2016年06月13日
五月病からの六月病!引きこもりや「昇進うつ病」を防ぐメンタルケア
ジメジメとした天候が続く6月は「会社に行きたくない」「体がだるい」など心身の不調が表れやすい時期でもあります。近頃は「六月病」なんて言葉も!「単なる五月病の延長」と思って放っておくと、深刻なうつ病に進行してしまう可能性だってあるのです!
5〜6月は適応障害やうつ病など、心の不調に悩む人が増えてきています。ゴールデンウイークを過ぎた頃から、心の不調を訴える人が実に多いのです。生活環境が変わり、心理的ストレスが増える時期ということが大きいのでしょう。そこで今回は、この時期の「不調」対策として、環境の変化に負けない心と体を作るコツについて紹介してみたいと思います。
【不調の原因】
興味深いのは、新入生や新人だけでなく、ベテラン社員であっても「五月病」あるいは「六月病」になるケースがあるということ。昇進したことがストレスとなったり、家を購入して引っ越しをした途端、うつ病を発症するケースもあるというのです。昇進 ⇨ ぜんそくが悪化 ⇨ 咳が止まらない なんて話もよく聞きます。
また、
気候の変化により汗をかく日も増えてくるため、自律神経の切り替えがうまくできず体調を崩しやすくなるケースもあるようです。その結果、めまいや頭痛といった体の不調をきたし、気分がめいってしまい、ついには心の不調を引き起こしてしまう、なんてことも。
では、どうしたらいいのでしょうか?
【予防法】
やはり、基本は生活習慣のベースとなる食事と運動に気をつけること。食事は、体を冷やさずバランスのよいメニューを摂ることが大事です。特にこの時期は、絶対に朝食を抜かないようにしましょう!また、適度な運動をすることもお忘れなく。運動は、自律神経の働きを整えるとともにストレス解消に役立ちます。
そしてもう一つ!
大切なのが「笑い」です。笑うと気持ちがすっきりし、前向きな気分になれるものです。笑った後には免疫をつかさどるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が増加します。笑うことにより、脳の血流が増えることもわかっています。これほど簡単にできる健康法はないのではないでしょうか (^ ^)/
【この時期多い適応障害とうつ病】
適応障害とは、社会生活のストレスによって不安感や憂鬱感、逃げたくなる(回避)などの症状が表れるストレス関連障害の一種です。頭痛や吐き気、下痢などの身体的な症状を伴うこともあります。これは急性疾患の一種で、ストレスが低下すると元気になるのが特徴!例えば、会社に行くのが憂鬱で吐き気がするけれど、休みの日はやる気が出て元気に街に繰り出す、なんて人は適応障害と考えられます。
これに対し、休みになっても疲れが取れない、仕事から離れても体も頭もうまく働かないといった人はうつ病を疑った方がいいでしょう。6月にクリニックを訪れる患者の中には、適応障害からうつ病に進行している人も案外多いといいます。これは新人のみならず、中堅・ベテラン社員にも十分起こりうるのです。
中でも顕著なのが
【昇進うつ病】
「昇進うつ病」はまじめな人や完璧主義の人に現れやすいようです。つまりは頑張りすぎてしまうタイプの人ですね。とはいえ、最近は成果主義の導入で職場環境が厳しく、社員1人当たりの仕事量も増えているので、誰でも発症する可能性があるでしょう。
【依存系に逃げるのは逆効果】
うつ病にも移行しかねない「適応障害」を未然に
防ぐためには、どうしたらいいのでしょうか?
難しいかもしれませんが、できるだけ「趣味」「家庭」「友人関係」など、仕事以外のことを充実させるようにしてください。そうすればストレスにも強くなりますし、何より人生が充実します。新入社員なら、週末ごとに学生時代の友人と会って悩みを語り合うのもいいでしょう。
また、「何だかストレスを感じたなぁ」と思ったら、肩を上げてストンと落としたり、腹式呼吸を意識したりすることで緊張がほぐれ気持ちを落ち着かせることができます。キーワードは「リラックス」ですね。ヨガや瞑想などを始めてみるのも一つの手ですよ。
くれぐれも、アルコールに逃げたり、ギャンブルでストレス解消なんてバカなことはしないようにしてくださいね。これらの行為は「適応障害」には逆効果でしかありません!規則正しい生活を一番なのです!
【仲間のサポートも大事】
ストレスを減らすため、人の助けも借りましょう。職場の上司や同僚、周囲の人たちのサポートなしには症状を克服することは難しいかもしれません。
ただ、うつ病まで進行している場合はそれでは不十分!しっかりと休息をとることを心掛けてくださいね。これも、一人ではどうすることもできないので、恥じることなく専門医に相談してみましょう。
さらに悪化すると...
【引きこもりになる可能性も】
ある専門家の話によりますと、現在、日本人の
100人に1人が 「統合失調症」を発症しているとか...
真意のほどはわかりませんが、それほどに、現代人は心の不調を訴えているということなのです。そして、統合失調症やうつ病などから引きこもりを招いてしまうことも!
「引きこもり」に対しては、「病気として治療すべきか」「自然に回復するのを待って見守るべきか」迷うところだとは思いますが、しかし、万一病気だった場合には、ただ見守っていると悪化してしまうおそれもありますので、やはり一度専門家に相談してみることをお勧めいたします。
ここで「引きこもり」の一例を見てみましょう。
【大学生Aくんのケース】
Aくんは、大学に入学したばかりの6月頃から徐々に大学に行かなくなり、ついには家に引きこもってしまうようになりました。そして留年...そして、新学期の4月になってもやはり「引きこもり」状態が続いているのです。
初めは「単なる五月病だ」と思っていた友人たち。しかし、よくよく聞いてみると「大学に行く目標を見いだせなくなってしまった」とのこと。目標としていた職業に就きたいと思えなくなってしまい、自分のしてきたことは何だったんだろうと考えるようになり、落ち込む。。。
大学に入ってすぐの頃は、教室の前で授業を受けていたAくんは、次第に教室内の人の気配が嫌で引き返すようになり、周囲の視線も気になりだし、周囲で話し声や笑い声がしたりすると、「自分のことを笑っているのかも」などと思うようになっていきました。
頭では「そうではない」と理解しているのですが、次第に「やはり自分のことを笑っているんだ」という気持ちが強くなり、教室から遠のいてしまったのです。そのうちに、大学だけでなく近所でも同じようなことを感じるようになり、人混みの中にいると汗が噴出して、居ても立ってもいられなくなることが増えたのです。「対人恐怖症のような状態」「人に会いたくない」「人を避けたい」...そんな気持ちが強くなり、街で会う赤の他人がみんな自分の方を意識しているような気がして、さらには自分に悪意を持っているようにも感じて、怖くて家から出られなくなってしまったのです。
話し方や態度も、かつてのAくんとは違って暗い雰囲気で、何となく緊張感がみられます。彼はうつ病なのでしょうか?対人恐怖症でしょうか?それとも、一過性の悩みの範囲でしょうか?
【難しい心の問題】
心と脳と病と健康の関係は、単純には割り切れません。一見するとよくある悩みのようにも見えます。けれども、今回のAくんの場合は病気の始まりであることが強く疑われます。おそらくそれは「統合失調症」という病気です。「統合失調症」は100人に1人の確率で誰でも罹る可能性があります。特に、20歳前後の若い年齢で発症することが多い病気です。
目立つ症状としては「幻聴」と「被害妄想」で、たとえば、自分の悪口や脅迫のような声が聞こえるという幻聴や、自分は命を狙われている、監視されているという被害妄想がよく見られます。Aくんの場合は、そこまでのはっきりした症状ではないようですが、やはり「統合失調症」のサインが見られます。それは、周囲がとても気になり、人の声や笑い声が自分に向けられているように感じていることです。そのため、引きこもりという結果になっています。
【手遅れになる前に治療を】
10代20代の若い人が、周囲からはよくわからない理由で「引きこもる」ようになった場合、「統合失調症」が発症している可能性が考えられます。統合失調症は、治療しなければ幻聴や被害妄想が悪化します。悲惨な結果になることもあります。10年、20年とひきこもりが続くことだってあります。早く治療すればそういう経過は避けることができます。
残念なことに、統合失調症はとても多い病気であるにもかかわらず、あまり知られていません。知られていないから治療が始められにくいのです。また、知っていたとしても、「自分は、自分の家族は、自分の友人は、そんな病気のはずがない、そんな病気ではない」と思いたい、そういう願望が多くの人に心にあり治療を妨げてしまうのです。
【終わりに】
五月病や六月病であるうちは、友人たちと歓談したり、お笑いを見てできるだけ「笑い」、リラックスする時間を持つようにしてくださいね。笑う機会を意識的に増やす生活を心がけ、気分をリセットしてみましょう。
「忙しくてそのような暇も時間もない」ということなかれ!
多忙でストレスの多い人ほどリラックスの時間が必要なんですよ。上手に息抜きをし、マイペースでいられる人は環境の変化に強く、健康長寿で入られます。科学的な根拠は明らかではありませんが、がんの発症には体だけでなく、心の問題も関連しているという説があります。体の健康とともに、心の健康を維持することが全ての病気の予防に繋がります。是非、忙しい時ほど心にゆとりをもてるように心がけてみてくださいね。
5〜6月は適応障害やうつ病など、心の不調に悩む人が増えてきています。ゴールデンウイークを過ぎた頃から、心の不調を訴える人が実に多いのです。生活環境が変わり、心理的ストレスが増える時期ということが大きいのでしょう。そこで今回は、この時期の「不調」対策として、環境の変化に負けない心と体を作るコツについて紹介してみたいと思います。
【不調の原因】
興味深いのは、新入生や新人だけでなく、ベテラン社員であっても「五月病」あるいは「六月病」になるケースがあるということ。昇進したことがストレスとなったり、家を購入して引っ越しをした途端、うつ病を発症するケースもあるというのです。昇進 ⇨ ぜんそくが悪化 ⇨ 咳が止まらない なんて話もよく聞きます。
また、
気候の変化により汗をかく日も増えてくるため、自律神経の切り替えがうまくできず体調を崩しやすくなるケースもあるようです。その結果、めまいや頭痛といった体の不調をきたし、気分がめいってしまい、ついには心の不調を引き起こしてしまう、なんてことも。
では、どうしたらいいのでしょうか?
【予防法】
やはり、基本は生活習慣のベースとなる食事と運動に気をつけること。食事は、体を冷やさずバランスのよいメニューを摂ることが大事です。特にこの時期は、絶対に朝食を抜かないようにしましょう!また、適度な運動をすることもお忘れなく。運動は、自律神経の働きを整えるとともにストレス解消に役立ちます。
そしてもう一つ!
大切なのが「笑い」です。笑うと気持ちがすっきりし、前向きな気分になれるものです。笑った後には免疫をつかさどるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が増加します。笑うことにより、脳の血流が増えることもわかっています。これほど簡単にできる健康法はないのではないでしょうか (^ ^)/
【この時期多い適応障害とうつ病】
適応障害とは、社会生活のストレスによって不安感や憂鬱感、逃げたくなる(回避)などの症状が表れるストレス関連障害の一種です。頭痛や吐き気、下痢などの身体的な症状を伴うこともあります。これは急性疾患の一種で、ストレスが低下すると元気になるのが特徴!例えば、会社に行くのが憂鬱で吐き気がするけれど、休みの日はやる気が出て元気に街に繰り出す、なんて人は適応障害と考えられます。
これに対し、休みになっても疲れが取れない、仕事から離れても体も頭もうまく働かないといった人はうつ病を疑った方がいいでしょう。6月にクリニックを訪れる患者の中には、適応障害からうつ病に進行している人も案外多いといいます。これは新人のみならず、中堅・ベテラン社員にも十分起こりうるのです。
中でも顕著なのが
【昇進うつ病】
「昇進うつ病」はまじめな人や完璧主義の人に現れやすいようです。つまりは頑張りすぎてしまうタイプの人ですね。とはいえ、最近は成果主義の導入で職場環境が厳しく、社員1人当たりの仕事量も増えているので、誰でも発症する可能性があるでしょう。
【依存系に逃げるのは逆効果】
うつ病にも移行しかねない「適応障害」を未然に
防ぐためには、どうしたらいいのでしょうか?
難しいかもしれませんが、できるだけ「趣味」「家庭」「友人関係」など、仕事以外のことを充実させるようにしてください。そうすればストレスにも強くなりますし、何より人生が充実します。新入社員なら、週末ごとに学生時代の友人と会って悩みを語り合うのもいいでしょう。
また、「何だかストレスを感じたなぁ」と思ったら、肩を上げてストンと落としたり、腹式呼吸を意識したりすることで緊張がほぐれ気持ちを落ち着かせることができます。キーワードは「リラックス」ですね。ヨガや瞑想などを始めてみるのも一つの手ですよ。
くれぐれも、アルコールに逃げたり、ギャンブルでストレス解消なんてバカなことはしないようにしてくださいね。これらの行為は「適応障害」には逆効果でしかありません!規則正しい生活を一番なのです!
【仲間のサポートも大事】
ストレスを減らすため、人の助けも借りましょう。職場の上司や同僚、周囲の人たちのサポートなしには症状を克服することは難しいかもしれません。
ただ、うつ病まで進行している場合はそれでは不十分!しっかりと休息をとることを心掛けてくださいね。これも、一人ではどうすることもできないので、恥じることなく専門医に相談してみましょう。
さらに悪化すると...
【引きこもりになる可能性も】
ある専門家の話によりますと、現在、日本人の
100人に1人が 「統合失調症」を発症しているとか...
真意のほどはわかりませんが、それほどに、現代人は心の不調を訴えているということなのです。そして、統合失調症やうつ病などから引きこもりを招いてしまうことも!
「引きこもり」に対しては、「病気として治療すべきか」「自然に回復するのを待って見守るべきか」迷うところだとは思いますが、しかし、万一病気だった場合には、ただ見守っていると悪化してしまうおそれもありますので、やはり一度専門家に相談してみることをお勧めいたします。
ここで「引きこもり」の一例を見てみましょう。
【大学生Aくんのケース】
Aくんは、大学に入学したばかりの6月頃から徐々に大学に行かなくなり、ついには家に引きこもってしまうようになりました。そして留年...そして、新学期の4月になってもやはり「引きこもり」状態が続いているのです。
初めは「単なる五月病だ」と思っていた友人たち。しかし、よくよく聞いてみると「大学に行く目標を見いだせなくなってしまった」とのこと。目標としていた職業に就きたいと思えなくなってしまい、自分のしてきたことは何だったんだろうと考えるようになり、落ち込む。。。
大学に入ってすぐの頃は、教室の前で授業を受けていたAくんは、次第に教室内の人の気配が嫌で引き返すようになり、周囲の視線も気になりだし、周囲で話し声や笑い声がしたりすると、「自分のことを笑っているのかも」などと思うようになっていきました。
頭では「そうではない」と理解しているのですが、次第に「やはり自分のことを笑っているんだ」という気持ちが強くなり、教室から遠のいてしまったのです。そのうちに、大学だけでなく近所でも同じようなことを感じるようになり、人混みの中にいると汗が噴出して、居ても立ってもいられなくなることが増えたのです。「対人恐怖症のような状態」「人に会いたくない」「人を避けたい」...そんな気持ちが強くなり、街で会う赤の他人がみんな自分の方を意識しているような気がして、さらには自分に悪意を持っているようにも感じて、怖くて家から出られなくなってしまったのです。
話し方や態度も、かつてのAくんとは違って暗い雰囲気で、何となく緊張感がみられます。彼はうつ病なのでしょうか?対人恐怖症でしょうか?それとも、一過性の悩みの範囲でしょうか?
【難しい心の問題】
心と脳と病と健康の関係は、単純には割り切れません。一見するとよくある悩みのようにも見えます。けれども、今回のAくんの場合は病気の始まりであることが強く疑われます。おそらくそれは「統合失調症」という病気です。「統合失調症」は100人に1人の確率で誰でも罹る可能性があります。特に、20歳前後の若い年齢で発症することが多い病気です。
目立つ症状としては「幻聴」と「被害妄想」で、たとえば、自分の悪口や脅迫のような声が聞こえるという幻聴や、自分は命を狙われている、監視されているという被害妄想がよく見られます。Aくんの場合は、そこまでのはっきりした症状ではないようですが、やはり「統合失調症」のサインが見られます。それは、周囲がとても気になり、人の声や笑い声が自分に向けられているように感じていることです。そのため、引きこもりという結果になっています。
【手遅れになる前に治療を】
10代20代の若い人が、周囲からはよくわからない理由で「引きこもる」ようになった場合、「統合失調症」が発症している可能性が考えられます。統合失調症は、治療しなければ幻聴や被害妄想が悪化します。悲惨な結果になることもあります。10年、20年とひきこもりが続くことだってあります。早く治療すればそういう経過は避けることができます。
残念なことに、統合失調症はとても多い病気であるにもかかわらず、あまり知られていません。知られていないから治療が始められにくいのです。また、知っていたとしても、「自分は、自分の家族は、自分の友人は、そんな病気のはずがない、そんな病気ではない」と思いたい、そういう願望が多くの人に心にあり治療を妨げてしまうのです。
【終わりに】
五月病や六月病であるうちは、友人たちと歓談したり、お笑いを見てできるだけ「笑い」、リラックスする時間を持つようにしてくださいね。笑う機会を意識的に増やす生活を心がけ、気分をリセットしてみましょう。
「忙しくてそのような暇も時間もない」ということなかれ!
多忙でストレスの多い人ほどリラックスの時間が必要なんですよ。上手に息抜きをし、マイペースでいられる人は環境の変化に強く、健康長寿で入られます。科学的な根拠は明らかではありませんが、がんの発症には体だけでなく、心の問題も関連しているという説があります。体の健康とともに、心の健康を維持することが全ての病気の予防に繋がります。是非、忙しい時ほど心にゆとりをもてるように心がけてみてくださいね。
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