＜プロローグ＞
人類が誕生する遥か以前、この世の支配者はタイタンの神々であった。 タイタンは強力だったが、やがてその息子達に滅ぼされた。 ゼウス、ポセイドン、ハデス、の兄弟であった。 ゼウスはハデスにタイタン族を滅ぼす為に、怪物クラーケンを創らせた。 クラーケンはハデスが己の肉体を削り創りだした世にもおぞましい怪物だった。 しかしハデスはゼウスに騙され、冥界へと送られた。
そしてゼウスは人間を作り出し、崇められることで、永遠の命と力を維持することが出来た。 しかし、時は経ち、人間は地にはびこり、やがて神々に疑いを抱き、挙句の果てに戦いを挑み始めたのであった･････

本作は特撮、ストップモーションの"神"レイ・ハリーハウゼンが担当作品として最後に製作した作品『タイタンの戦い』(1981)のリメイクである。 出来上がったあとに、急遽3Dに変換して3Dとして公開したものの"うけ"が良くなかった。
また監督のルイ・レテリエは衣装などは「聖闘士星矢」の影響であると語っています。 製作には『ジョーズ』、『コクーン』、『ディープ・インパクト』、『PLANET OF THE APES 猿の惑星』、今後は『ダーク・シャドウ』などの製作を手掛けている業界の大物リチャード・D・ザナックが参加しています。
監督はルイ・レテリエ、出演はサム・ワーシントン、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズ、ジェイソン・フレミング、ジェマ・アータートン、マッツ・ミケルセン、ニコラス・ホルト、カヤ・スコデラリオ、今は亡きピート・ポスルスウェイト、他。


監督のルイ・レテリエは『トランスポーター』シリーズ、『インクレディブル・ハルク』(エドワード・ノートン版)を撮っているフランスのヒットメーカー。 最新作は2013年全米公開予定の、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、ウディ・ハレルソンらが出演するスリラー『Now You See Me』だ。

有名な方は置いといて、マッツ・ミケルセンは『007 カジノ・ロワイヤル』でボンドの敵、"ル・シッフ"役の人。 他にもクライヴ・オーウェン主演の『キング・アーサー』で"トリスタン"役、最近だと『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』に出演しています。 あの体と顔、インパクトが強いから目立ってしまう。昔のドルフ・ラングレンを見てるようで、ちょっと好きかな(個人的に)

そして注目のカワイコちゃんが一人、王女アンドロメダの"侍女"役で出演している、カヤ・スコデラリオ！！ 『月に囚われた男』のイヴ役で長編映画デビュー。 次回作は2012年9月全米公開予定のダコタ・ファニング主演『Now Is Good』。 出演作品は少ないが、今後注目の一人。本作の公開当初、もっと登場シーンがあると思ったのに、ほとんどなかった･････。 しかし、台詞も登場シーンもほとんどないにも関わらず、"アンドロメダ"役のアレクサ・ダヴァロスを喰ってます！

3Dはともかく映像やCGは綺麗で迫力があります。 が、展開に勢いがなく、各パーツ(大蠍編、魔女編、メデューサ編、クラーケン編など)をつなげただけのような感じを受けるため、長く感じる。 あと主人公の"ペルセウス"が半分"神の子"なのに人間っぽ過ぎるかな･････。まぁ怪物が登場する映画が好きな方にはもってこいの作品です。

ペルセウスは海で漁師であるスピローズに拾われ育てられ、家族と共に貧しいながらも幸せな時を過ごしていた。 一方、世間では所々で戦がおき、勝者が偉いという風潮に神への信仰が薄れていた。 ある時ペルセウスたちがゼウスの石造の下で漁をしていたところ、アルゴス王国の兵がゼウス象を引き倒していた。 その時、海中から"冥府の王"ハデスが現れ、一瞬で兵を血祭りにあげ、果ては関係のないペルセウスたちにまで攻撃をしてきた。 その攻撃によりペルセウスは家族を失ってしまい、生き残ったペルセウスだがアルゴス兵に捕まり、そのまま王国へと連行されてしまうのだった。

王国では他国への侵略成功の宴の最中であったが、王妃が「神は我々である」と宣言したとき、またもやハデスが現れた。 ハデスは王妃を殺し、「魔物クラーケンを放ち王国を滅ぼす、助かりたければ王女を生贄に捧げよ」と宣告するのだった。 その時ハデスはペルセウスに気づき興味深そうにペルセウスを見て、「神の子か･････」とつぶやくのであった。 クラーケンを倒すための方法を得るため、魔女の元を目指すことになった王国の精鋭とペルセウス、そして謎の女イオ、だが道のりは遠かった･････

Clash of the Titans - Sam Worthington