2016年07月18日
発達障害を100%理解するのはむずかしい!複合的に入り交じる発達障害はひとそれぞれ。
ひとことで「発達障害」と言っても、その状態はさまざま。基本的な知識を持っておくことで、当事者(母や子ども)は、随分と楽になる。今回はさまざまな発達障害について、軽度の発達障害クリニックの院長である、司馬理英子先生にお話を伺った。
「発達障害って、何?」で、発達障害には、おもに以下の3つがあるとお伝えした。今回はその内容を、もう少し詳しく見ていこう
1.不注意・多動性・衝動性が目立つ 「ADHD(注意欠如・多動性障害)」
2.人との関わりが難しい「アスペルガー症候群」など「自閉症スペクトラム障害」
3.特定の領域の学習がうまくいかない「LD(学習障害)」
引用元:
発達障害というものを学ぶときにどうしても個別に症状を分けて説明されているのが
一般的ですね。
これは発達障害というものはどんなものなのか?という導入には最適です。
しかし、本当にそれで発達障害者のことがわかったかいわれればNOでしょう。
実際の発達障害で苦しんだり、悩んだりしている人たちは、1つの障害ということの
方が少ないです。いわゆる複合的に発達障害の強弱があるため、なかなかマニュアル通り
というわけにも行かないことが多いのです。
発達障害という知識を入れるにあたって、まず私たちが知っておいた方が良いことは、
マニュアルはマニュアルであるということ。そして発達障害者は100人いれば100人とも
症状は異なるということです。
これを見誤ってしまうと、勝手な先入観が入ってしまい余計なレッテルを
貼ってしまうと言うこともあるのです。
■障害との向き合い方は世間との向き合い方でもある。
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発達障害という障害は脳の一部の機能障害と言われています。
個人的には遺伝子レベルの要素も強いと思っています。
しかし、一見すると障害を持っているか全くわからないというのが
他の障害とは異なる点です。
親から見ても、子どもから見ても、配偶者という立場から見ても、
アスペルガー受動型の嫁でいえば、ごく一般的な女性にしか見えません。
逆に障害というより、実年齢よりは若く見られ、比較的童顔。
スタイルも細身で周りからはうらやまれるようにみられます。
発達障害に向き合っていこう!という家族の意気込みがあっても
本人の自覚がないのであれば、それは不発に終わるでしょう。
自覚がないというのは、あまり本人は困っていないと言うことです。
発達障害だからこうした方が良いということに気負いしがちなのですが、
結果的に、それは世間一般にあわせたい!とかもっと常識的になって欲しい
という期待があるからこそなのかもしれません。
もちろん生活の質を向上させるためにあれこれ努力をするのは
悪いことではありませんが、肝心の本人がそれを共感できない場合は、
こちらが一人歩きしているだけになるわけです。
![2e839466bd8afed75525957eefdeb103_s.jpg](/hasuraa/file/2e839466bd8afed75525957eefdeb103_s-955bf-thumbnail2.jpg)
発達障害と向き合うと言うことは、発達障害の知識を深めると言うことも
ありますが、実際は世間の目線とどう向き合うかという覚悟の方が大切
である気がします。
発達障害の人の行動や発言は、世間より出ないこともあるため、どうしても
世間よりに向かせたいということばかりに執着しがちです。
しかし、最終的には世間がなんといおうが、わが家はわが家という
力強い覚悟や信念が必要なのだと思います。
「どうして発達障害の子どもが生まれたのだろう」
「どうして発達障害の人を人生のパートナーに選んだのだろう」
そんな悩みを常に抱えて生きていても、うまくいきっこありません。
もし子どもやパートナーが発達障害であれば、それは今この瞬間に
なったものではありません。生まれつきなのです。
「変化なし、変化をまとうホトトギス」ではいけませんね。
「変わらない、私が変わろうホトトギス」という意気込みで向き合うと楽な気持ちになるかもしれません。
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