コロラド州映画館で銃乱射 12人死亡、50人以上負傷　犯人はバットマンのジョーカー？！

米コロラド州オーロラの映画館で20日未明、男が銃を乱射した事件で、少なくとも12人が死亡、59人が負傷した。　犯人はデンバー近郊オーロラ在住のジェームズ・E・ホームズ容疑者(24歳)、コロラド大学デンバー校で神経科学を専攻する大学院生だという。
警察は、過激派やテロリスト集団との関係はないものとみられ、ホームズ容疑者が単独で犯行に及んだものとみている。　そして容疑者はバットマンに登場する"ジョーカー"を名乗っているという。

現場は、ショッピングモールにある映画館で、事件当時、バットマン最新作『ダークナイト ライジング』が上映されていた。　男は催涙ガスか発煙弾を発射し、銃を乱射したという。警察によると、男はライフル銃1丁、ショットガン1丁、拳銃2丁で武装し、さらに黒ずくめの服装で、防弾のヘルメットとチョッキ、ズボンを着用し、のどと股間を守るためのプロテクター、防毒マスク、黒の戦闘用の手袋を身に付け、完全装備の状態だったという。
近くの病院に21人が搬送され、病院の広報担当者によると、そのうち9人が重体。 この病院に搬送された負傷者の中には生後3カ月の乳児もいるという。

そして、ジェームズ・ホームズ容疑者の自宅に爆発物が仕掛けられていることが、その後の警察の捜索でわかった。　警察の発表で、爆弾には化学物質も含まれており、「装置は非常に精巧だ」と述べた。爆発物の処理には数日かかるとの見通しも示したという。

この事件を受け、『ダークナイト ライジング』のパリ・プレミアがキャンセルされた。 また『ダークナイト ライジング』の広告も自粛する動き。　さらに、映画館の観客に銃を乱射する映像が含まれている、ショーン・ペン、ライアン・ゴズリング主演の最新作『Gangster Squad』の映画館での予告編が打ち切られるなど、余波は大きい。

『ダークナイト ライジング』のリストファー・ノーラン監督は
「キャストとスタッフを代表し、あまりにも愚かな悲劇の犠牲となってしまったみなさんに心から哀悼の意を表します。 わたしにとって映画館はわが家同然です。そんな罪のない、希望の場所を耐え難いほど凶暴な行為で侵害されたことに打ちのめされています。 この残虐な事件の罪のない被害者たちへの思いを適切に言葉にすることはできませんが、彼らと家族の心痛をお察しします」と、コメントしている。

[ 参照記事 ： REUTERS｜THE WALL STREET JOURNAL ]


7月28日より日本全国公開
『ダークナイト ライジング』