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2016年09月03日
要約・天声人語(9/3)
消費者を見くびるな!
雑誌「暮しの手帳」が1954年から始めた「商品テスト」で編集長の花森安治が、石油ストーブを火が着いたまま倒してみろと言った。
おすすめできるものは、国産の中にはありません、とも。
NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に出てくる雑誌のモデルである。
(酒井寛著『花森安治の仕事』)
業界からの反発もあったがひるまず続けたのは、その目的が企業の努力で品質の良いものが市場に出まわることにあるため。
しかし客の目をあざむく行為は無くならない。
長引く三菱自動車の燃費不正問題では、国土交通省の3回目の立入り検査があり、多くの車種がカタログの値より悪かった事が判明した。
テレビ通販では「ダイヤモンドの次に硬いフライパン」との宣伝が大げさすぎると発表された。
消費者庁の調べで、「50万回でも傷つかない」が5千回でついた。
テストが要らなくなる日は来ないようだ。
感想とか…
クルマが好きで、特に日本車の品質は世界No.1と思っている私にとって三菱自動車の不正は許せない問題です。
ここまでくると、正直「三菱」というブランドに信用が置けません。
すべての「MITSUBISHI」にです。
カタログに載っている燃費の数値は、運転のしかた、天候、路面の状況などで変わる恐れがある、などもともと実際に走った燃費より良いデータが載っている、という「世間の常識」逆手にとったような行動。
完全に消費者をバカにしているように思います。
そんな企業体質だと思われても仕方がない。
なぜここまでの思いに至ったかというと、私が三菱車を選んだ経緯があるからです。
当時の三菱車は国際的なラリー選手権大会で好成績をおさめ、その性能の良さを世界にアピールしていた頃でした。
そんなこともあり知人が車を購入する際、三菱車を勧めたんです。
その知人は今でもその三菱車を大切に乗っています。
もうかなりの距離を走って装備もひと昔、ふた昔まえのクルマなのに…
「クルマ好きのおまえが勧めるんならええクルマなんやろぅ」
車にさほど興味のない友人は、私のアドバイスを受け入れてくれました。
私は今、とても嫌な気持ちです。
その当時の燃費の数値が、試験方法がどうとかではありません。
いまその友人が街中で「あっ、三菱車や」と見られることを気にしていないか、と。
車にはいろんな関わり方があります。たんなる道具としてとらえる人から自分の宝物にするような人まで。
車が好きな人がする仕事ではないとおもってます。