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2019年05月23日

キミガシネ ―多数決デスゲーム― 2章後編 レビュー感想 勝率0%の賭けの結末

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待望の2章後半公開…











結論から言うと、シリーズ最高の興奮と感動…




そしてシリーズ最大の悲しみだったね…







今回も攻略要素が高く、マルチエンドだが、エンディングによって死亡キャラが違う(続編への正史は1つのみ)






誰が死んでも悲しい…



サラが裏切るミナゴロシエンドは、特に悲しい



今作はキャラクターが泣くシーンが多いのだが、その事実を象徴している










ストーリーはこれまで以上に大きく展開され、多くの伏線が回収された。



遂には、組織の名前も判明した



それゆえ、凄いカタルシスだった





私はこのシリーズの考察を書いてきたが、予想通りだったものから、想像以上だったものまであり、「キミガシネ」というゲームは常に進化しているなと感心した







新システムは作者もファンだと公言する「逆転裁判」と「ダンガンロンパ」が明らかにモチーフだが、ブラウザゲームゆえに、単純でよかった








相棒との共同捜査では彼らの特殊能力が使えるが、ケイジの観察眼やギンの嗅覚は、キャラクターにもマッチしてて面白かったね



変化した顔グラの、ケイジの悪党っぽい顔が面白い。






ケイジの匂いがスケコマシだったり、ガシューのお洒落な家みたいな匂いがするには、笑ったね





特に、カンナの匂いを嗅いだ時のリアクションが、かわいい
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漏らしたから、尿の臭いじゃないの?とか思ってはいけない









討論パートは音楽の加速感も相俟って、過去最高のヒートアップだった



やはり最大の進捗は、そんな討論パートで、フロアマスターのガシューを斃した(と単純に言っていい物かどうかは迷うが)ことだろう


遂に明確な敵に、一矢報いる事が出来た






そして大きな犠牲を払って進んだ未来が描かれる次回作は、「キミガシネ 最終章」



遂に黒幕である、「奴」との決戦が描かれる





ネタバレ感想
















今回は悲しくも、切ないシーンが多かった




冒頭のレコとアリスの想い出に始まり、ソウが実は本当に弱い人間で、勝率0%の中、必死に足掻いて自分を捨てていたこととか、ソウが嫌いだったプレイヤーも、一気に同情してしまったんじゃないだろうか



すべてが嘘に塗り固められていた、ソウ…


そもそも、ソウのネーミングってウソを逆にしただけだからなあ…








男性キャラとの絡みが多かったな


ケイジはこのゲームのヒロインだから当然にしても、ギンや、そして遂には、ソウの最期の粋な計らいで復活したジョーとの再会…




正直泣けてしまったな。








これまで死神のように纏わりついてきたジョーの幻覚を打ち破る切っ掛けを作ってくれたのが、まさかソウで、サラ自身の力で払拭したことが、意外だったね。







肩に手を置かれるシーンを見ても、やはりジョーを振り切るにはケイジしかいないと思っていたからね
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分岐は今回もありそうだが、最後の選択肢によるエンディングは、全て見た




ミナゴロシエンドは悲壮感の塊で、サラが仲間を裏切って殺ってしまったことに、一抹の恐怖心があったね。



これは怖いエンディングだ
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カンナ死亡エンドは、最期に「お姉ちゃん」ではなく、「サラさん」と呼んだカンナが、悲しすぎるよ…
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狂ったソウも実に人間的で、カンナとソウが強い絆で結ばれていたことが伺える


2章後半だけでも、お互いをフォローし合ってたもんなあ…








そして…


今回犠牲になった死亡者…


正史であるソウ死亡エンド…



これはね、色々言いたいことはあるんだけど、ギンが「ソウさん」と呼んだ事に、なんだか奇妙な感動を覚えてしまったよ




これまで執拗に陰キャと呼んできたギンが、ソウの最期の最後に認めたんだなって



逃亡の末路にソウが殺されてしまい、カンナは何を思ったか…



ソウのアルターエゴが登場するかは不明だが、本当の仲間になったソウには、もう少し活躍して欲しかった











ナオのボタンを押すシーンは、ジョーを踏襲しているので、倍の悲しさだった



プレイヤーの手に、仲間の死に方を委ねる…





この悪趣味さ、素晴らしい













評価S+
90点


「キミガシネ」シリーズ最高傑作でしょう。




長かったシリーズも、あと最終章前編、最終章後編で終わり…


もしくは中編もあるかもね









すべての謎が紐解かれる、ASU-NARO(アスナロ)のボスであろう、サラの父親との最終決戦が楽しみだ






ホエミーと会話をしていた謎の人物(点滴を打たれて眠っていた人物)は誰なのか?


ソウと同じマフラーをしていた人物は何者か?





これらは露骨な謎、伏線だったが、これまでの謎に比べると、もう推理する材料は全て揃っています。


後日、考察日記を書く予定です





2019年05月17日

Thiscommunication レビュー感想 あなたを覗き込むは、ふたつの目

主人公はDLした覚えのないアプリケーションを、パソコン内に見つけた。


起動してみると、そこには…
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あかんやん、このゲーム…






いやマジで…



久しぶりにゲームで、鳥肌がぶわぁっと立って、顔の神経が痺れましたよ


涙目になった







まぁジャンルは、やはりホラーゲームになるのかなぁ…




立ち上げたら即ゲームが始まるが、最初のテキスト送り…もうこの時点で怖い。



開始数秒で恐怖や違和感を感じられる、素晴らしいゲームデザインだ







作者は不思議なゲームを数多く作っているが、私がプレイした中だと、一番怖かったな。


連打してたら不意打ちを食らった時の衝撃たるや、もう…



恐怖演出にはバリエーションがあるようだが、法則性は、ちょっとわからなかった。


ランダムだろうか?


解き明かす為に、もう少しプレイしたいと思う




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評価B+
75点



心臓に悪いゲームでしたね。まだばくばくいってます。



ファイルを削除する手法は「Doki Doki Literature Club!」を思い起こさせるが、ボリュームはまるで違うも、最高瞬間恐怖度は、あの名作に負けないくらいの怖さ




事前に持ってる情報によって、評価が変わるゲームでしょう。



2019年05月14日

Etekusat レビュー感想 tasukete

謎めいた奇妙世界を冒険する、王道ホラーゲーム




ホラーゲームとしての怖さはなかなか…



特に、失敗した時に入るホラー演出…これが結構怖いんだよな


トラップには、1度引っ掛かる事をおすすめ







システムとしては、セーブもロードもゲームオーバーもない。1度クリアすると、もうゲームをプレイできないという特徴がある
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これには勿論理由があるんだけど、ゲームシナリオと合致してて、ベタながらに、よく出来た話だったね




ストーリー自体はシンプルで、世界の正体もありがちだが、その事実を知るシーンは、妙に爽やかだ



そしてその晴れやかさから、またホラーに落とすところが、これまた妙に真に迫っている


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評価C
60点




謎解きの難易度も丁度いいし、面白かったです。


一番怖かったのは、上下左右のところのクリーチャーですね。


2019年05月13日

だいすき レビュー感想 お前あれか!?空気詠み人知らずか!?

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表記はないが、サブタイトルは-The her adonis-



対話型ピュアサイコラブADV。ヤンデレホラーゲーム(ただし主人公に対してではない)








主人公はあなた自身というタイプのゲームで、台詞も性別設定もないが、設定的には女性っぽいかな






コラボタイトルで、【制作】 L-I-B〈ライブ〉/巡(じゅんぺー) & CHARON/ねこふじかおるだが、シナリオはじゅんぺーサイド



これだけ聞くといくらCHARONねこふじかおるサイドがお馴染みの可愛い絵を描いても、ちゃんとヤンデレしてないんじゃないの?



…なんて思われそうだが、そんなことは全くない、双方のセンスが上手い具合にフュージョンされた、何ら違和感もなく、すとんと落ちてくるマッチングでした




ストーリー自体は非常にベタで続きも読めるが、そこにちゃんと理由付けがされていることが、一番よかった。


音楽選びや、演出も良い




特にCHARONお約束(?)のアレもちゃんとあるし、「うつろにっき」「クビトリさらさ」「ヘンゼルとグレーテルDS」など、CHARONは最近また面白いゲームを色々出してますね



ちなみに「ヘンゼルとグレーテルDS」の読みは、「ヘンゼルとグレーテルDS(ダークサイド)」





ニンテンドーDSじゃ、ないからな?










ネタバレ感想














まあアレというのは恒例のカニバリズムの事だが…



こいついつも人の肉食ってんな




普通に考えたらそんな簡単に人肉なんて食べないよね。


でもそこに狂っておかしくなったという理由づけがされており、3人の歪んだ絆が垣間見えた事が非常によかった



本作のテーマは歪んだ友情ではないか





特に、キョウカの血塗られた手が、だいすきな親友ふたりに包まれるスチルに変更されたところは、半泣きだね





守りたい、このおっぱい

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…あ、うっかり本音を言ってしまった…




もう1度やります…






守りたい、この笑顔
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評価C
65点




正直じゅんぺーサイドの事はよく知りませんでしたが、面白かったです。





全く、どっかの順平も見習って欲しいよ







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うぃいいいいいいいいいいいいいいいい↑っす!



2019年05月12日

殺人鬼と屋敷で飼われた猫 レビュー感想 セイ…嘘だよな…?

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殺人鬼の主人公ヨルは、相棒と逃亡中、山奥で人気のない屋敷を見つける


だがそこでぽつんと佇む少女エトと出会い、猟奇殺人事件に遭遇…


謎の少女エトの正体は…









ホラーテイストの脱出ゲーム


主人公が殺人鬼で強者、そして他人の嘘を見抜ける能力者という設定





一応、中心として、屋敷で少女の父親を殺したのは誰か?そして謎の少女、エトの正体は?



…というストーリーがあるが、まあ多くのプレイヤーのほぼ予想通りになるんじゃないだろうか








難易度はそこまで高くもなく、マルチエンド


コンプもそこまで難しくないと思う





私のおすすめはノーマルエンド。これはハッピーエンドよりもインパクトがあるね



ハッピーエンドはヨルとエトが妙にラブラブで…



事案じゃないの?






ただでさえプレイ中、嘘を見抜くためにヨルがエトを舐めたらどうしよう?って心配してたのに
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評価C
60点


エトの首輪を見てると、ドラえもんを思い出しますね。




ハッピーエンドの後、ふたりはどうやって生きて行くのだろう…



少しエピローグが気になりますね



2019年05月11日

Rot im Wald レビュー感想 自由になりたくないかい熱くなりたくはないかい

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赤ずきんを題材にした、考察型ホラーゲーム



前半は台詞がない、映像だけのシーンで、マップを探索し、キーワードを探していく


後半は真相編。答えがそのまま示される






赤ずきんのフリーゲームは数多く存在するが(なぜ?)、意外性では「狼の森」以来だったね




私の考察はほぼ正解だが、ひとつ決定的な部分が外れてました






…ストーリーの方向性を見誤ったというか、こういう話だったかという感じ



分かる人は、恐らく分かるだろうね





カニバリズムなどの注意が書かれてるのでグロ系だとは思ったが、私にはグロいというか、キモ怖い話かな








というわけでクリア後に読むことを推奨した、ネタバレ感想























ヤク漬け獣姦レイプかよ










いやこれはなあ…


苦手なジャンルなんだよな…だから考えから外してた



狼人間と人間の純愛ならまだしも、まさかのダブルレイプとは…






赤ずきんは最初から騙されていた…


初めてのお友達が出来たと喜ぶも、繁殖目当ての獣人で、ヤク漬けにされてしまう…


そこには友情も愛情も欠片ほどもなかった…


……


唯一の家族である婆さんも、殺されてしまった…


しかも原作と違い、食べたのは狼ではなく、赤ずきん…

知らずの内に、無理矢理食べさせられてしまう…


……

赤ずきんが、ただひたすら可哀想だね…









キャラは畜生ばかりで、男たちの気持ち悪い事気持ち悪い事。リアル過ぎるね。


特にお婆ちゃん…


「虚ろ町ののばら」と孫娘と祖母というテーマが同じだけど、何一つ良心を持たない畜生婆さんなんだよね



でもここは、実は狼の正体を知ってて、ツンデレながらに見守っていたってオチのほうがプレイヤーへのダメージや衝撃は大きかったんじゃないかな。泉に近づけなかったという設定も伏線として使えるし







赤ずきんが少女ではなく、既に成人したと思われる、大人の女性なのはよかったね。

少女だったら、閉塞感は薄いだろうからね

結婚適齢期なのにお洒落も恋愛も出来ない…ってのが悲壮感があって良い









評価C
65点



グラフィックは相変わらず綺麗で、作者の絵はどんどん上手くなってるし、良作です




あの美人に種付け一杯出来る事に関しては…




狼がゲームキャラながらに羨ましい






2019年05月10日

てあそび。 レビュー感想 しじみがトゥルル

冴えない青年に突然できた彼女は学校でも有数の美少女・淵住さん。


「まさか!」「なんで!」と戸惑う彼におかまいなく積極的な彼女だがなぜかその興味は「手」しかなく…!?


うれしくてどきどきしてどうしようもなくもどかしい、「手」から始まる異色ラブコメ!


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約1年2か月ぶり、久しぶりの漫画レビュー…





本作は「もぐささん」シリーズ大竹利朋新連載なんだけど…





全く知りませんでした







検索しても殆ど出てこないんですが…


もしかしてこれが最初の感想ブログなんでしょうか…




今、これを読んでいる人も、9割以上そんな漫画あるの?だったりして…







私がもう漫画をほぼ読まなくなった事も言えるんだけど、連載が普段読まないとなりのヤングジャンプなんだよね(だから正確には、作者はヤンジャン漫画家ではなく、となジャン漫画家)


ヤンジャンは毎週欠かさず読んでいるので、1巻の広告で知った次第


ウェブ漫画なので、漫画へのアクセスが簡単なのはいいですね。



ネタバレが影響するタイプの漫画ではないので、ストーリーも、普通に紹介します












まず最初に嬉しかったのが、絵のクオリティが大幅に向上…というか、元に戻って、「もぐささん」初期に近い絵にリファインされたことだね。


もしかしたら制作環境を変えたのかも



作者が「もぐささんは食欲と闘う」の後に描いてた読み切りは絵が微妙なままだったが、大幅に修正されてる






大竹さんはなれたんだ…



スーパー作画人に…







特に、人物で一番描くのが難しいポイントは手だ、手を描かせればその人の画力が分かるとはよく言われるが、手がどのような構図でも綺麗。







ラブコメということもあり、勿論女の子の絵はとても可愛い
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ジャンルは、所謂フェチ漫画



「手」と書かれた物凄いデザインのヘアアクセサリーをつけたヒロインの淵住自体、明らかにフェチズムが元ネタだし、設定へのアプローチはシンプル




近いのは、「あいこら」だね。あの漫画にも手フェチのヒロインがいたが、やはり主人公の手に欲情していた









クラスの底辺、ヒエラルキー最下層を自他ともに認める主人公しじみくんが、何故かクラスの美少女の淵住に告白される


だが明らかに様子がおかしく、しじみはそんな彼女に翻弄される…


主人公ではなく、まるでその手に好意を寄せているかのようだ…


果たして彼女の本当の気持ちは…?




というのが大まかなベース






「そんなボクはまだ気付けない。淵住さんの本性に」


「この手首切り落として、持って帰りたいくらいだなぁ」







…と読者を煽ったり、ヤンデレっぽい入り方だが、実際には「もぐささん」と同じく、少し変わった人たちの青春グラフィティで、暗い要素はない








同じ作者なので当たり前だが、やはり「もぐささん」っぽさがある


授業中に隠れて手をつなぐのなんて、ステルス食いを連想させるし、しじみのキャラクター性やキャラデザインは、もぐさに近い
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前作ヒロインの雰囲気を、主人公に持ってきたわけだ









ストーリーはあっさりで、謎や伏線っぽいポイントも、かなりスピーディに回収されていく



特に、バックストーリーとしてキーと思われた、淵住が実は陰キャである点は、もっと後に告白すると思っていたね




打ち切り対策かもしれないが、ぐだぐだするよりは余程いい



陰キャだった彼女がどういう経緯で告白したか。どこでしじみの手を知ったか…後々やるのではないか







ヒロインはまだ1巻〜2巻にしては多めで、淵住以外にも、同じく主人公の手に好意を寄せていそうな撫川と橋爪を含め、既に3人いる(小山田も含めると4人かも)



ラブコメに絡みそうなのは撫川くらいだが、三角関係になるのかな。そのあたりも楽しみではある







恋愛かどうかも分からない状態なので、キスシーンとかは、まだないね。



淵住がしじみの手にキスしたり、しじみが淵住の唇に指を当てたり…


そのような手を使ったキャッキャウフフな疑似恋愛シーンがあるんだろうね








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評価B
70点


まだ序盤だが、かなり面白い。現在配信分を一気に読んでしまったな。


今後も勿論読んでいきますよ。更新が火曜なので、ウェブとはいえ漫画を火曜に読む感覚は、新しいですね











…ちなみに私が一番可愛いと思ったのは、このヒロイン…
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なんとただのモブ






撫川のように後々出てくると思えば、それもないようだ…






このシーンだけ見たら、明らかにヒロインやん…







2019年05月09日

雪しまく血 レビュー感想 ハム太郎

友達の代理として、登山オフ会に参加した主人公


何も知らずに参加したので、話を合わせるのに必死になりながらも、オフ会を楽しむ



だが晴天だった山の天気は、突然の猛吹雪に襲われる


一夜を山小屋で過ごすことになるが、ひとり、またひとりと何者かに殺害されていく…










シルエットのグラフィックは「かまいたちの夜」を思い起こさせるけど、ホラーサウンドノベルとはあるものの、テイストがリアルなのかファンタジーなのかが分からなかったので、それを考えることから始めた



つまりこの殺人は人為的な物でトリックがあるミステリなのか、心霊的な、なんでもありのホラーなのか…?
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ネタバレしてしまうと、完全に心霊だった




舞台は何も仕掛けが出来ないような簡素な山小屋だ。当たり前だ。



一瞬で大男を殺すとか、人体をぼきぼきに折って殺すだとか、不可能に決まっている。




作者もミステリなんて一言も言ってないので、本作はあくまでホラーなんだろう。


事実クリアしても、推理要素はなかった(ストーリーを考える要素はある)




…だが話はそこまで単純でもなく、心霊か人為か?についてやや面白いオチをつけたゲームだった。


これは読めなかったね





音楽も自作らしく、最初の殺人で流れる音楽はなかなか不気味だ。



終わってみればホラーではなくブラックな話だった



救われない、胸糞が悪い話が好きな人にはいいのではないかと






ネタバレ感想












犯人が幽霊であるメイと、人間であるハム太郎の共犯だとは…


幽霊と人間の共犯という発想はなかったね


それこそ、完全にファンタジーだ



メイが具体的に何をされたのかは明言されなかったが(エンディングコンプしたら、分かるのだろうか?)、ここはもっと文章化して、胸糞悪さを煽って欲しかった



本物のタカが実は何の悪意もなかったというオチは、納得だった。

でなければ、主人公の誘いに乗るわけがないからね。


タカはもしかして全部知ってたのかな?過去の過ちを認めて自ら山に来たんだろうか。



因果応報というなら、最後ショックのあまりフラフラになった主人公が車に轢かれて死亡…なんて結末だとよりブラックで良かったと思う







評価C
65点


短編ながらに伏線も張られてるし、昔ながらの正統派で、面白かったです。







10連休も終わり、新入社員の退職が相次いでるらしいですねえ…


休日数が倍増で、五月病患者も、倍増なんでしょう



世間では今時の若者はああだこうだ言う人たちがいるけど、コンビニの冷蔵庫に入るような馬鹿者は問題外として、私は若い人たちには本当に期待していますし、連休明けの倦怠感などに負けずに、頑張ってほしいですね。


寧ろ老害のほうが余程社会の邪魔者




そもそも10連休がある時点で、かなりのホワイト企業ですよ





2019年05月06日

赤異怪段 -アカイカイダン- レビュー感想 スウィッチ

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ホラーゲーム「アカイイカア」「アカイアクム」に続く、アカイシリーズ最新作


タイトル路線を少し変え、「赤異怪段 -アカイカイダン-」として発表


怪談と階段から成る造語が、少し面白い








前2作が良かったので、新作には、かなりの期待を込めてプレイ。


タイトル画面とスタート演出がいきなり怖いので、次第にテンションは上がっていく。






まず目につく部分として、キャラデザがいいね。



巴と梅美は目がくりくりしてて可愛いし、光太も昔の少年漫画の主人公のようで、格好いい。




キャラデザが作者本人なのが、意外だった。前作は別の人が描いてたので、キャラ絵は描けないと思ってた。前作より好きな絵







特に梅美を気に入ったので、「青鬼」を踏襲したホラーの王道として、早々に死亡し敵になったのが、ちょっと悲しかったな。


少し梅美を操作する場面があるので、今回はダブル主人公かと思ったからね



そんな梅美がクリーチャー化するシーンのフォント演出とか、結構斬新じゃないかな
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ホラーゲームとしては、これまでに比べ、逃げる要素より、謎解き要素が高まった。

難しいというほどではないが、ヒントが少ない…または無いところもあるので、詰まる人はいるかもしれない










恒例の赤いクリーチャーは、今回も怖い(でもドット絵だと、ちょっとかわいい)
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上手い具合に閉じ込めるも、壁を壊して追ってきたのは、ブルっちゃったよ



この程よい恐怖感と緊張感は、最後まで続いたね





ストーリー要素はほぼなく、地下室で謎の赤い化物に追われ、脱出するまでの話だが、今回も謎が残ったな…





ネタバレ感想














心底感心したのが、タイトル画面に戻ってから、一瞬操作不能になり、クリーチャーが脅かしてくる演出



完全に想像の上をいかれた




巴がモノローグし暗転する場面、私は「ここでクリーチャーがわーっと脅かしにくるんだな」と確信していた


ところが何もないまま終わってしまった


次の暗転こそ来るだろうと、身構えていた


ところがまた、何もやってこない…






何だ今回演出薄いなー…



そう油断した矢先の脅かしだったので、強烈なボディブローを受けた



不意打ちを食らったプレイヤーは絶対に多いよね。間違いない








評価B+
75点



まさかの3作連続良作です。



2019年05月05日

未来に舞う蝶の色は レビュー感想 まもりたいまもられてる会えない時間もずっと

いやぁ…



兄妹って良いですね…







いや…




家族って良いですね…













主人公の少女「千坂和歌」は、子供の頃、自分の不注意で兄を亡くしてしまったこと。


そして、体の弱かった母までそのショックで後を追うように逝ってしまったことに、常に自責の念を感じていた
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9歳だった少女は16歳になっていたが、まだ罪悪感は拭えない。忘れる事ができない。


唯一の家族である父とも疎遠になってしまったが、内心自分を責めているのではないかと疑心暗鬼になる



そんな時、何かに導かれるように兄の亡くなった町へと行き、そして気が付いた時、和歌は9歳の姿に戻っていた…



そこであの日の、幼い兄の姿を目撃する…






和歌は決意した
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……

………




このストーリーの入り方、相当上手いね。



ゲームだけに限らず全ての物語は、序盤が本当に大事。



特にフリーゲームは無料と言う事もあって、たとえDLされても、興味が失せたプレイヤーは、物の数分で投げてしまう(レビューや感想が少ない理由として、クリアまでプレイした人間が、極端に少ないのではと思っている)







数カ月〜数年かけて必死に作ったゲームが、たった数分でゴミ箱に捨てられてしまう…


作者は土俵にすら上がれなかった訳だ。これでは余りに損をしている





だからこそ、本当に序盤が大事。




大事な事なので2回言いました








多くの作者が、あれ書きたいこれ書きたいと先走って世界観についての説明などから入りたがるが、自分がその作品で出来る2番目に面白いネタを持ってくる方が、ベスト(尚、1番はエンディング)。









…まあこれは、あくまで私がシナリオや小説を書く際に気をつけてるポイントなんで、各自、自由に作ればいいんだけど…(それが「フリゲ」だしね)




でも、読書家としても知られ、作家としても多数の著書を持つ、某企業の会長も同じことを言っていた。


「最初の数ページを読んでつまらない本は、もう2度と開かない」…と




フリーゲームにもこのような側面があるのは、確かだと思います







漫画でも、新連載が最初からぐだぐだで10週打ち切りなんて、よくある事だ



この漫画いつ面白くなるの?って思ってたら打ち切られてたとか、誰もが思い当たる節があるだろう




作者がどれだけこの後面白くなるとか、まだ面白いネタがあると言ったところで、後の祭りだしね。











話を戻して、本作の解説。




ストーリーのコアは勿論、兄の死亡を回避する事


ジャンルは違うが「シャドウオブメモリーズ」など、昔からこういうゲームはあった



でも、兄の死亡の回避というのは建て前で、実際には兄妹愛、家族愛をテーマにした物語




なかなか感動的なストーリーで、一気にプレイしてしまった。



この題材や、泣けるゲームが好きなら、きっとハマる






特に、兄妹愛を真正面から、卑しさなしに描いた点が非常によかった


こういうテーマのゲームは大抵、近親相姦や兄妹なのに恋愛、欲情するシーンがあるものだが、徹頭徹尾兄妹愛なんだよな




お兄ちゃんのお嫁さんになる…

和歌は僕がお嫁にもらってあげる…


そんなシーンも、勿論なし







鮮やかな彩色のキャラデザは綺麗だし、OPとEDはムービー、EDにはオリジナル楽曲まである


ゲームとしてのクオリティは、どこをとっても高かったです





ネタバレ感想













青い蝶の正体とか、大和の見た未来の中身とか、分かってても感動してしまうな。




兄貴、良い奴すぎるよ…。


いや、良い兄すぎるよ…。





死亡シーンも変にドラマチックではなく、本当に自然と息絶えてるのが、リアルだったね。


最期の言葉が決め台詞…みたいなのも、ないし。



掴みどころがない秀才に見えて、おまけシナリオでは結構苦労人だったり、妙に人間味があった


本が好きなのも賢い子だからというより、友達がいなかったという、悲しい過去があるからだしね…



そんな大和がどのルートでも助からない。つまり和歌は目的を達成することができない…


迷ったのか最初から決めてたのかは不明だが、英断だ


安直に生き返ってたら、絶対この感動は無かったね







EDの巡音ルカの曲も、結構好きですね。正直、ボカロは本当に久々に聴きましたよ。


ミクじゃなくてルカを持ってくるところが面白いが、作者の趣味なのかな


まあ、ルカのイメージ蝶は、青ではないけど…


でも青い蝶をイメージしたボカロって、いないからなあ…










評価B
75点



プレイ時間は丁度良かったけど、もう少し兄貴との想い出の回想シーンがあれば、尚良かった。


語りだけでさらっと流されちゃうし。




良いゲームでしたね。


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