2016年05月26日
発達障害は過ごしやすい世の中になる?!2016年5月25日参議院本会議全会一致で改正「発達障害者支援法」が成立!
自閉症やアスペルガー症候群などの人を支えるための改正「発達障害者支援法」が25日、参院本会議で全会一致で可決され、成立した。公布後3カ月以内に施行される。
引用元:ヤフーニュース(毎日新聞)
発達障害が身近にいないひとからすると、なんだよ!このくだらない法律は!
と感じるかもしれません。数十年前であれば、発達障害自体の理解すらなかった
概念からすると、国も着実に支援の方向を模索しているといえます。
さらに、あの重い腰の日本の政治がこんな法律を作ることになっているぐらいですから、
国としては、発達障害者の問題は放置しておけるようなものではないということがよく伺えます。
法改正などに伴い、発達障害と病院で認定してもらったほうが支援が受けやすくなったり、
子どもであれば療育が受けやすくなったり、ということもより拡充していくことを期待します。
■10年ぶりに改正された「発達障害支援法」は何が変わる?
〇ひとりひとりの特性に応じ、学校で個別計画を作成する
〇事業主に雇用の確保を求めたりする
というような教育や就労問題の支援充実が柱となっているようです。
法律ってできたからすぐに効果を発揮するわけではありません。
いくらルールができても理解する人や支援する人が無知であると、
そこに虐待やいじめ、差別などの問題がどうしても絡んできてしまいます。
教育という面でいえば、先生の発達障害児に対する理解力や知識もこれまで以上に
求められる可能性は高く、教員の負担は今まで以上に重くなることでしょう。
就労という面では、経営者はもちろんのこと、従業員も発達障害というものに
理解がない会社では、なかなかすぐに浸透するものではないきもします。
しかし、こういう国の支援を背景に世間の認知度がよりたかまってくれると
発達障害者にとっても過ごしやすい環境になってくれると思います。
■障害者を支えるパートナーや家族を支えるような仕組みも検討して欲しい。
発達障害者が性格に世の中に認知されるということは、私にとっていいことです。
ちょっと欲張りな発想でいえば、発達障害者を支援するパートナーや家族の人たちを
支援するようなシステムも構築してもらいたいものです。
発達障害の人たちは個人の能力の差がもの凄くあります。自閉症スペクトラムに属する
アスペルガー症候群のような知的レベルが普通もしくはそれ以上のタイプの場合は、
なんとなく日々の生活は過ごせているように見えますが、必ずと言って良いほど影には
黒子のように縁の下の力持ちであるパートナーや家族の存在があったります。
この家族が疲弊して、精神的に追い詰められてしまうと、すべてが壊れてしまいます。
どうしても当事者のみにスポットライトが当てられがちですが、カサンドラ愛情剥奪症候群の
様な人たちは、毎日自分の存在が何者なのか分からなくなるぐらい頭を悩ませ過ごしています。
■レベルの高い精神科医が増えていかないと日本は薬漬けになる。
そういうサポートする側の人間をフォローアップできる病院なりカウンセリングなり、
心のカウンセラーの充実を求めたいものです。
精神科医を否定するわけではありませんが、いまだにザルのように抗うつ剤を
ばらまいているような医者は多いです。これがダメならこれを試してみますか?
みたいに…カサンドラ愛情剥奪症候群の人は、うつ病とパーソナリティー障害の狭間
にいるようなものです。
しかし、いくら薬を飲み続けても、悩んでいるのは自分自身の自動思考で頭に浮かぶ、
ネガティブ発想だったりします。薬で一時的に不安感が和らぐという効果を期待することは
できますので、うまく薬と向き合えれば良いのですが、もともと依存心が強い性格なので、
次第に薬を飲まずには普段の生活を過ごせなくなったりする強迫的な物がでてきたりするのです。
良くない自動思考を徐々に改善して行くには、自分のインナーチャイルドをいやしたり、
幼少期の自分自身と向き合ったり、親との関係を整理したりということが根治するための
治療になるのではないかと思います。
発達障害の人たちも、自己肯定感が低下して二次障害になることも多いことから、
質の高いカウンセラーの育成が今後は急務であるのではないかと思います。
いずれにしろ、自分のことが自分で何者なのかわからなくなるまで、自分を犠牲にして
痛めつけても、それを本当の意味でいやしてくれるのは自分自身なのだろうと思います。
だから、誰かに依存して、薬に依存して、環境に依存して、この胸のもやもやを晴らそうと
しても、結果的には暗雲の中でもがいている状態から抜け出せないのかもしれませんね。
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