映画芸術科学アカデミーが第85回アカデミー賞から投票方法のオンライン化とノミネートの発表日の変更を発表

映画芸術科学アカデミーは18日、来年の第85回アカデミー賞の候補や受賞作品を選出するための投票をオンラインで行うと発表した。 これまでは監督、俳優、脚本家、製作者らから成る約6,000人のアカデミー会員に投票用紙を郵送し、候補作や受賞作品を決定してきた。 今シーズンからはオンラインの投票方法に切り替えるが、当面は用紙での投票も受け付けるという。
ただ、業界の専門家の中にはオンライン化による影響を指摘する声も聞かれる。 ショービズ関連のウェブサイト「Goldderby.com」のトム・オニール氏は「高齢の会員が新しいシステムに不満を感じて投票をパスすれば、若い会員が好む今どきの作品が選ばれる確率が高くなり、計り知れない影響が出る可能性がある」と指摘した。

[ 参照記事 ： REUTERS ]


映画芸術科学アカデミーが、第85回アカデミー賞ノミネートの発表日を、2013年1月10日に変更した。 当初は1月15日に設定されていたが、それより5日繰り上げられた。
理由としては「アカデミー会員と一般の観客に、ノミネート作品を見るためのより多くの時間が与えられる」と説明。 これによって影響を受けるのが、オスカー前哨戦の一つとして位置づけられているゴールデングローブ賞だ。 例年はゴールデングローブ賞の後に、アカデミー賞のノミネートが発表されていた。 しかし、来年は1月13日に開催される第70回ゴールデングローブ賞授賞式よりもひと足早く、アカデミー賞ノミネートのラインナップが明らかになる。

[ 参照記事 ： 映画.com ]


映画祭の中でも最大の注目を集める米アカデミー賞。投票のオンライン化は時代に沿った自然の流れと思える。 が、ゴールデングローブ賞より前にノミネート作品を発表するとゴールデングローブ賞への期待感が薄れそうに思えるのは確かだ。 どうなるのか2013年1月が楽しみである。