国内の精神系の多くの医療機関の調査見解によると日本人の多くが何らかの形で睡眠障害に悩まされているという。
そもそもなぜ眠れないのかといえば、脳の深い部分の神経が興奮していることが原因であると言われている。
普通に考えれば、仕事で大変嫌なことがあったり、日常で激しくイライラすることや腹立たしいことがあって
怒ったり、心配事があったりすると時間がたって夜になっても神経の興奮が収まらないことで
脳の自己防衛を司る部分の神経とそれに連動してアドレナリンなどの不安や恐怖を感じる脳内物質や
怒りに関係する副腎皮質ホルモンやノルアドレナリンなど興奮系のホルモンも分泌され、それが治まるまで1日以上かかると実際の経験で感じる。
それがたとえば、毎日仕事や私生活で嫌なことや心配事が続いたら、脳は興奮しどうじで休む時が少なくなるだろう。
そうなれば、神経が興奮することが治まらないために一時的な睡眠障害から慢性的な睡眠障害へ移行し
それによって脳神経の働きのバランスが崩れてゆくと考えられる。
睡眠障害の種類にも入眠困難型、中途覚醒、早朝覚醒型、眠りが浅い型などがあるといわれている。
その中でもうつ病なりかけや、うつ病患者に特徴的なのが中途覚醒や早朝覚醒型が多いと言われている。
就寝して眠れるが2時間から3時間程度の夜中に目が覚めてしまうのが中途覚醒、早朝覚醒型である。
なぜそのような睡眠リズムになるのかはいろいろな見解があるが、
睡眠と体内リズムには密接な関係があるとの研究が多数あり、体内時計が狂うことで睡眠障害が発生するという。
健康な人の睡眠時には睡眠物質メラトニンが昼間の50から100倍夜間に脳の松果体で生産されているという。
睡眠に関係する物質はメラトニンだけではなくいくつも発見されているが、健康な人の場合はメラトニンが主だと言われている。
メラトニンはセロトニンの代謝によってつくられていることは生化学から知られている。
最近の研究で、うつ病になりかけて睡眠障害で睡眠不足や睡眠の質が低下すると、更に鬱病が悪化するとの見解がある。
特に自殺念慮などの前には睡眠障害が頻発するとの報告がある。
人が深い眠りにあると、脳内での神経の興奮が低下することで代謝も低下するが、
その際に神経内の疲労物質も脳髄液などに排出されて、脳の疲労も回復すると言われている。
ところが深い眠りが少ないと、脳内に疲労物質が蓄積し、疲労物質が排出されないことで
脳内神経が緊急事態だと認識して、更に興奮すると考えられる。
緊急事態だと感知するわけだから、自己防衛のために不安感や恐怖感などを感じる神経が興奮して
それらが興奮すれば、内臓の働きをつかさどる自律神経のバランスも崩れ、
体に様々な不快症状や不調が出ると考えられる。
よって、うつ病や自殺を防止するには深い睡眠をとることで脳内疲労物質の脳内排出と
神経の慢性的な興奮習慣を収束させることが重要ということになる。
その方法として、
1、日中に日光などの光を十分浴びることで夜間にメラトニンの分泌を増やす習慣
2、肉体運動を少し多めにして汗を流し肉体疲労することで深い眠りができる
3、眠れないことが多い場合、医療機関に相談し睡眠薬や抗不安薬などを処方してもらうこと
4、睡眠を助ける飲食物を工夫すること。
5、眠る5時間前からはコーヒーやチョコレート、お茶などカフェインはとらないこと
などが必要と考えられる。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image