[映画] アイアン・スカイ|Iron Sky|作品情報|ウド・キア/ユリア・ディーツェ/ゲッツ・オットー/ステファニー・ポール/ペータ・サージェント/クリストファー・カービー/ティロ・ブリュックナー
アイアン・スカイ
Iron Sky
SF|アクション|コメディ | ||
2012 | ||
フィンランド|ドイツ|オーストラリア | ||
93分 | ||
公式サイト | ||
PG12 | ||
2D | ||
製作 | ・Blind Spot Pictures Oy ・27 Films Production ・New Holland Pictures | |
日本公開日 | 2012年9月28日 | |
レンタル・リリース | 2013年2月8日 |
フィンランド、ドイツ、オーストラリア製作で、2012年2月にベルリン国際映画祭で初公開、続けて4月にヨーロッパ各地で公開されスマッシュヒットを記録したSFアクションコメディ。
また制作費を一般からのカンパで補ったことでも話題となった作品でもある。
ヒットといっても、現在(2012/11/28時点)のトータル収益が約810万ドル(約6億7000万円 ※)、公開されている制作費が約750万ユーロ(約8億円 ※)と、制作費を回収できていない状態。 全米では2012年7月から10週に渡って公開されたにも関わらず、泣かず飛ばずのわずか約12万ドル(約1千万円)の興行しか挙げることができなかった(但し、公開館が10館も無かった)。
(※ $1.00 = ¥82.4|1ユーロ = ¥107.1 換算)
しかしこの設定は心を掴まれるのは確か。 宇宙から攻めてくるのが宇宙人ではなくナチス・・・・・、しかも戦後、月に隠れ住んでいたとは・・・・・!
この手の映画にいちいちツッコんでいたらきりが無いし、そのアホっぽいとこがまたいい、実際突っ込みどころ満載です。
主人公のユリア・ディーツェも何かカワイイし、分かっててはいても変な期待をしてしまう(そんなシーンは全くありませんが)。
本作の真意はラスト20分に集約されている思われます。 ナチスが敵として描かれていますが、地球に住む人間、国同士の利己的な考えが、コメディタッチですが分かりやすく風刺されていると思います。
また、形が変わってしまった月が太陽の光を浴びて映し出され、そして戦争が始まった地球が徐々に遠ざかりながらエンドロールに入るラストはいい感じです。
すでに続編、さらに前日譚の製作も決定しているそうです。 本作のロールエンドの最後に続編に繋がるような映像がありますので最後まで見ましょう。
監督はティモ・ブオレンソラ、出演はウド・キア、ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー、ステファニー・ポール、ペータ・サージェント、クリストファー・カービー、ティロ・ブリュックナー、他。
監督のティモ・ブオレンソラは劇場用フィルムとしては本作が初。 またヨーロッパで活動しているバンド"Alymysto"でヴォーカルもつとめています。
月面ナチスの総統を演じるのはドイツの名優の一人といっても過言ではないウド・キア。 最近の出演作でラース・フォン・トリアー監督の『メランコリア』があります。 次回作はロブ・ゾンビが監督したホラー『The Lords of Salem』(公開未定)、ラース・フォン・トリアー監督のアダルティックドラマ『Nymphomaniac』(2013年)等が予定されています。
月面ナチスの総統の座を狙う"クラウス・アドラー"を演じるのドイツの俳優ゲッツ・オットー。 『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』の"スタンパー"役(ボンドの敵の一人)が有名。 日本でも2013年3月15日より公開予定の『クラウド アトラス』にも出演しています。
"レナーテ"にはこれまたフランス生まれのドイツ人女優ユリア・ディーツェ。日本で公開された出演作品が少ないため、あまり知られていない女優さん。 2004年のドイツ映画『 Was nutzt die Liebe in Gedanken』(青い棘)、2008年のドイツ映画『Little Paris』などがあります。
"アメリカ大統領"役はニュージーランドの女優ステファニー・ポール、その大統領お抱え広告戦略家"ヴィヴィアン・ワーグナー"はオーストラリアの女優ペータ・サージェントが演じています。 この2つの脇役キャラがまたいい感じです。
ヒットといっても、現在(2012/11/28時点)のトータル収益が約810万ドル(約6億7000万円 ※)、公開されている制作費が約750万ユーロ(約8億円 ※)と、制作費を回収できていない状態。 全米では2012年7月から10週に渡って公開されたにも関わらず、泣かず飛ばずのわずか約12万ドル(約1千万円)の興行しか挙げることができなかった(但し、公開館が10館も無かった)。
(※ $1.00 = ¥82.4|1ユーロ = ¥107.1 換算)
しかしこの設定は心を掴まれるのは確か。 宇宙から攻めてくるのが宇宙人ではなくナチス・・・・・、しかも戦後、月に隠れ住んでいたとは・・・・・!
この手の映画にいちいちツッコんでいたらきりが無いし、そのアホっぽいとこがまたいい、実際突っ込みどころ満載です。
主人公のユリア・ディーツェも何かカワイイし、分かっててはいても変な期待をしてしまう(そんなシーンは全くありませんが)。
本作の真意はラスト20分に集約されている思われます。 ナチスが敵として描かれていますが、地球に住む人間、国同士の利己的な考えが、コメディタッチですが分かりやすく風刺されていると思います。
また、形が変わってしまった月が太陽の光を浴びて映し出され、そして戦争が始まった地球が徐々に遠ざかりながらエンドロールに入るラストはいい感じです。
すでに続編、さらに前日譚の製作も決定しているそうです。 本作のロールエンドの最後に続編に繋がるような映像がありますので最後まで見ましょう。
監督はティモ・ブオレンソラ、出演はウド・キア、ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー、ステファニー・ポール、ペータ・サージェント、クリストファー・カービー、ティロ・ブリュックナー、他。
監督のティモ・ブオレンソラは劇場用フィルムとしては本作が初。 またヨーロッパで活動しているバンド"Alymysto"でヴォーカルもつとめています。
月面ナチスの総統を演じるのはドイツの名優の一人といっても過言ではないウド・キア。 最近の出演作でラース・フォン・トリアー監督の『メランコリア』があります。 次回作はロブ・ゾンビが監督したホラー『The Lords of Salem』(公開未定)、ラース・フォン・トリアー監督のアダルティックドラマ『Nymphomaniac』(2013年)等が予定されています。
月面ナチスの総統の座を狙う"クラウス・アドラー"を演じるのドイツの俳優ゲッツ・オットー。 『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』の"スタンパー"役(ボンドの敵の一人)が有名。 日本でも2013年3月15日より公開予定の『クラウド アトラス』にも出演しています。
"レナーテ"にはこれまたフランス生まれのドイツ人女優ユリア・ディーツェ。日本で公開された出演作品が少ないため、あまり知られていない女優さん。 2004年のドイツ映画『 Was nutzt die Liebe in Gedanken』(青い棘)、2008年のドイツ映画『Little Paris』などがあります。
"アメリカ大統領"役はニュージーランドの女優ステファニー・ポール、その大統領お抱え広告戦略家"ヴィヴィアン・ワーグナー"はオーストラリアの女優ペータ・サージェントが演じています。 この2つの脇役キャラがまたいい感じです。
米大統領選挙のPRの一環として月面再着陸を果たしたアメリカ。
だが、宇宙飛行士として送り込まれた黒人モデルのジェームズ・ワシントンがなぜかナチスに捕まってしまった。
ナチスは世界大戦後、密かに月へと逃れ、地球征服の機を伺っていたのだ。
ナチスはワシントンのスマホのテクノロジーに驚愕し、地球へ降り、スマホ入手を企てるのだった。 そして捕まったワシントンは妙な薬を撃たれ白人と化してしまった。
ナチスで地球学を教えるレテーナはワシントンに興味を抱き、助かるためのアドバイスをする。 ワシントンはレテーナの助言通りにし、ナチスの次期総統を狙うクラウスと共に、地球の案内役として帰還することが出来た。 その時、レテーナも密航して一緒に地球へ降りるのだった。
クラウスはスマホの入手の前に米大統領に会わせろとワシントンを脅迫。 ワシントンは仕方なく、米大統領の広報担当のヴィヴィアンを拉致して、クラウスに引き合わせた。
ヴィヴィアンはクラウスとレテーナの格好と言動をみて、米大統領選に使えると考え、米大統領に引き合わせるのだった。 クラウスとレテーナは米大統領の前で見事な演説を披露、米大統領はそれを自らの選挙に使用して人気を得るのだった・・・・・
ナチスはワシントンのスマホのテクノロジーに驚愕し、地球へ降り、スマホ入手を企てるのだった。 そして捕まったワシントンは妙な薬を撃たれ白人と化してしまった。
ナチスで地球学を教えるレテーナはワシントンに興味を抱き、助かるためのアドバイスをする。 ワシントンはレテーナの助言通りにし、ナチスの次期総統を狙うクラウスと共に、地球の案内役として帰還することが出来た。 その時、レテーナも密航して一緒に地球へ降りるのだった。
クラウスはスマホの入手の前に米大統領に会わせろとワシントンを脅迫。 ワシントンは仕方なく、米大統領の広報担当のヴィヴィアンを拉致して、クラウスに引き合わせた。
ヴィヴィアンはクラウスとレテーナの格好と言動をみて、米大統領選に使えると考え、米大統領に引き合わせるのだった。 クラウスとレテーナは米大統領の前で見事な演説を披露、米大統領はそれを自らの選挙に使用して人気を得るのだった・・・・・
〓 注意!ネタバレ! 〓
3ヵ月後・・・・・
ワシントンは白人と化してしまったため、黒人にも受け入れられず、職も失い、浮浪者として路上でナチス攻撃の警鐘を叫んでいた。 レテーナはそんなワシントンをたまたま街で見つけた。 ワシントンはレテーナにナチスとはどういうものかを教えるのだった。
一方、クラウスとヴィヴィアンは順調に仕事をこなしていった。 そしてヴィヴィアンはクラウスに惹かれていった。
ある時、ヴィヴィアンがクラウスに強引にせまり、関係しようと事務所に入っていった。 その時クラウスは、地球の軍隊をモノにしたら、逆に月のナチスを攻め、自分が総統になるという野望を喋ってしまった。 しかし気がつくと部屋にはナチスの総統ヴォルフガングがいたのだ。
総統は部下にヴィヴィアンを殺すよう命じるが、逆にヴィヴィアンに反撃されてしまう。 クラウスはヴォルフガングに止めを刺し、タブレットを手に入れ、地球攻撃のため月へと帰還するのだった。 レテーナもクラウスを止めるためにワシントンの力を借り、月へ戻りるのだった。
帰還したクラウスは総統を名乗り総攻撃を命じた。 そして最終兵器「神々の黄昏」を起動させるのだった。 地球側も各国が隠し持っていた宇宙戦艦でナチスを迎え撃った。 ナチス軍を撃破した各国の地球艦隊は月に攻め入り、ナチスの基地に攻撃を加え始めるが、その前に「神々の黄昏」が立ちはだかる。
クラウスは地球に向け波動砲を撃つよう指示するが、月面が邪魔だった。 クラウスはお構いなしにぶっ放し、月の形を変えてしまう。 そして欠けた月の間から地球が姿を現すが、レテーナがクラウスの元に間一髪間に合う。 取っ組み合いになり、殺されそうになるレテーナだが、そばにあった靴のヒールをクラウスの額に突き刺し勝利する。
ヴィヴィアンは月で大量のヘリウム3の反応を確認し、米大統領に報告する。 米大統領はそれを誰にも渡さないよう死守しろと命ずる。 それを聞いた各国の代表者は怒り、乱闘が始まるのだった。
そして地球は戦争へと突入していく・・・・・
End
3ヵ月後・・・・・
ワシントンは白人と化してしまったため、黒人にも受け入れられず、職も失い、浮浪者として路上でナチス攻撃の警鐘を叫んでいた。 レテーナはそんなワシントンをたまたま街で見つけた。 ワシントンはレテーナにナチスとはどういうものかを教えるのだった。
一方、クラウスとヴィヴィアンは順調に仕事をこなしていった。 そしてヴィヴィアンはクラウスに惹かれていった。
ある時、ヴィヴィアンがクラウスに強引にせまり、関係しようと事務所に入っていった。 その時クラウスは、地球の軍隊をモノにしたら、逆に月のナチスを攻め、自分が総統になるという野望を喋ってしまった。 しかし気がつくと部屋にはナチスの総統ヴォルフガングがいたのだ。
総統は部下にヴィヴィアンを殺すよう命じるが、逆にヴィヴィアンに反撃されてしまう。 クラウスはヴォルフガングに止めを刺し、タブレットを手に入れ、地球攻撃のため月へと帰還するのだった。 レテーナもクラウスを止めるためにワシントンの力を借り、月へ戻りるのだった。
帰還したクラウスは総統を名乗り総攻撃を命じた。 そして最終兵器「神々の黄昏」を起動させるのだった。 地球側も各国が隠し持っていた宇宙戦艦でナチスを迎え撃った。 ナチス軍を撃破した各国の地球艦隊は月に攻め入り、ナチスの基地に攻撃を加え始めるが、その前に「神々の黄昏」が立ちはだかる。
クラウスは地球に向け波動砲を撃つよう指示するが、月面が邪魔だった。 クラウスはお構いなしにぶっ放し、月の形を変えてしまう。 そして欠けた月の間から地球が姿を現すが、レテーナがクラウスの元に間一髪間に合う。 取っ組み合いになり、殺されそうになるレテーナだが、そばにあった靴のヒールをクラウスの額に突き刺し勝利する。
ヴィヴィアンは月で大量のヘリウム3の反応を確認し、米大統領に報告する。 米大統領はそれを誰にも渡さないよう死守しろと命ずる。 それを聞いた各国の代表者は怒り、乱闘が始まるのだった。
そして地球は戦争へと突入していく・・・・・
End
・ | Timo Vuorensola (ティモ・ヴオレンソラ) | : | 監督 |
・ | Timo Vuorensola (ティモ・ヴオレンソラ) | : | 脚本 |
・ | Michael Kalesniko (マイケル・カレスニコ) | : | 〃 |
・ | Johanna Sinisalo (ヨハンナ・シニサロ) | : | 原案 |
・ | Julia Dietze (ユリア・ディーツェ) | : | レナーテ・リヒター |
・ | Gotz Otto (ゲッツ・オットー) | : | クラウス・アドラー |
・ | Christopher Kirby (クリストファー・カービー) | : | ジェームズ・ワシントン |
・ | Stephanie Paul (ステファニー・ポール) | : | アメリカ大統領 |
・ | Peta Sergeant (ペータ・サージェント) | : | ヴィヴィアン・ワーグナー |
・ | Udo Kier (ウド・キア) | : | ヴォルフガング |
・ | Tilo Pruckner (ティロ・ブリュックナー) | : | リヒター博士 |
・ | Ben Siemer (ベン・シェマー) | : | サンダース |
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