アマゾンプライムビデオで見つけたヘンな映画その4:A Lonely Cow Weeps At Dawn(Edited Version)
https://fanblogs.jp/hotrodhigh/archive/176/0
前回はこれです。
アマゾンプライムビデオで見つけたヘンな映画
このタグで、このシリーズが一覧できるようになっています。
プライム会員に入ってれば、無料で見られる映画群がありまして。
なんだか2016の年末年始あたりに、アンジェリーナ・ジョリーが監督した映画が反日だとかどうとかで、上映させるなみたいな動きがあったんですよね。
基本的には見てみないと何とも言えないので、ハナから上映禁止にしてしまうのは悪手なんじゃないかと思ってましたが、結局普通に公開されたんでしたっけ?
あんまり関心もなかったのでスルーしてましたが・・・
で、アマゾンプライムの映画群を見ていると、普通にあったので、まあ見てみるかとなった次第です。
悪ガキだったイタリア系アメリカ人が、兄に自分を信じろと言われ、長距離走の選手になり、オリンピックに出るまでになったが戦争で爆撃機乗りになり、第二次世界大戦中に日本の捕虜になる話なんですが・・・
ーーーーーーーーここからネタバレあるかも線ーーーーーーーーーーーーーーーー
正直、一言で言うと、ジョーズ+おしんみたいな話です。
爆撃機の装備を取り外し、墜落した機の救援に行ってさらに墜落、みたいな間抜けな遭難をして、乗ってた3人だけが墜落を生き延びるのですが、救命ボートをドンドン叩くものがいると思うと、サメなんです。
なに、いまどきジョーズ?????と混乱してしまいました。
割と都合よい感じで小さ目のサメを救命ボートに引き上げて殺して食ったりと、なんかヘンだな・・・というシーンが続きます。
そして、飛行機が来たので照明弾とか撃つと、日本軍の飛行機だったのか、銃撃を受けます。
2つあった救命ボートがひとつダメになり、弾をよけて海に入った主人公をサメが襲うかと思ったら、銃撃でサメも死んでて、サメはそっちを食べに行くというなんか物凄く都合のよすぎる展開です。
なんか馬鹿っぽいな、脚本はファーゴの映画版とかノーカントリーもやってたコーエン兄弟も関わってるのにこの馬鹿っぽさはなんだろうとちょっと気になりました。
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原題が妙に長ったらしいのもなんか馬鹿を感じるんですよね・・・
簡潔にまとめられないというか。
で、3人のうち一人が死に、二人になったところで日本の船に発見され、捕虜になるのですが。
捕虜収容所の一番偉い人が、MIYAVI演じる渡辺さんで、なんか典型的なヒステリック野郎なんですよね・・・
で、主人公に理不尽な仕打ちをしまくるのですが、なんかベタすぎて、おしんかよ!程度の感想しかありません。
巧妙な手で誇りを打ち砕こうとか言うのではなく、単にヒステリックなだけなんですよね・・・
miyaviさんが妙な猫目で、よしもと新喜劇の小藪さんに見える瞬間があります。
情報を聞き出そうとするのも大した情報ではなかったし。
で、渡辺さんは昇格し、途中でどこかに行ってしまいます。
すると、捕虜収容所が空襲で焼け、別の捕虜収容所に移ることになります。
移った先の偉い人は・・・やっぱり渡辺さんで。
やっぱりこの映画都合よすぎない??????馬鹿っぽすぎない?????????とまたもや思わざるを得ません。
移った先では石炭を運ばされるのですが、看守に意地悪されて突き飛ばされ、主人公は足をひねってしまいます。
石炭を運ぶのが遅くなったのを渡辺さんが気づき、呼ばれ、何故か角材を持ち上げさせられます。
角材落としたら射殺、という状況で、逆に角材を高く持ち上げ、ウォーーーとか言いながら主人公は渡辺さんを見ます。メッチャ見ます。
すると渡辺さんは、見るなと言いつつ主人公を暴行し始めます。
ここそんなに熱いシーンですかね・・・
ちょっと吉田栄作の演技を思い出して(理不尽なことがあるとウォーと叫ぶ)、私は乗りきれませんでした。
捕虜が全員それを見守ってるんですが、とくに一体感もなく・・・
まあ確かにこの状況に屈しないのはすごいんですが、無線のデータとか速攻でばらしてたじゃんという思いもあり、なんか微妙な感じです。
で終戦が来て、特に主人公が何かしたわけではないが国に帰れて・・・というのでendです。
ーーーーーーーーここでネタバレあるかも線終了ーーーーーーーーーーーーーーーー
なんというかこう、ベタすぎるのかなんなのか、渡辺さんが典型的なイジメ役過ぎてアホっぽくなったというか、いろんなダメな点があって、正直ガッカリモノのジャンルになってしまってるのではないかと思いました。
MIYAVIさんも、正直得はしてない感じです。
なんかこう渡辺役に深みがないんですよね・・・
責任はなく、制作側の失敗だとは思いますが。
ジョーズのシーン(遭難シーン)も、生き残った3人のキャラがはっきりするわけでもなく、この3人に生き残ってほしい、ともあんまり思わない、なんかダラッとした感じに見えてしまったんですよね。
サメも怖い感じにはなってなくて、なんか中途半端さばかりが強調される感じで。
やっぱアンジェリーナ・ジョリーのせいなんですかね・・・
劇中のシビれるセリフ:You can take it,You can make it.(耐え抜けばやれる)
これ何回も出てくるんですが、はっきり言って凡庸ですよね・・・
この映画を象徴する、ボンヤリ格言みたいなものに思えます。
次は、 アマゾンプライムビデオで見つけたヘンな映画その6:ザ・ビーチ(原題:The Beach) です。
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