Matzocoatl「毒蛇だって知ってただろ？」

仕事の関係で大学の講義を見学する機会があった。


その講義内容が集団心理みたいなもので、

話の１つに「集団浅慮」という言葉が出来てた。



「集団が浅はかに思慮する」と書くこの言葉。


講義の中で言っていたのは、

頭の良いはずの人が会議を開いて話し合っても、

良い結論がでるどころがおかしな方向になってしまう…みたいな。


確かに落合陽一の本にも人間は集団の中で言うほど正しい行動ができない、

みたいな事を書いていた気がする…気がするだけかも。


全然講義の内容とは関係ないんだけど、

集団では正しい行動ができないという事について心当たりがある。


こんな事を今更書くのも卑怯なのだけど、

高校時代の同級生にいわゆる悪いヤツがいて、

落ちこぼれ気味だった自分は微妙にそいつのグループとも付き合いがあって。

ある日、学校の帰りに遊ぶ事になって、

どこに行くのかと言えば地元の小さいショッピングセンター。


金もそんなない高校生がそこで何をするのかと言えば…万引き。

自分はやってないとは言え止めてない時点で共犯な訳で、

それはマズいでしょって冗談っぽく言うぐらいしか出来なかったが、

今思えば自分も含めあのグループにいた同級生は、

「集団が浅はかに思慮していた」んだろうと思う。

今更だけどお店や関係者には本当に申し訳ない事をしていた。


1人を除いては各個人は言うほど悪いってやつでもなかったし、

その悪いヤツも1人じゃそんな事はしてなかっただろうと思う。


なんで人は集団になると浅はかに思慮する様になってしまうのか。


大学のその講義で「責任の所在」みたいなフレーズが出てて、

「俺はあいつにやれって言われただけだ」とか「グループのリーダーはアイツだから」とか、

まあ簡単に言うと当時もそんな感じだったのかな。


あと「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的な感情かな。


…そんな事を思い出しながら講義を聞いていた。

集団にはまともなまとめ役と各個人の意識が大事…っと。

群衆心理 (まんが学術文庫)