2016年11月05日
子どもへの返答の第一声が大切!発達障害でなくても親の受け答えで子どもは変わる。(その2)
⇒子どもへの返答の第一声が大切!発達障害でなくても親の受け答えで子どもは変わる。(その1)
■とりあえず肯定して受け取るくせを親が身に着ける
子どもができてから学ばなくてはいけないことが多いのはどちらかというと親の方です。
親は自分の経験則や知識や常識を我が子へできるだけフィードバックしようと努めます。
注意をしていればいつかは子どもが分かってくれると勘違いして、
口うるさい親を演じている内に本当にひとことなにかいわないと気が済まない
毒吐きの親になってしまいます。
これは自分にとっても毒です。他人に注意することって本質的に自分自身ができていないことを
あたかも自分は模範的だといわんばかりの口調で言っていることが多いです。
自分がうまくできないものだから、ついつい子どもに当たってしまい苦言になる。注意になる。
ということも珍しくなく…勉強しなさいとか片付けなさいとか^^そんなに自分はやってないだろって
自分に言ったら自分が傷つきますから。
とにかく自分自身の善悪判定装置をいったんオフにするくせを学びたいところです。
子どもがなにを言ったとしても、「なんでそんなこというの?」とか「だからダメだって!」とか
否定的な態度をとらずに、とりあえず「この子はこんなことを考えているんだな」と自分の善悪を
抜きにして「そうなんだ」とか「そう思っているのね」など何でも良いですが肯定的な受け止め方を
することが非常に肝となります。
親が毎日毒を吐いていて、それを子どもが聞いているとすれば、
子どもが学ぶのは人の揚げ足を取ったり、他人の注意をすることは学べても
肯定的に受け止めるということができないため、周りに嫌な印象を受けさせてしまうようになるでしょう。
だって、もし自分が悪いにしても、毎日毎日文句や注意ばかりされていたら楽しい気分になんかなりませんから。
■親がどこまで先入観をゆるめられるかで家庭の幸せ度が変わる。
この問題と向き合うためには、子どもよりも親の意識改革が必要です。
さまざまな自分の哲学や先入観というものは誰にでもあるでしょうが、
それは自分のものであり、子どもが必ず共有しなくてはいけないものでは無いと言うこと。
人間の先入観は20歳ぐらいまでに作られて固定化されてしまうと言われています。
その大半をかたどっているのは親の考え方や押しつけ、注意なのです。
そう考えると、スパルタ教育なんていうのは本来言語道断なのでしょうね。
高校を卒業するまでと考えると18年ぐらいしか子どもと一緒に生活する期間なんてありません。
(40歳までパラサイトであるという場合などは別として)
その18年間の中でも本当にべったり子どもと接することができる期間というのは、
小学生ぐらいまでではないでしょうか。子どもは子どもで自分自身のコミュニティーを
広げていき、視野も広がっていくことでしょう。
小学校卒業までとなると12歳ぐらい。生まれてから約10年ぐらいしか
子どもを潜在的にかわいがって肯定してあげる期間なんてないんです。
そう考えると、子育て中はいつこの忙しさや眠気から解放されるのだろうという
先の見えないストレスが自分自身を襲ってきますが、10年というのは早いです。
親が成熟していく前に子どもが巣立ってしまいます。
毎日毎日10年間注意と否定ばかりされた子どもと、そうでない子どもで
差が出るのは当然ですね。コレを防ぐためには、気づいたときから注意を
控えて肯定するということがどういうことなのか親自身が考えて行くことなのだろうと思います。
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