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2019年04月03日

墜恋 レビュー感想 レンゲソウ

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ヒロインが主人公の妻なので25歳はギャルじゃねえ!とつっこみたい、男性向けヤンデレ恋愛ADV(ギャルゲー)




若干、ネタバレを含みます




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まずテーマというか、ストーリーの発端がセックスレスというのが、フリゲでは非常に風変わりなテーマで面白い


主人公は妻である奏が新婚にもかかわらず自分を避けていることが気になり、実の姉である翔香に相談するわけだが、彼女はかつて、主人公と肉体関係を持っていた…



これは…


まだ主人公の事が好きではないか?…と思うんだが、父親の死によってそれを封印しているのが、なんともドラマチックだ


立ち絵すらないのに凄くまともな父親だ





奏が主人公を避けていた理由や車内での会話は、ヤンデレもの以外でも何度か目にしてきた設定だが、結局最後まで子供は作らない、闇が深いままという結末なのが、ヤンデレゲーとしてはブレないところ



子供が出来て中途半端に幸せになるよりは、テーマが一貫してるかもしれない






文章や会話は独特のリズムがあり、エピローグでは、気づいたら物語が終わっていた





ゲームは15分程度で終わってしまうが、エピローグには登場しない姉の感情や、この、更に後のストーリーが気になる物語だった


レンゲソウの例え話を見るに、セックスレスも解消してないようだし…


作者は女性なんだろうか?


この状態が1年も続いたら、精神の結びつき以前に、男なら精巣が破壊されてしまう




まじやで



主人公はどこかで性欲処理しないといけないため、結局他の女に行くので、最終的に奏にダメージが回ってくる


行かずとも精神的に苦しめられるため、やっぱり翔香がブチギレ。


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評価C
65点



面白かったです。ヒロインが妻なのに感情表現に乏しいってのも良かった。


「るろうに剣心」も薫より巴のほうが好きだったな


2019年04月01日

えんかうんと レビュー感想 きっとさ

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「誰でもいいから、殺してぇな」


退廃的な生活をしているフリーターの主人公は、バイトの帰りに、ランドセルを背負った少女と出会う













主人公が荒んだ青年で、少女との出会いによって何かが変わる…


という定番ともいうべきストーリーだが、作者がホラーゲームを作っていることもあり、怖いシーンもあれど、グッドエンドはちょっと泣けちゃったよ…




なんだろうな、こういう直球には弱い。


良い事をしていれば必ず良い事が返ってくるんだよという、5歳児が母親から聞かされる教訓のようなテーマを根底に感じた







大きな目が特徴的なヒロインも、かわいいです。


立ち絵は瞬きするし、スチルも綺麗。







ゲームの舞台となっている時間帯が、深夜ってのも、深夜俳諧をしているような、奇妙な高揚感があるんだよな。


しかも連れは少女。インモラル感を煽ってくる。



この深夜というポイントを上手く使った演出もあって、感心した





ネタバレ感想














まぁヒロインの正体が昔、主人公が助けた少女だというのはベタだとしても、テーマ性の勝利と言うか、良い事した感をゲームで得られたね



バッドエンドではしっかり破滅するので、小さな神さまでもあり、小さな死神でもあったのかな。主人公の負のオーラと連動(?)してるようだし


過去のエピソードを何度も回想しているのに気づかないのは、やや無理矢理ではあるが…








選択肢が出る際、そんなヒロインの目に何かが点滅しているのだが…
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次のシーンで寂れた公園の電灯だと分かる。なるほどねって感じだ。思い起こせば、背景の電灯はどれも点滅していた。
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評価C
65点

ランドセルを背負ったヒロインに、まるで子供をあやすように「いたいのいたいの、とんでいけ」されるシーンが好きなんですが…


……



なるほど、これが「バブみ」なんですねぇ…





2019年03月30日

巷でウワサのヤンデレさん レビュー感想 振り返れば奴がいる

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ヤンデレ女ほのかに監禁された主人公が、脱出を目指す、ヤンデレ脱出ゲーム






クリアまで5分程度の掌編ゲームで、謎解きと駆けっこがあるも、ノーミスでいけるレベルだと思う



非常に単純なゲームだが面白かった





そうエンディングが…






なかなかインパクトのあるオチで、完全に逃げ切ったと油断していた私は、ゾゾゾゾゾ〜〜…となってしまった


このエンディングだけでも、プレイする価値はあると思う




細かい部分にもスチルが入ってて、ほのかもマスコットキャラも可愛いし、使われてる音楽も派手で、妙に格好良かったな









評価C
60点


ヤンデレ好きと脱出ゲー好き、ふたつの需要を満たすゲームでしたね。





…しかし、ヤンデレヒロインってのはどうしてやたらと主人公の後ろを取りたがるんでしょうかねえ。
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初代からの往年のサクラ大戦信者が、新サクラ大戦を見た感想

遂に発表された「新サクラ大戦」の新作、PV、観ました






「サクラ」はかつて超がつくほどハマったシリーズで、ゲーム本編は無論、全て。ファンには1話で切ったわと不評だったテレビアニメ版すらも全部観ています



CDも買ったし、完全な想い出評価はあれど、今、初代セガサターン版をプレイしても、感動できる大作だと確信しています(今の子供たちに遊ばせても感動して貰えると思ってる)




まあそんな古参ファンが最初に感想を書くと…





キャラデザ久保帯人と聞いた時は、師匠の絵でギャルゲー!?





…と驚愕したが…



期待値はかなり高いです







これまで全てのシリーズを担当した藤島康介ではないことは、ユーザーによっては大きなマイナスになりそうだが、今回はメイングラフィックスが完全な3Dモデルのようなので、これでいいのでは



キムタクを「龍が如く」の主人公にしたり、セガの発想力は凄いね




昔、ナムコが「ゆめりあ」を作った時はかなりの異色作だったのだが、今となってはそれが普通なのだから、時代は変わるものだ。「ゆめりあ」は時代を先行していたな



藤島康介のキャラデザ力が大幅に落ちている事や、本人にも重大な問題があることも考慮しての降板だろうね


正直「サクラ5」の時点でもう次はないなと思っていた


keyのゲームシリーズだって、「サマーポケッツ」は前身の「同棲」からずっと描いてた樋上いたるじゃないけど、ユーザーにはちゃんと受け入れられたしね


やはり障害が発生した場合、代える事も必要










「戦ヴァル」と同じモデリングかな?ヒロインたちも凄く可愛い。


寧ろこのモデリングから師匠の絵が原画だとは想像できないのではないか?私には見えない
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主人公も黒歴史気味で結局1度しか主人公を演らずに終わった(DS版などは除く)大河新次郎と違い、背が高く男っぽい、大神さんと同じタイプの主人公に原点回帰したので、寧ろ単純に「藤島康介がキャラデザしただけ」の新次郎などよりは、良かったのではと思う





まあ殆ど月島さんなんだけど








ヒロインで一番気になるのは、メインヒロインのさくらかな


前シリーズのメインヒロインの名前を冠するというのが、随分思い切ってる



でも真宮寺さくらほどには、さくら感がないキャラデザかな。着物もさくらカラーじゃないしね

胸にさくらのワンポイントがあるが、やはり視覚的には色の方が重要だろう








音楽はしっかり田中公平だが、広井王子がいないことや、シナリオがあかほりさとるではないことは、少し気にかかる






…いや、広井王子がとっくにスカスカに枯れた老害で、あかほりさとるがマトモなシナリオすら書けないオワコンであることは、分かってるんですよ、懐古信者でさえ。だからこそ、藤島降板も仕方ないと言ったわけで



でも、例えそうであっても、「サクラ大戦」の世界観の構築や、ストーリーを再現できる人材は必要ではないかと。ADVはシナリオが命だしね



広井はリライトもやってるし、何せ総括だからね




イシイジロウは「タイムトラベラーズ」も微妙だったし、かなりテイストの違う作家性なので、そこは違和感がある


【ライブでゴーゴー】





まあ色々書いたけどね…






やっぱり主題歌の「檄!帝国華撃団」のアレンジを聴いてるとね、全て吹っ飛んでしまうんですよ…



ああ懐かしいなってね…



何せ「新」なので、今の若手声優たちが歌ってくれてるのがいいんだよな…







本作がヒットして、またシリーズがコンスタントに復活してくれると嬉しいね




現時点での前評判は極端に二極化しており、期待派と叩き派に分かれているので、評価、売上もきっとわかりやすく出るだろう


それだけ注目度の高い一作だと思う




制作側としては、やっぱりブランクがありすぎて無反応というのが、一番恐れていたことだろうからね



そういう意味では、滑り出しは上々じゃないかな



発売は冬だそうだが、思ったより早い




名作の「サクラ大戦3」は桜はやっぱり春に咲くものだという気の利いた言い訳で発売延期したが、ブラッシュアップできるなら、春まででも待ちたいね

2019年03月29日

斧鬼〜魍魎の棲む家〜 レビュー感想 蟲毒

不気味な洋館に足を踏み入れた少女が、姉とふたりでの脱出を試みるホラーゲーム



最近は奇を衒ったホラーゲームが増えているので、逆に珍しいのでは?というくらいオールドスタイル




意味深な事が記載されたメモから謎を解き、不気味なクリーチャーから逃げ、洋館で過去に何があったのか…を解き明かし、姉を助ける…
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最後も「ダイ・ハード」もどきの中、ボスに追われて脱出する…





全てが古典的だ




かといって古臭さはなく、随所に挿入されるホラーシーンには、何度も驚かされた




墓場で食人鬼をスルーし一安心……だが窓の向こうに斧鬼…


地下で、食人鬼がガラスを割ろうとしている…



この2つは特に怖い








グラフィックの完成度は高く、ズームアップ&アウトを多用した演出は、臨場感がある


グロテスクなドット絵は、「マッドファーザー」以来の出来ではないか







そして何より、クリーチャーの斧鬼がなかなか怖い



元ネタは「青鬼」だろうけど、デザインは全く違い、このような昔ながらの奇怪なクリーチャーデザインも評価すべきポイントだね。原画もとても上手








攻略難易度が低いのもよかった。ホラーゲームには無駄に難しい謎解きがついて回るが、本作は、かなり簡単


ホラーゲームの謎解きって、試行錯誤してるうちに、作業的になって冷めちゃう(怖くなくなる)んですよ


右往左往してる間のクリーチャー出現もワンパターンになるので、「はいはい、ここでまた同じ敵が出るね」って余計に冷めちゃう





その点、本作は丁度いいバランスでした



ホラーゲームはあくまでホラーがメイン
じゃないとね






シナリオもシンプルで、余り考えたり、ネタバレになる要素はないので、自然と頭に入ってきた



斧鬼の正体も王道だし、達成感の後の恐怖心を煽る演出も、また王道だ






マイナスファクターは、バグの多さ…


現時点のバージョンだとエラーが多く、逃げてる際にもバグってしまった


メニュー画面にもバグが残ってるが、こうなってしまうともうシャットダウンするしかなさそうだ














評価B
70点


王道という言葉の通り、プレイすれば、「そうそう、こういうのでいいんだよ」と必ず納得します。



今時稀有なくらいストレートなホラーで、とても面白かった。



最終セーブポイントで50分と、一切の無駄がないのも良かった。







「血怨」も開発中止になってしまったし、今年は去年に比べホラーが減っているので、私としては、今年最初の良作ホラーでしたね。




もしかしたら、平成最後の良作ホラーゲームかも…








【閑話】

原画の斧鬼、流石にデカすぎじゃないか


あそこまでデカイと、常に壁を壊して移動しないといけないから、洋館が倒壊しそうだ(笑)





2019年03月27日

untruth -アントゥルース- レビュー感想 トークハット

ゴーストの出る奇妙な館の女主人に拾われた主人公は、2つの言いつけをされる


「夜、9時以降は部屋から出てはいけない」

「二階の奥の部屋は入ってはいけない」




主人公はそこで、未来の自分の写真を見つける…

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奇妙な人間やゴーストが住んでいる館を舞台にしたホラーゲーム




…というのは建て前で実際には心霊系感動ストーリーだった



いやぁ…切ないね。



このゲームの長所は、なんといっても巧妙に張り巡らされた伏線


勿論タイトルにも意味があり、ゲーム開始1分から伏線を張りまくり。



2周目をプレイすると、あ、これはそういう事だったんだ。これはもう直接あのことを言ってるんだな…という仕込みが多く、ベタながらに、丁寧なゲームシナリオだ




そして、一連の奇妙なシーンを伏線として裏に隠されていたのが、ヒロインの深い愛だと知った時、思わず感動してしまったので、満足感があるんだよな



トゥルーエンドの結末は、これはどっちなんだ?と解釈の分かれるところだが、どっちに転んでも切ないか泣けるかじゃないか。


実はこの真相にはエピローグの前に気づいたのだが、その時思わず鳥肌が立ってしまった



建て前はホラーゲームなので、怖い演出も勿論ある。でも終わってみると、何故鍵を隠すだけでそんな怖い方法を取るのだ?と疑問ですらある。



ここは「バイオ」の洋館かよと





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評価B
70点


「神さまの人生ゲーム」とは絵も内容もまるで違うが、どちらも面白かった。


でもスチルは「神さまの人生ゲーム」と同じ画風なので、立ち絵は別の人が描いてるのかしらん…


アイビーは可愛いね。大きなお友達好みのキャラだし






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【余談】



「曇った瞳に恋してる」の体験版をプレイ。なかなか面白い


ゲームでヤンデレというと、もう殆どがホラーに直結して「ヤンデレホラー」という1つのジャンルが出来上がっちゃってるんだけど、ヤンデレなのにギャグってのがいい



主人公が底抜けの馬鹿なので、ヒロインがヤンデレを発症しても、馬鹿げた行動を目の当りにして、素に戻ってしまう(笑)


ギャルゲにありがちな「フツメン設定なのにイケメン」…ではなく、変な髪型の、本当に冴えない少年なのも、アリだと思った


ヒロインも暗い女にしては、結構ハキハキ喋るので、会話シーンのテンポも悪くない



フリーか有料か明言されてないようだが、有料でも買いますよ

2019年03月24日

ダンガンロンパ、スーパーダンガンロンパ2を今更クリアし感動する…

のっけから言っちゃうけど…




これは途轍もないゲームだね…


名作中の名作だよ…







大昔のゲームなので、今更システムの解説などはせず、レビューでも感想でもなく、ゲーム体験を書きます


ネタバレもあるので、このゲームに関心がない人には意味がない内容








「ダンガンロンパ」は大昔、まだSONYの携帯ハードがPSPだった頃に体験版をやったのだが、その時の印象は寧ろつまらないなというものだった


体験版が今思えばデキが悪く、このゲームの魅力であるストーリーをすっ飛ばして、移動と裁判だけの内容だった



「ダンガンロンパ」は初動売上が悪かったらしいが、その責任は体験版の担当者にある





そのような背景から実に10年近くもプレイしていなかった訳だが…



驚いた…本当に…




時間が出来たので、ちょっと暇潰しにでもなればいいかな程度に思っていたら、気が付けば、ちょっとどころか、PSPのシリーズ2作を一気にクリアしていた…




そう寝る間も惜しんで…






「時間があっという間に過ぎる」「時間を忘れてプレイする」という感覚は、本当に久しぶりだった…










2.5Dというグラフィカルな表現は、ゲームキャラクターを書き割として描く思い切りの良さ…(裏から見ると真っ黒(笑))


約10年前のゲームとは思えない美麗さだ



キャラクターデザインは秀逸で、イラスト1枚でそのキャラクターを完全に立てている


これもまた、昔のゲームなのに古臭さが全くない





画面もよく動く


ADVはよく紙芝居と揶揄される



私はこの呼び方を嫌っているが、もうADVを紙芝居とは呼ばせない







臨場感のあるイベントシーンに迫力のある音楽、お洒落なインターフェイス、裁判は推理ADVとアクションゲームと音楽ゲームを融合させた、オリジナリティの強いシステム…どこをとっても一級品だ



しかし肝心の議論で相手を論破するシステムは、今一つただの答え合わせ感が拭えなかった



多くが相手のリサーチ不足を指摘するだけだしね…




「来週あのゲームが発売だな!楽しみだぜ!」という人に対して、延期が発表されたファミ通を突き付けて「それは違うよ!(論破!)」と言うようなものなんでね…








声優もいい。特に「ダンガンロンパ」は、2010年当時でも懐かしい声優が多く出演している。


緒方恵美や椎名へきるなどは、ピークが90年代だしね。緒方恵美の歌を聴いたのなんて、「silver rain」以来だよ…



高山みなみの探偵役なんて、いうまでもなくコナンだ





そしてやはり、それらのベテランを擁して尚、今は亡き大山のぶ代の怪演は、圧倒的だ



モノクマは可愛いし、狂気のドラえもんというイメージだ





若手も実力派揃いで、沢城みゆきのサイコ役がハマっていた




野沢雅子や平野文、山寺宏一などの大御所声優たちも批判的なように、ぶっちゃけ今の声優って、プロなのに下手で無個性なのが多いからね


棒読みだし全然耳に残らない声ばかり


だからこういう、「本物の演技」が聴けると安心するんだよ



七海を演じた花澤香菜なんて収録はたったの1日だったらしい。ぶっちゃけ役作りもしてないしストーリーも深くは理解してないだろう。


だが変な部分は全くなかった。流石プロだ。










そしてやはり最高なのは、プレイヤーを圧倒的な牽引力で引っ張るシナリオ…



推理物としては、ピークはフーダニット(犯人当て)で、仲間の中に裏切り者がいるという興奮と緊張…



ここが比較対象だった「逆転裁判」と決定的に違う。


あのシリーズは犯人がストーリー上で分かるようになっているからね。意外性のある犯人は3のラスボスくらい




推理の方向性としては、発想力、想像力を刺激する物が多くて、とても楽しかった


スク水に土を入れて凶器にしたりね。古典的だが、スク水を使って変質者の犯行に見せかけるというのが、女子高という舞台を活かしてた




逆に、プレイヤーの知識がないと詰まるんでは?という物もあった



ペコが竹刀を使って高所にある窓を越え、竹刀袋で回収したトリック…


「落第忍者乱太郎」で読んだから知っていたが、この知識がなかったら、きっと迷っただろう



他にもミステリでは禁忌とされている双子トリックを使っているが、かなり良く出来たもので感心した


最序盤から丁寧でハッとする伏線を張っているし、黒幕が江ノ島盾子である事には、盾子の顔だけが隠された写真などから苗木くんより先に気づいたので、徐々に真相に迫っていく事にはハラハラして、ほら苗木くん、早く気づけよ…と思っていた







さて肝心のストーリー…




CHAPTER1で早々に、ヒロインと思っていたさやかが殺され、しかもそれが裏切りの末路だと知る…


まずここが大きな衝撃だった




実際にはヒロインは響子なのだが、公式サイトや序盤の扱いから、完全にさやかは今後もシロなんだな、安全地帯にいるんだなと思い込んでいた






「ダンガンロンパ」は名作なのだが、どうもクラスメイト達が仲間というには畜生が多い



白夜は反抗的だし、腐川、ジェノサイダーに至っては完全にイロモノ



殺人の動機も、金目当てだとか、しょーもないものもある


私利私欲も立派な動機なので、リアルといえばリアルだが、城でイケメンを侍らせたいでは、同情はできないだろう





しかもお互いがお互いをまるで信用していない。好感度をMAXにしても同じ反応なので、根本的に信頼がない



親友と呼べるのはせいぜい葵とさくらの組み合わせだけだろう



苗木誠は最後の最後まで疑われているし、仲間同士も、最終話になってもまだ団結しない




特にCHAPTER5で、モノクマの計略とはいえ、投票により苗木が一度殺されたのはかなり酷い(笑)




仲間達はさらっと謝っただけで済ますのだが、いやいやいや、もう無理でしょ絶対






これ致命的に亀裂が入るやつだから!





結局このチームがまとまるのは本当にエンディング間際で、「希望を捨てちゃ駄目だ!」と仲間達を、そして最後にヒロインを救う演出が余りに秀逸だった。


メインテーマが流れるのは鳥肌物だね




余談だが、選択肢を間違えて1度バッドエンドになってしまったが(白昼夢というオチで、前の選択肢に戻されるが)、狂気に満ち溢れた、とても気持ち悪いエンディングだ


閉鎖空間で残された男どもが、葵に子供を産ませている…


腐川の遺影を持って、なぜか全員笑顔…


ここ、ミスしたプレイヤーが多いのではないか。響子が真実の追及がどうのこうの言うもんだから、ここはハッキリさせたほうがいいと思ってしまった

「逆転裁判」にも似たようなシーンがあったが、やはりハッキリさせていたし









そのような背景があるので、「スーパーダンガンロンパ2」では、仲間達をわかりやすく「いい奴」として描いたんだろうね


信頼関係も、前作より強い



そのほうが裏切られたときのショックが大きいし、被害者になっても同様だ。


実際、殺人の動機も悲しいものが多いので、感情移入した





前作では嫌な奴だった白夜が成長し「いい奴」になっているし、他にも憎めない奴ばかりだ





特に好きだったのが蜜柑で、真っ先に好感度を上げた




どうも私は、ドジだが心優しい少女というのに弱い





…なのでCHAPTER3の犯人だったのは、どの鬱ゲーよりも鬱だった




ゲームでこんなに感情を揺さぶられたのはいつ以来だろうか…



日向よりも少し早く真相に気づいたのだが、これだけは的外れであってくれと心底願った




前作はクラスメイトが畜生ばかりだったので、主人公たちもプレイヤーも、殺人そのものはショッキングであろうとも、特定のキャラが犯人であること自体にはショックを受けず粛々と追い詰めてきたが、2作目の3話にして、遂に主人公たちがもっとも信頼していた仲間が犯人候補になってしまう…
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正体現したね…


でも…これ…これね…




最高に精神的ダメージを受けたね







日向はそんな蜜柑を追い詰めることを「信じる為に疑うんだ!」「怯むな…憶すな…逃げるな…!」と苦心するが、プレイしてて、辛かった…
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(これまでは容赦なく犯人を追い詰めてきたから、温度差が凄い(笑))







犯人が博士ならば必死に考え抜くと言う、工藤新一の気持ちが分かった
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しかも蜜柑も苦悩の末に殺しただとか、絶望病の所為で殺しただとか、少しでも救われるオチ……に見せかけ、本当に裏の顔があった、しかも謎の人物に依存して、仲間のことなんてちっとも考えていないという、更に絶望する結末




殺し方も相手の病気や信頼に付け込んだえぐい殺り口だし、豹変後の本性も余りにも醜い
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地獄の傀儡師なら殺すレベル






本当にショックだね





CHAPTER3は被害者に全くスポットが当たらないので、殺された唯吹と日寄子についてはまるで語られないし、蜜柑の動機もハッキリ明言されないのもまた、空しさに拍車をかけている


まさかホワイダニットがスルーだとは(でも大体想像はつく。情状酌量の余地はありそう)



推理物としては、監察医が犯人で、証拠を偽装していたというトリック…これもまた面白かった


CHAPTER3はナンバー1の完成度だろう





シナリオライターが蜜柑を犯人に仕立て上げて殺した理由として、監察医を退場させるという意図があったのではないか


5話で狛枝が驚異的な悪意で自殺をするが、もしここに蜜柑がいたら、検死で不自然な点を幾つも発見するよな。




蜜柑「あのぉ〜…狛枝さんの脚の傷ぅ…横向き…それも上のほうから斬られたみたいなんですぅ…。これってどういうことでしょぉぉ〜…。」



日向「正面からの傷じゃない……?……そうか分かったぞ!」






……みたいに、日向くんは蜜柑の助言を元に、あっさり謎を解いてしまうだろう


それではストーリーが盛り上がらない








他には、前作と比べ、しっかりと「裏切りの代償」が描かれていることで、キャラクターの人間味が増したのも良い



真昼を殺された日寄子は心底九頭竜とペコを恨むのだが、リアリティを感じた




前作で一度は本当に殺され(そうになっ)た苗木が、仲間達をあっさり許してしまったり、さくらを殺されてただ暴走するだけの葵は記号的な嘘くささが酷かったので、人を恨むことに人間味がある



九頭竜の責任の取り方もなかなか男らしかった








終盤に判明する、この世界の秘密…



実はゲームの世界の話でしたというゲームオチ。CHAPTER6序盤で誰もが察するが、これも喪失感、虚無感が大きい




でも初代プレステの「moon」のような完全にゲームの世界と分断されたメタフィクションではなく、主人公たちがバーチャルリアリティーの世界にいたというオチで、ストーリーに絶対必要な要素なんだよな



プレイヤーを絶望させるのは、このシリーズに必要不可欠な要素だ




黒幕が主人公自身で、実は主人公を含めた仲間たちが敵サイドの人間だったのは、絶望感が物凄い








今作主人公VS前作主人公(偽物だったが)、そして本物の前作主人公との共闘…


更には前作のヒロインと仲間も駆けつける…



ここは熱すぎた








ヒロインである七海の正体がプログラムされた架空の存在という悲しいオチだが、どうも「ロックマンエグゼ6」のアイリス、「ゼルダの伝説」のマリン、「シレン」のケヤキのように、消えてしまう架空の存在というヒロインには弱いね
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(なんで髪にパンツつけてるの?)





1度は腹を括って自己犠牲を選ぶも、いざ処刑になると必死で逃げ出したり、プログラムなのに人間臭さがある










そんなヒロインの力で覚醒し仲間を救い、ふたりでラスボスを倒すのも王道で良い。
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(でもこれ、石丸の焼き直しだよなぁ)






ふたりでの「「それは違うぞッ!」」は感動したね


七海は響子以上に一貫して「ヒロイン」なのだが、第一印象は真昼の次にモブっぽいだったから、この活躍には驚きだ




でももっと恋愛っぽい話でもよかったな。恋愛を理解しない七海が恋を知るなんて、いかにも切なくて、面白そうだ








エンディングでは生き残りメンバーが記憶喪失になってしまうが、仲間への感情は残るという、優しい結末


死んだ仲間たちが脳死状態で実は生きてるってのも、ご都合主義なのに許したくなる



まあ私の日向くんは七海とデートの約束をし、蜜柑をこれからも見守ると想い、ソニアとは国での結婚を誓い、彼女たちのパンツを脱がし収集しているので……





このまま現実世界に戻ったら彼女たちの誰かに殺されそうなので、丁度よかったのではないか。実は一番命拾いしたのは、日向くんかもしれない









評価としては、「ダンガンロンパ」S+ 90点「スーパーダンガンロンパ2」S+ 100点をつけたい



このブログでは評価Sは10年経っても面白い良作を名作と定義してるが、その通りだったからね。疑いようがない名作だよ


スパイクに、こんな名作を作れるクリエイターがいた事に驚いたね。このシリーズ自体、それまでのスパイクのイメージではないしね








さてそんな「スーパーダンガンロンパ2」…



これだけ綺麗に終わったのに、「さよなら絶望学園」なのに、何故か続編があるらしい


しかも何故か、「ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園」というアニメだそうだ


「アマガミ」からの「セイレン」のように、ストーリーは別物…というならまだわかるが、これは本当にアフターストーリーと前日譚…



プログラムだった七海がこれまた何故か肉体を持ってるが、現実世界にかつては存在したという二段オチだったのか。


ならば、一部の常識が欠けていたという、プログラムオチへの伏線はなんだったんだって話になるが…



まぁ私はアニメは見ないタイプだが、本作には興味あるね




他にも何故かガンシューまで出ているし、このシリーズ展開には困惑だらけだ



新作に至っては「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」から続編が出ていないが、舞台だけはやってるようだし、「サクラ大戦」と同じ末路だったのかな…




まあ、まずはダンガンアイランドモードから攻略しよう





2019年03月23日

ナオンちぇんじ レビュー感想 五右衛門風呂

山尾地イミヲが30歳になったある日、高校大学と仲良くしていた女友達の忌国美ナオンからメールが来て久しぶりに会うことに。久しぶりに会ったナオンは昔と雰囲気が違っていて……?








ヒロインが30歳のギャルゲーというのがまず珍しい


そもそも30歳はギャルじゃない





エンド2つ、15分もあればコンプできる掌編だが、手堅い内容だった。



語るべきは、ヒロイン、ナオンのクズっぷり



クズヒロイン数あれど、ここまでのは、なかなかいないのではないか






徹頭徹尾リョナを通していて、悪人がちゃんと斃されるのもいい



リョナシーンも圧巻だが、暴力性のみを追求しているので、エロ要素が少しくらいはあっても良かった。物足りなさを覚えてしまった


折角エッチな感じのヒロインなので、性的に叩きのめしたかった



正直勃起はしなかった






ヒロインがフリーゲームを作っている設定だが、ゲームが好きだから、創作が好きだから…


ではなく、完全に矮小な欲求を満たす為だけにやっており、盗作も平然と行うくらい、潔いクズで良かった


主人公がそれをズバズバと指摘するのが痛快でもある






このように、ストーリーもキャラクター性も、非常に単純明快なんだよね





ナオンは実は主人公が好きだった…そのために必死で綺麗になった…だから旦那には内緒で来た…そもそも旦那がいるのは嘘だった…


本当は主人公に認められたかった、ただ褒められたかった…



なんて綺麗に纏めるかと思えば、勿論、そんな事はなく…



ナオンを受け入れても結局主人公はバッドエンドになってしまう







評価C
60点


ナオンも可愛いし、痛快でした。







もうそろそろ4月、新生活の始まりですね。



新社会人の皆さん…(ニッコリ笑顔)





懲役40年の刑、おめでとうございます。






でも残念…





実はそれ、無期懲役です






2019年03月21日

少年と夜空 レビュー感想 THE BODY(直球)

夜空のもと、少年ふたりが語り合う掌編、「ハッピーバースデー」「バチャ・バジの夜」を収録した掌編集


「サモンナイト」の夜会話だけの内容と言えばイメージに近いかもしれない

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絶滅しそうな日本語や概念として、という言葉がある。


平たく言えば格好いいことをしたり、気の利いた事が出来たり、洒落た行いに対して、粋だねぇ…などと言う。




某漫画家がエッセイに…



バーで友人と偶然会ったので一緒に飲んだら、非常に気の利いたエスコートをしてくれた。自分はその時ただ楽しい時間を過ごした


友人は先に帰ってしまったが、約束していた訳ではないので仕方ないと、後は独りで飲んでいた。さてそろそろ帰ろうかと支払いの時、店員に「お連れの方にもう頂いています」と言われた。その時、楽しさばかり優先した自分を恥じ、友人の気配りに思わずだと思った…



そう書いていたのだが、このような感情などを指す言葉である



多くは、本当によく出来た大人のやる事





でもこのゲームは、登場人物が少年しかいないにも関わらず、思わず粋だねぇ…と言ってしまう会話劇なんだよな




特にそう思ったのが「ハッピーバースデー」




見ての通り、軽くホモである
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主人公が少年ながらに、なかなか格好いいキャラクターで感心してしまった



イマドキを意識した現代っ子の口調や俺たち金無しYouTuberっぷりとのギャップもいい



作者の構想ではこの後再会するようだが、別れたままのほうが粋ではないか








一方、「バチャ・バジの夜」は非常に切迫した内容で、先程の話が牧歌的に思えるほどの世界観


結末は少し考えさせられる。少年ふたりの行く末を、是非その目で見届けて欲しい



ドコモ光×ひかりTVショッピング



評価C
60点



「ぼくの帰る町」の作者なので台詞回しには特に期待したら、やっぱり面白かったです。



2019年03月19日

【ホラー】にくミツケ【ンヌグム】 #VTuberゲーム レビュー感想 は い れ た  は い れ た

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VTuber×RPGアツマール、ゲームコラボ第2弾




検索してはいけない系バーチャルyoutuberのンヌグムを題材にしたゲーム
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多くの萌え系バーチャルyoutuberがゲームになってきた中圧倒的存在感でお前かよという感じだが、ジャンルは勿論、ホラー






ンヌグムとの恋愛ゲームを期待していたリスナーは、残念!








数値を上下させるシンプルなホラーゲームだが、目を閉じるシステムを使った脅かしは単純ながらになかなか怖い



ゲーム攻略には繋がるが、プレイヤー自身の恐怖感が高まる仕掛けとなっている




作中にyoutubeやtwitterなどをモチーフにしたサイトが登場し、リアリティがあるのもよかった






評価C
60点


リスナーもそうじゃない人も、しっかり怖がれる内容だと思う


余談だが、本作は中の人が就活で唯一落ちた会社から出ているそうだ。


人生、数奇な事もあるものだね





なんというか…



ATSUSHIはCHEMISTRYに落ちたけど、その結果CHEMISTRYよりも売れたEXILEに入れた、みたいな…







うーん上手い事言おうとしたけど…





違うね


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