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2016年09月18日
こち亀は連載終了しても、亀有は不滅!(天声人語9/18)
漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が40年の連載を終えた。
めでたさ半分、さびしさ半分。
主人公で警視庁の巡査長・両津勘吉が起こす夢の大きいホラ話が痛快だった。
おせっかいだけど人気があって、町内会などを仕切りたがるおじさんがモデルと作者の秋本治さん。
言いたいことは両さんに言わせているのでストレスは溜まりませんと、ご本人はいたって大人しい。
舞台のJR亀有駅前には両さんや登場人物の銅像が15体立つ。
台湾でもはちゃめちゃという語感の「烏龍派出所」の題で人気らしい。
実感したのは作品と舞台の相性の良さ。
連載は終わっても街のにぎわいは変わらないと感じた。
感想とか…
生まれ育ったまちにはあまり愛着がありません。
単にこぎれいな住宅が立ち並ぶ閑静な団地なので、歴史も連帯感もなくただ自身の成功をひけらかしている街のように感じています。
いま、その街に20年ぶりに帰ってきました。
古くなった建物の取って付けたような修理の箇所がところどころ新しい。
数軒は表札が変わり、数軒は空き家になってます。
続けなければ自分の代で終わらせたとの汚名が残ると、必死で活動している自治会。
その担当者はみな高齢者で、話がスムーズにまとまらない。
私の実家も当時とは建て替えられており、「実家」のイメージはありません。
自分の部屋も新しくなっているので誰かの部屋みたいに感じてます。
人に関わるのが億劫でわずらわしい…
そんな自分が嫌いなので、「こち亀」の世界にはかなりの憧れを持っています。
ただ、自分があの世界に入れるかというとそれは別の話。
静かにひっそりと人様に迷惑をかけずに暮らしていきたいと思っています。
でも、人が集まる場所は好きです。
話すのも、お酒を飲むのも大好きです。
どうしたもんじゃろのぉ…
いままで生きてきていろんな揉め事に遭遇しました。
自分の優しさ、弱さ、引っ込み思案なところが裏目にでて、恥をかいたりしました。
だから多くの人と関係を持つのが苦痛です。
もういい年なので、これ以上傷つきたくないからです。
だれにも迷惑をかけずにひっそりと暮らして、そのまま誰にも知られずにあの世へ行きたいと思います。
自分のことはあまり印象に残ってないと思います。
先生や友人、上司、同僚。家族・親類もそうだと。
それでいいです。