屋」。
村の財政は厳しく赤字覚悟の挑戦。別事業と併せて安定を目指す。
職員の藤原啓一さん(43)は新鮮な食品が帰る拠点は欠かせないと。
村は賭けに挑んだ。
感想とか…
賭けで第三セクターは立ち上がってしまうんですね。
毎年数百万円の赤字覚悟でスタートできるには、やはり地元の方々の生活がかかっているからこそだと思いました。
そうでなければいろんなところに支障をきたしてしまう…
ここに公務員と民間人の考え方の決定的な違いが見えるとみます。
人のため公共ためのなら多少の赤字は仕方がない、と考える人たち。
一方、自らの給料や経営資金を捻出するためにどうすれば黒字になるか、と考える人たち。
前者は「しょうがない」で済まされ、後者は「廃業」へと追い込まれる。
地理的な条件や社会情勢での人口の増減は自然の流れだと思います。
そんな価値観や人生観を植え付けてきたのも、いまの日本社会です。
自然の流れに抗っても何処かにしわ寄せがくるだけではないでしょうか?
その「しわ寄せ」も、来るべき人のところには来ないようになってる気がします。
2016年08月24日
【写真】特別公開・宝山寺『獅子閣』、リベンジ!
鉄は熱いうちに、「獅子閣」は暑い日にっ
今日は8/21…
8/15の大失敗から中5日。
今週も宝山寺にやってきましたぞ。
この写真から見ても分かるように、この日はチョー暑かったです。
でも、きっれいな青空でしょ
右奥に見えました。これが楽しみにしてた『獅子閣』です!
境内に入ります。
この前と同じく人気がありません…
でも、今日はちゃんと看板が出てる。右下にっ
この門をくぐって境内に入ってきました。
写真左手奥の方に進みます
この二つの案内板は8/15には無かったです(笑)
右の方へずーっと進んで突き当りを右です。でも、さっき見えたような建物がある感じがしないぞ…
はいっ、『獅子閣』です!
じゃーん!どですかっ!
純和風の庭園のなかに洋館が突然現れました。
↓左側写真の蔵には何が収められているのでしょうか?
当然ながら鍵がかかってました(開けてみたんかいっ)
「重要文化財」なので、もちろん「火気厳禁」です。なぜ「HITACHI」?
堂々たる風格です。それでいて、ひっそりとしてる
下駄箱に椅子って。なんか学校みたいです。
場内は「土足厳禁」、略して「どきん」。
そして、壁は手仕上げの漆喰(しっくい)ですので「お手を触れないでください」と!
高貴な方はそんなことしませんよ。
その当時、ここでは国賓をお迎えして「ダンスパーテー」なんかが催されていました…のかな?
当然ながら、この建物全部の材料はほとんどが『木』です。
この扉も柱も彫刻もすべて『木』で出来ています。
触ってみて分かったんですが、どこか控えめな感じは『木』が影響してるのではないでしょうか?
(…と、勝手に想像…)
ここに皇族のかたが休憩や宿泊をされたと聞くと、自分も偉くなったような気がします。
この2階には、話し好きのボランティアの方が待ち構えておられます…。
そうとも知らず、なかで暑さを凌ごうとしてた私のプランが崩れていく、崩れていく…。
冗談はさておき、今日は外観を中心にブログしました。
外観同様、とても素晴らしい室内については、また明日ブログします!
明日もお楽しみに
今回の特別拝観は2016年9月4日までの毎週日曜日に見学できます。
GW、夏、秋と年3回、特別公開されるそうですので機会があれば是非っ
入場料は中学生以上500円です。
時間は午前9時から午後4時まで(入場は午後3時半までに)
お問い合わせは宝山寺0743-73-2006まで
詳しい地図はこちら
おまけ
「獅子閣」手前の庭にいる鯉です。
今朝からこの2匹、ずっと同じ状態で止まってます…。