全米批評家協会賞はキャスリン・ビグロー監督の『ゼロ・ダーク・サーティ』が3部門受賞

アカデミー賞の前哨戦の1つ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー(NBR、全米批評家協会)賞が5日発表され、国際武装組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害を描いた『Zero Dark Thirty』が「作品賞」に輝いた。 この作品は、ビンラディン容疑者を追跡する米中央情報局(CIA)の女性担当官を中心としたストーリーで、今月19日(全米)の封切りに先駆けて、批評家らに公開されていた。
同賞では、キャスリン・ビグロー監督が「監督賞」、主役のジェシカ・チャステインが「女優賞」をそれぞれ受賞。 NBRのアニー・シュルホフ会長は「見事な作品」だとたたえ、「面白く刺激的で、深く感情に訴える」と評価した。 『Zero Dark Thirty』は3日発表のニューヨーク映画批評家協会賞でも作品賞を獲得しており、来年2月のアカデミー賞での主要部門の有力候補として一歩抜き出た格好となった。

日本公開は来年2013年2月15日公開予定だ。

[ 参照記事 ： REUTERS ]

キャスリン・ビグロー監督はジェームズ・キャメロン監督の元夫としても有名、第82回アカデミー賞(2010)では作品賞最有力候補だったキャメロン監督の『アバター』をおさえ、自身が監督した『ハート・ロッカー』が「作品賞」,「監督賞」,「オリジナル脚本賞」,「編集賞」,「音響編集賞」,「音響調整賞」の6部門を制覇した。 また「監督賞」受賞は女性としては初となる快挙となった。