2016年05月28日
葉酸とビタミンB12のとりすぎで自閉症スペクトラム児が生まれるリスクが17倍以上って本当?
妊娠中の女性は葉酸を十分に摂取するよう推奨されるが、新たな研究により、母体の葉酸(ビタミンB9)およびビタミンB12の値が高すぎても、生まれる児の自閉症スペクトラム障害のリスクが上昇する可能性が示唆された。
引用元:医療ニュース
妊婦や妊活している人、授乳時などママさんにはかかせないといわれている葉酸。
普段は栄養素など気にしていないが、妊娠したときは葉酸サプリを飲んでいる母親って
今では珍しい話ではなく、むしろ常識的な範疇ではないでしょうか。
その栄養素も取り過ぎれば胎児にとっては自閉症スペクトラムのリスクがふくれあがるという
のだから衝撃的な研究結果です。
分娩時に母親の血中葉酸値が非常に高い場合、正常値の母親に比べて自閉症児が生まれる確率が2倍であり、ビタミンB12の値が高い場合は3倍であることがわかった。葉酸とB12がいずれも過多であった母親は最もリスクが高く、いずれも正常値の場合の17倍以上であった。
引用元:医療ニュース
こういう研究はもちろんすすんで解明できる物が増えると良いと思いますが、
どこまで信じて良いか分からず、余計に不安を募らせるような一面もあります。
そして、こういう記事を読むと、妊婦には葉酸は飲まない方がいいんじゃない?なんて
意見も出てきます。しかし、妊婦に葉酸は必要な栄養素であることは確かです。
過剰に反応してはいけないでしょうが、この研究では、あくまでも過剰に摂取しすぎた
場合というものです。サプリメント依存症の人は注意が必要かもしれません。
マルチサプリメントから葉酸サプリまで複数のサプリを飲んでいると合計でどのぐらいの
栄養素を摂取しているのか自分でも分からなくなる人は危険かもしれませんね。
どんなに体に良いと言われるものでも、過剰摂取はよくありません。
Q.どうして葉酸サプリメントの摂取が重要なのですか?
A.妊娠するとほとんどのビタミンの必要量が増えますが、特にビタミンB群のひとつである葉酸は重要です。その理由は、葉酸サプリメントを妊娠前から妊娠初期の間に摂取することによって、二分脊椎症などの神経管閉鎖障害の発症リスクを減らすことができると報告されているからです。
Q.葉酸はどの程度、摂取する必要がありますか。また、多く含まれている食品は?
A.厚生労働省では、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間、食品からの摂取に加えていわゆる栄養補助食品から1日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取すること、特に神経管閉鎖障害のお子さんを妊娠したことのある女性は医師の管理下で葉酸を摂取することを勧めています。また、抗てんかん薬などを服用している場合にも葉酸が不足しやすくなるので、医師の管理下での葉酸摂取が勧められます。葉酸は、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜にも多く含まれていますが、水溶性で熱に弱く、調理によって多くが失われてしまうので、サプリメントの使用が勧められます。
注:すべての神経管閉鎖障害が葉酸の摂取不足が原因でおこるわけではありません。
引用元:国立成育医療研究センター
日本人は大は小を兼ねるという発想の持ち主が多いようで、たくさんとれば
より健康になれる!なんて妄想は刃になることも知っておいた方が良いですね。
納豆が健康に良い!バナナが健康に良い!と健康番組で取り上げられれば、
翌日スーパーでは、品物が売り切れ続出するなんていうことがおきていましたよね。
気持ちは分からないではないですが、情報に振り回されて生きている人たちなのだろうなと^^
私自身もどちらかというと世間体ばかり気にするタイプでしたので、同じ穴の狢ですが…
自閉症スペクトラムなどの発達障害と栄養素の問題は生まれてからも
なんらかの関係性があるとも言われています。
どうしても趣向が偏ってしまう発達障害の人が多く、それゆえ栄養素も偏りがち。
食事をバランス良い栄養素に変えることで、体も脳も今まで以上に向上する効果も
一部ではあるのかもしれません。
発達障害関連の研究や支援がもっとすすんでくるとうれしいですね!
将来アスペルガー症候群のような自閉症スペクトラム人ばかりの世の中だったら
いったいどうなるのでしょうね。既にそういう時代に脚を突っ込んでいる気がしてなりません。
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コメントありがとうございます!
葉酸とビタミン12の過剰摂取の自閉症スペクトラム増加というのはショックですよね。
厚生労働省も妊娠中は神経系の障害の確率を下げるために葉酸を推進していますので、
ほとんどの妊婦さんはサプリなどで摂取しているのが現状ではないでしょうか。
うちの嫁の場合は、サプリを飲んでも忘れてまた飲むということは結構ありました^^
まあそんな程度では過剰摂取になるとは思えませんが、うまれてから食生活の偏りが
栄養素を充分に供給できず、より成長が促されない場合もあるようです。
くふら様がおっしゃるように、私も絶対数が増えていると思っている方です。
遺伝説はまだまだ解明されていませんが、私はなんらかの遺伝要素が強いと
思っているので、これからも増殖していくのではないかと感じています。
ある意味、いまからそういう免疫ができていれば、自分はどんな人にも
柔軟に対応できるスキルが身につくのかもしれないと前向きに考えています。
うちの嫁も、妊娠前や妊娠中は、しっかりマルチビタミンと葉酸のサプリはとっていましたねぇ。
あくまでも確率の問題で、全部が全部そうとは限らないと思いますが。
アスペに限らず、何らかの発達障害がある人は、こだわりが強い傾向があるので、一度新しい情報に関心を持つと過剰なほどそれに反応してしまうようです。
で、うちの嫁は、そのひとつが、いわゆる健康情報で、私も付き合わされて、サプリメントや○○エキスとかの健康食品、漢方薬をはじめとする医薬品、はてはレメディまで、いろいろ飲まされました。
そう考えると、子供が発達障害的な行動パターンになる原因として、遺伝のほかに、胎児時の環境や、生まれてからの親の関わり・食生活等いくつも考えられてきます。
生まれてからの親の関わりは、発達障害ではなく性格ですから、直そうと思えば治るのかもしれませんが、表面的な行動パターンというレベルでは周囲から見れば同じです。
発達障害が増加傾向にあるのは、認知が進んで発見される数が増えたこともあるのかもしれませんが、そういうことで、なんだか絶対数も増加傾向にあるような気がします。