土地家屋調査士試験の豆知識

7年経過すると懲戒できない。ことになった。

そりゃそうだろう。法務大臣もあまり古い事件を調べたくはないよね。

そして，事件簿も５年から，７年間保管に変更。領収書は元のまま３年（ＰＤＦで保存しとくけどなあー）。

【補足します】
正確には，７年を経過すると，懲戒処分ができない。ではなく，手続きを開始できない，正確な表現でした。

（除斥期間）
調査士法第四十五条の二　懲戒の事由があつたときから七年を経過したときは、第四十二条又は第四十三条第一項の規定による処分の手続を開始することができない。

（事件簿）
規則第二十八条　調査士は、連合会の定める様式により事件簿を調製しなければならない。
２　事件簿は、その閉鎖後七年間保存しなければならない。

事件簿の保存期間は，確か５年だったと思うが，７年に伸張された。

懲戒処分の限度を７年としたからだ。７年間は，懲戒処分の対象となり得るから

しっかり，事件簿ぐらいは保管しておく必要がある。


【土地家屋調査士法】
（除斥期間）
第四十五条の二　懲戒の事由があつたときから七年を経過したときは、第四十二条又は第四十三条第一項の規定による処分の手続を開始することができない。

【土地家屋調査士法規則】
（事件簿）
第二十八条　調査士は、連合会の定める様式により事件簿を調製しなければならない。
２　事件簿は、その閉鎖後七年間保存しなければならない。

調査士法第１条を改正し，調査士資格をより盤石なものとしました。

（土地家屋調査士の使命）
第一条　土地家屋調査士（以下「調査士」という。）は、不動産の表示に関する登記及び土地の筆界を明らかにする業務の専門家として、不動産に関する権利の明確化に寄与し、もつて国民生活の安定と向上に資することを使命とする。

８月１日調査士法が施行された。

�@懲戒処分権者が，法務大臣に

�A調査士法人の設立は一人でも可

今年（令和２年度）の試験には，関係がないと思います。

欠格事由に，未成年者，成年被後見人，被保佐人がいたが

成年被後見人，被保佐人が消えた。

調査士法が変わりますね。

今年の試験は影響しません。

変更のポイントは

�@懲戒処分は，法務大臣に変更。

�A調査士法人は，単独で設立可能に。
　一人になっても，解散しないことに。

と言うことは，懲戒，調査士法人の設立・解散は出題されない可能性が高い。

土地家屋調査士法第四条（現五条）第一号の規定は、刑の執行猶予の言渡を受け、その言渡を取り消されることなく期間満了した者には、適用がない（昭二六、一〇、一三民甲第一九九四号回答）

連合会は調査士の登録事務を行いますので，

登録したときや，調査士会の変更をしたときは，

法務局長又は地方法務局長に通知します。

調査士会もこれ以外で，調査士が入会，退会

したときは，法務局長又は地方法務局長に通知します。

土地家屋調査士が，法務省の言うことを聞かないと，懲戒処分になるという人がいる。

懲戒処分になるのは，調査士が土地家屋調査士法等の法令に違反するときは，

懲戒処分になるのであって，登記官の言うことを聞かないからといって，

調査士法２条の法令実務にしない限り，

懲戒処分になることはない。

逆に依頼と異なる申請をすると調査士法２条の「誠実」，あるいは「他人の依頼を受けて」の

規定に該当する気がする。今年の第21問，依頼されていない分筆の申請を作成することは，

調査士法に違反する。

調査士２名が，公正証書で定款を作成し，

登記することによって調査士法人が設立する。

設立したときは２週間以内に，主たる事務所の調査士会及び

連合会に届け出なければならない。

あっているよね。